地域の概況
普通会計の構造(2019年度)
総額197億円
総額197億円
総額202億円
2026/10/21 保守対応
PHPの脆弱性に関する対応は、10月21日深夜に完了しました。
📣 2026/10/31 学会出席
2026年10月31日から11月1日まで福山市立大学 港町キャンパスで開催される第37回全国大会に、討論者として出席します。
総額197億円
総額197億円
総額202億円
人口の減少や少子高齢化等による財政基盤の弱さから、自主財源が歳入全体の約2割という状況であり、財政力指数は類似団体平均を大きく下回っている。今後も「能登町第二次総合計画」や「能登町創生総合戦略」に基づき、施策の選択と集中により活力あるまちづくりを行い歳入の確保に努める一方、積極的に行財政改革を推進することにより、行政のスリム化、効率化を図り長期的な財政基盤の安定を確立する。
R元年度は、町税や交付税の減により経常一般財源等は減となったものの、維持補修費・公債費等の減により経常経費充当一般財源が減となったことから、前年と比較し1.6ポイント改善した。維持補修費の減は、除排雪経費の減が主な要因であり、公債費の減は、H30年度に実施した大型の繰上償還(約18億円)の影響による定時償還額の減が主な要因である。しかし、性質別の類似団体比較では依然公債費が高くなっているが、これは、過去に景気対策として公共事業を積極的に行ったことや、近年の大型事業に係る償還の開始等が影響している。今後も有線放送再整備や新焼却施設整備といった大型事業や、公共施設の更新を控えているため、地方債の計画的発行と抑制や積極的な繰上償還が必要である。また、人件費、物件費等も類似団体平均を上回っている状況であるため、経常経費縮減のための改革を推進する。
人口1人当たり人件費については、合併の影響で職員数が依然多いことにあわせ、人口減少も影響し、類似団体平均を上回る要因となっている。そのため、平成26年3月策定の第3次定員適正化計画に続き作成された、第4次定員適正化計画(H31年3月策定)に基づき、職員数の削減等による人件費の減を図っている。物件費については、合併後、行政改革推進委員会を設置し費用の削減に向けた取り組みが行われている。今後、遊休施設の解体も推進していくことから、一時的な物件費の増加も見込まれるため、経常的経費の更に効果的な削減が必要である。
R元年度は前年比0.9ポイントの増となった。これは職員数が少ないため、経験年数階層の異動によって平均給料額が大きく増加したことが主な要因である。今後は、適正な給与水準となるよう、職員の年齢構成、定員、総人件費等に注意を払っていく。
H17年3月の合併以後、職員数の削減に努めてきており、職員数は減少傾向にあったが、R元年度の普通会計の職員数は238名となり、前年比7名の増となった。これは、年金の支給開始年齢の引上げに伴う再任用職員の増加や、職員年齢構成を鑑みた新規職員の採用が主な要因である。また、人口減少の影響も受け、人口1000人当たりの職員数は微増(+0.11ポイント)となった。今後は、H31年3月に策定した第4次定員適正化計画に基づき、再任用と新規採用のバランスを図りながら適正な定員管理に取り組む必要がある。
比率は近年10%前後で推移しているが、公共施設等の老朽化対策事業等に係る大型の起債発行が相次いでいるほか、普通交付税の減等による標準財政規模(分母)の減少も見込まれるため、予断を許さない状況である。R元年度は前年比1.2ポイント減となったが、これは、H30年度に実施した大型繰上償還による後年分の定時償還額が減少したことが主な要因であり、単年度比率を見ても前年比1.9ポイントの減となっている。今後も、地方債発行額の抑制かつ交付税算入率の高い起債の選択を行ない、繰上償還を計画的に実施することで公債費(分子)の削減に努める。
一部事務組合起債残高や、下水道、病院等の公営企業債残高が大きいことに加え、合併後の職員適正化計画による退職者増により退職手当組合への積立不足額が発生するなど、比較的高い数字となっている。比率は、公表が開始されたH19年度において県下最悪の208.9%であったが、投資の抑制や繰上償還の実施、交付税参入率の高い起債の発行などにより徐々に数値を改善してきた。しかし近年は、消防庁舎や鮮度保持施設、し尿処理施設、消防分署建設等大型事業の実施による地方債残高の増が影響し、比率は再び増加傾向にある。R元年度比率は、統合庁舎・支所建設や有線放送再整備事業による地方債現在高の増加、及び、H30年度実施の基金を活用した大型繰上償還により基金残高が大きく減少したことから、前年比14.9ポイントの大幅な悪化となった。今後も、地方債残高を減少させるため、大型の繰上償還の実施や、新発債の抑制に極力努めることで将来負担額の削減を図る。
人件費自体は類似団体平均と比較し低くなっているが、職員数は未だ類似団体と比較して高い水準であり、今後も適切な定員管理による人件費の削減が必要である。また、再任用の義務化による職員数削減の鈍化及び新規採用の抑制が予想されるため、H31年3月に策定した第4次定員適正化計画に基づく職員数の適正管理を図り、職員数及び人件費の削減に努める。
物件費はほぼ横ばい傾向にある。H28に1.4ポイント減少したが、これは従来物件費計上されていた臨時職員経費が人件費へ振替となった影響である。R元年度は0.6ポイントの減となったが、これは大型事業に係る物件費等の事業費支弁や委託料への過疎債(ソフト)充当が主な要因であり、経常的な物件費の削減には至っていない。今後も合併のスケールメリットを活かした効率化と、コスト意識の醸成により、経常費用の削減を図っていく必要がある。
R元年度は前年比0.3ポイントの増加となったが、これは障害者自立支援給付費の増等によるものである。類似団体平均を下回っているが、高齢化が進む当町においては、扶助費は今後も増加していくことが見込まれる。しかし、町民が健康で安心して暮らせるまちづくりには、時代に即した新たな施策は不可欠であるため、既存の町単独事業の見直し等、財政負担とのバランスも考慮したうえで事業を実施していく必要がある。
維持補修費については、各施設の維持補修を計画的に実施しているところであるが、施設の老朽化が進行しており今後も悲壮の増加が懸念される。R元年度は、少雪による除排雪経費の減少が、指数を下げる一因となった。繰出金については、高齢化や社会保障費の増大等により国保、介護保険への繰出金が増加しているほか、これまでに整備してきた下水道施設の維持補修や施設統合等費用としての繰出金が増加しており、類似団体平均を上回る一因となっている。今後もこの傾向は続く見込みであるため、各会計における経費の削減や、保険料・使用料金の適正化といった収入面の対策も図る必要がある。
病院事業への補助や、奥能登広域圏事務組合といった一部事務組合への負担が大きいことから、類似団体と比較して大きい要因となっている。R元年度は、前年比+0.2ポイントと微増したが、これは分母となる経常一般財源等が減少したことが主な要因である。
合併直前の事業により、公債費は未だ類似団体平均を大きく上回っている。合併後、普通建設事業費の見直しや単独事業の抑制に努め、公債費負担適正化計画に沿った繰上償還を実施することで数値は改善に向かってきた。R元年度は大型事業(消防分署・統合庁舎)の償還が開始となったが、H30年度に実施した大型繰上償還による定時償還額の減により、前年比1.6ポイント改善した。今後も大型事業(鮮度保持施設・統合庁舎等)に係る償還が控えていることから、「公共施設等総合管理計画」を踏まえ、施設の適正配置により地方債の新規発行を極力抑制するとともに、計画的かつ積極的な繰上償還を行い公債費の圧縮を図る。
公債費以外では類似団体平均を下回っていることから、公債費が町財政を硬直化させている大きな要因であることが見てとれる。普通建設事業、単独事業等の見直しや繰上償還等、改善を図っているが、自主財源である税収の増加は見込めない状況であり、厳しい財政状況が続くことが想定される。真に必要な過疎地域の活性化を図るための事業を選択し、優先順位を見極め適正な事業展開を図る。
全体的に予算額が大きいため、住民一人あたりの決算額が類似団体平均以上となる費目が多い。個別費用の影響点について、総務費においては、分庁舎体制による窓口職員が比較的多い点や有線テレビ業務を実施している点が挙げられる。R元年度は、新統合庁舎・総合支所建設事業や有線放送整備事業により大きく伸びている。民生費は高齢化率が高い点、衛生費は、上水道・病院への繰出金が多いことから類似団体平均を上回っている。労働費においては、勤労青少年施設の維持管理費が要因である。農林水産業費においては、当町の基幹産業に第一次産業が位置づけられることから、振興費、整備費及び人員配置に大きく比重を置いていることが要因である。商工費は、合併後多くの観光施設、休養宿泊施設を抱える中で、施設・設備更新に係る経費が嵩んでおり、数値を押し上げる要因となっている。土木費は、町土が広範にわたることから、道路橋りょうの改良及び維持管理に係る経費が嵩むほか、都市計画事業を継続して実施していることが挙げられる。R元年度は橋梁新設もあり消防費歳出が大きく伸びている。消防費は、消防団ポンプ車更新や耐震性貯水槽整備事業がなかったことから、数値は若干減少した、教育費は、体育施設や社会教育施設で類似施設を多数抱えている点、中学校の統廃合が進まず小規模校が多い点などが平均を上回る要因となっている。また、R元年度は前年から続く地域コミュニティセンター整備事業(松波公民館)により、類似団体平均を大きく上回っている。公債費は、合併直前の事業や近年実施した大型事業(消防分署等)に係る町債の元金償還が影響し、類似団体平均を大きく上回っている。そのほか、R元年度は将来負担の軽減を見据えた大型の繰上償還を前年に引き続き実施したことも、歳出額が大きくなった要因である。いずれの費目においても、今後の人口減少を見据え、公共施設の統廃合等、合併のスケールメリットを活かし効率化を図るとともに施策の選択、計画的な起債・繰上償還を行うことで経費の圧縮に努める。
類似団体内順位26位/ 63団体
類似団体内順位3位/ 63団体
類似団体内順位11位/ 63団体
類似団体内順位5位/ 63団体
類似団体内順位1位/ 63団体
類似団体内順位6位/ 63団体
類似団体内順位7位/ 63団体
類似団体内順位1位/ 63団体
類似団体内順位21位/ 63団体
類似団体内順位10位/ 63団体
類似団体内順位5位/ 63団体
類似団体内順位6位/ 63団体
類似団体内順位3位/ 63団体
類似団体内順位1位/ 63団体
全体的に予算額が大きいため、住民一人あたりの決算額が類似団体平均以上となる費目が多い。人件費は人口あたり職員数が類似団体平均を大きく上回っていることが影響している。物件費については、R元年度は遊休施設の解体を実施したことで大きく伸びている。また、合併後、類似施設の統廃合や効率化が追いついておらずスケールメリットが十分に発揮されていない状況もあり、今後も留意が必要である。維持補修費は、町土が広範にわたり除雪対策費が大きく影響するほか,公共施設の老朽化に伴い支出が嵩んでいる。補助費は病院事業や奥能登クリーン組合、奥能登広域圏事務組合に係る負担が大きいことが要因である。普通建設事業費についても、総じて町土が広く土木費が嵩む点、並びに公共施設の更新時期を迎えている点が挙げられる。令和元年度の大幅な増要因としては、新規整備ではのと九十九湾観光交流センターの建設や橋りょうの新設、更新整備では新統合庁舎・総合支所の建設及び有線放送整備事業によるものである。繰出金は、公共下水道等の下水道事業特別会計に対し大きな繰出額となっている点が挙げられる。公債費は合併前の事業や消防庁舎建設等の近年の大型事業の影響で、類似団体平均を依然大きく上回っている。地方債発行総額の抑制と積極的な繰上償還により、公債費の圧縮が必要である。今後は合併のスケールメリットを活かした効率化や、公共施設等の統廃合など行政のスリム化といった行財政改革をさらに推進し、経費の削減を図る必要がある。
類似団体内順位4位/ 63団体
類似団体内順位6位/ 63団体
類似団体内順位5位/ 63団体
類似団体内順位3位/ 63団体
類似団体内順位7位/ 63団体
類似団体内順位1位/ 63団体
類似団体内順位1位/ 63団体
類似団体内順位42位/ 63団体
類似団体内順位12位/ 63団体
類似団体内順位11位/ 63団体
類似団体内順位1位/ 63団体
類似団体内順位5位/ 63団体
類似団体内順位1位/ 63団体
類似団体内順位51位/ 63団体
類似団体内順位1位/ 63団体
財政調整基金残高については、大型の繰上償還(2,044百万)の財源とするため基金取り崩し(1,214百万)を実施したため、対標準財政規模費では昨年に比べ13.32ポイントと大幅に減少した。この繰上償還が大きく影響し、実質単年度収支は黒字となっている。しかし、近年実施している大型事業(新統合庁舎、総合支所、鮮度保持施設建設等)や、公共施設の老朽化対策事業等により、今後も公債費の増加が見込まれるため、町債発行の抑制や計画的な繰上償還が必要である。
平成22年度以降、全会計において黒字となっており、安定した財政運営を維持している。黒字額は、一般会計では、歳入面で厳しく見込んだ普通交付税等において見込みを上回る収入額となっていることや、歳出面においては、経常的な歳出削減の取組などにより、実質収支は黒字を維持している。病院事業会計及び水道事業会計では、現金及び預金等の流動資産が、未払金等の流動負債を上回っているため、資金剰余額を計上している。
元利償還金については、普通会計では合併直前に発行した新発債の元金償還のピークを平成21年度に迎え、その後緩やかに減少している。しかしながら、公共施設等の老朽化対策を講じる時期を迎えており、近年は消防庁舎建設や新統合庁舎及び総合支所の建設、有線放送整備(FTTH化)等の大型事業が相次いでいるなど、元利償還金が増加する要因を抱えているため、積極的な繰上償還を実施しているところである。病院事業については、S62からH2にかけて病院建設のために発行された交付税算入のない償還金がR2年度まで続く。下水道事業についても供用開始が新しい施設(H20小木、H21松波地区)が多く、また農業集落排水事業で機能強化事業も実施されているため、償還のピークはR7年度を予定している。
H29年度末については、H28年度に発行された満期一括償還地方債(自治振興資金)に係る減債基金積立相当額を計上したもの。
将来負担の分子構造は、将来負担額では地方債現在高の占める割合が高い状況となっている。充当可能財源は同程度に推移している状況である。将来負担額については、一般会計等に係る地方債の現在高が対前年度比で1,290百万円の増額となっている。これはR元年度に実施された新統合庁舎・総合支所整備等によるものであり、前年度に引き続き増加となった。今後も有線放送整備や新焼却施設建設等の大型事業に係る起債により、一般会計地方債残高の増が見込まれるため、積極的な繰上償還と単独事業の見直し等で新発債の抑制を図っていく必要がある。下水道事業においては、面整備は完了したものの今後も設備更新があることや、最適構想に基づく処理区統合等による経費の増加が見込まれることから、公営企業債の繰入額の負担増が想定される。
(増減理由)将来の公債費負担の軽減を図るための繰上償還(2,044百万円)の財源に主に充てるものとして、財政調整基金を1,214百万円取り崩したほか、新統合庁舎・総合支所建設事業実施により庁舎建設基金を267百万取り崩したことで、基金残高は大きく減少した。そのほか、合併振興基金(329百万)、過疎地域自立促進特別事業基金(38百万円)等を事業実施に基づき取り崩しており、基金全体としては1,838百万円の減となった。(今後の方針)庁舎建設基金は庁舎等建設事業が完了したのち、残額を財政調整基金に積みなおす。また、公共施設の老朽化対策事業等の大型事業が今後も見込まれることから、歳計剰余金は全額財政調整基金や減債基金に積み立て、繰上償還の実施に必要な財源とする。財政調整基金は対標準財政規模の20%程度を目安として残高を管理していく。
(増減理由)R元年度は基金利子により6百万円を積み立てたが、事業実施に係る費用及び繰上償還の財源として1,214百万円を取り崩したことから前年比-1,208百万円と大きく減少した。(今後の方針)財政調整基金残高は、従来は標準財政規模の30%程度を目安として管理してきたが、R元年度は大型繰上償還原資としての取り崩しもあり、標準財政規模比18.1%と一時的に目安を割り込んでいる。今後も繰上償還を実施していく必要もあり、当面は標準財政規模の20%程度を目安としながらも中長期的な視点で残高の確保に努める。
(増減理由)R元年度は、歳計剰余金及び基金利子により350百万円を積み立てたが、同額を大型の繰上償還のための原資として取り崩したため、残高の増減はなかった。(今後の方針)R2年度までは大型の繰上償還を予定していることから、短期的には残高の大幅な増加は見込んでいない。中長期的には、事業計画・財政計画に基づき一定額を確保しつつ計画的な運用を図る。
(基金の使途)・合併振興基金:合併に伴う地域の振興及び住民の一体感の醸成のための事業資金・地域医療対策基金:医療機能の強化及び医師・看護師の確保等地域医療の確保・ふるさと振興金:地域の魅力向上を図り、人口減少対策の総合的な推進を図る(増減理由)・合併振興基金:のと九十九湾観光交流センター備品整備や、定住促進事業、遊休施設解体等の財源として取り崩しを実施。・庁舎建設基金:新統合庁舎及び総合支所建設事業に係る財源として取り崩しを実施。・ふるさと振興基金:ふるさと納税による基金積立(76百万)と基金目的事業実施に係る取り崩し(54百万)との差による増。(今後の方針)・庁舎建設基金:基金の剰余金は事業終了後のR2年度に全額取り崩し財政調整基金に積み立てる予定。
有形固定資産減価償却率は類似団体より高い水準にあるが、平成28年度に公共施設等総合管理計画を策定し、令和8年度までに公共施設等の延床面積を20%削減する目標を設定した。令和3年度においては公共施設個別施設計画を策定し、具体的かつ中長期視点での資産管理及び集約・複合化等により、資産の効率的更新及び縮減を図っていく。
合併後減少していた起債残高は、大型事業の実施によりH28年度から増加に転じており、債務償還比率は類似団体平均を上回っている。今後はごみ焼却施設建設等の大型事業が続くことから、残高の高止まりが見込まれる。H29年度から積極的な繰上償還を実施しており、今後も起債残高の抑制や業務効率化による物件費の削減などに努める必要がある。
類似団体内順位50位/ 63団体
将来負担比率・有形固定資産限界償却率ともに類似団体平均を上回る状況である。個別施設計画の策定等により、将来的な財政負担を横断的に把握しつつ老朽化施設の集約化・複合化・除却を積極的に進めていく必要がある。将来負担比率については、今後も積極的な繰上償還の実施や事業の平準化等に努める必要がある。
将来負担比率・実質公債費比率共に類似団体平均を上回る状況である。近年は両指標とも減少傾向にあったが、大型事業の実施により将来負担比率はH28年度に、実質公債費比率はH29年度に増加に転じている。今後も積極的な繰上償還や事業の平準化による新発債の抑制が必要である。
ほとんどの類型において、有形固定資産減価償却率及び1人当たり面積等は類似団体平均を上回っている。港湾・漁港については、有形固定資産減価償却率が99.8%となっているが、これは固定資産台帳作成時において、仮に資産取得年月日を漁港認定された昭和20~30年代としているためである。各施設については修繕・改修等を実施しているものもあり、実際の値は下がるものと思われるが、施設の老朽化が進んでいることに変わりはなく、今後施設の長寿命化を図るため計画的な修繕・改修が必要となる。認定こども園や学校施設、児童館については、昭和40~50年代に建設されたものが多く、耐用年数を経過しつつあるほか、建設当時の施設規模と現在人口の乖離により1人当たり面積も大きくなっている。公民館についても館区自体が零細であり分館も存在することで1人当たり面積が大きく、かつ施設は閉校舎等を活用しているものもあり、老朽化が進行している。指標全体からは総じて、合併後の施設の統廃合、集約・複合化が進んでいないことが示されており、今後は実質公債費比率等の財政指標にも留意しながら、施設のあり方の見直し、縮小を図っていく必要がある。
体育館については、昭和50年代に建設された合併前町村の施設がそのまま残っているため、減価償却が進んでいるほか1人当たり面積についても類似団体平均を上回っている。一般廃棄物処理施設については、し尿処理施設の改修(焼却方式から下水道投入方式へ)を行ったことにより減価償却率が改善している。庁舎については、昭和40年代に建設された合併前町村の庁舎を分庁舎方式で使用していることから、有形資産減価償却率は高い値となっているが、消防施設については、H28・H29と本署・分署の建替を行ったため、減価償却率は類似団体を大きく下回るが、更新においては旧町村配置のまま消防庁舎更新が行われ、かつ旧庁舎も非常備消防の詰所として活用されていることから1人当たり面積も大きく増加している。庁舎については、統合庁舎の建設及び現在の庁舎の解体を予定していることから、今後は当該指標は大きく減少することが想定される。ほとんどの指標について、1人当たり面積(償却資産)の値が類似団体平均を上回っており、老朽化による維持管理費用が増大することが懸念されるため、財政指標に留意しながら長寿命化に資する修繕等を計画的に行うほか、施設の統廃合及び集約化・複合化、除却を進めていく必要がある。
分析:一般会計等において、資産総額は前年度比1,173百万円の増加(+1.5%)となった。増加の大きなものとしては、事業用資産であり2,523百万円となっている。事業用資産では、し尿処理施設や消防分署など大型建設事業を実施したことから、減価償却費を上回る資産増となった。事業用資産の増については、後年の維持管理・更新の支出を伴うことから、今後は公共施設等総合管理計画に基づき、施設の複合化・集約化を進めるなど、公共施設等の縮減を柱に置いた適正管理に努める。資産減少の大きな要因は、インフラ資産での1,612百万円の減少であり、過去に整備した資産の減価償却費が大きい。負債総額は前年度末より926百万円増加(+4.2%)しており、上記施設の整備にともなう地方債の発行が大きいため、大幅に増加した。水道事業、病院事業等を加えた全体では、資産総額が水道管や病院本館等を計上しているため大きく、またそれらの整備に係る地方債も計上されることから負債も一般会計等より大きくなっている。一部事務組合や第3セクターを加えた連結においても一般廃棄物処理施設や消防防災に係る資産及び負債を計上していることから、一般会計等と比較し大きい。
一般会計等においては、経常費用は前年度比740百万円増の13,383百万円であった。人件費を含む業務費用は8,349百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は5,034百万円であり、業務費用の方が多い。最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(6,191百万円、前年度比767百万円)であり、純行政コストの5割近くを占めている。施設の集約化・複合化を進めるなど、公共施設等の適正管理に努める。全体では、一般会計等と比較して、水道料金や病院収益を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が2,652百万円増加する一方、国民健康保険や介護保険等の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が4,292百万円多くなり、純行政コストは5,061百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象団体の事業収益を計上することで、経常収益が4,213百万円多くなっている一方、人件費が2,386百万円多くなっているなど、経常費用が12,606百万円多くなり、純行政コストは8,388百万円多くなっている。
一般会計等においては、税収等の財源(11,737百万円)が純行政コスト(12,939百万円)を下回り本年度差額は1,203百万円となったが、観光施設特別会計廃止に伴う一般会計への所管換増加によって純資産残高は247百万円の増加となった。純行政コストの抑制のため、施設の適正管理や行政改革に努める必要がある。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が3,534百万円多くなっており、本年度差額は▲1,49百万円となり、純資産残高は769百万円の減少となった。連結では、後期高齢者医療広域連合への国県等補助金が財源に含まれることから、一般会計と比べて財源が3,977百万円多くなっており、本年度差額は▲988百万円となり、純資産残高は185百万円の減少となった。
一般会計等においては、業務活動収支は1,872百万円であったが、投資活動収支については、し尿処理施設や消防分署等の整備を行ったことから、▲2,787百万円となっている。財務活動収支については、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、953百万円となっており、29年度末資金残高は前年度末から37百万円増加し、439百万円となった。30年度以降も大型事業が控えており、財務活動収支はプラスが続くものと考えられる。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より511百万円多い2,383百万円となっている。投資活動収支では、水道の老朽管更新事業を実施していることから、▲2,802百万円となっている。財務活動収支は、一般会計等と比較し、地方債の償還額が地方債発行収入を上回っていることから、一般会計等より312百万円少ない、641百万円の増加となっている。29年度末資金残高は前年度から222百万円増加し、1,734百万円となった。連結では、業務活動収支は一般会計等より748百万円多い2,620百万円となっている。投資活動収支では、奥能登広域圏事務組合にて高規格救急車の更新を行ったことから▲2,844百万円となっている。財務活動収支は、連結対象団体において地方債の新規発行がなく償還が進んだため、一般会計等より474百万円少ない、478百万円の増加となっている。29年度末資金残高は前年度から260百万円増加し、2,021百万円となった。
分析欄:1.資産の状況住民一人当たり資産額は、類似団体平均の2倍以上となっている。これは合併団体であり類似施設を多く保有していることや、過疎団体であり、人口減少が続いていることなどが要因として挙げられる。歳入額対資産比率については、29年度はし尿処理施設更新整備や消防分署整備などの大型事業を実施しているため決算額が大きく、通常の年度であれば、対資産比率はさらに増加するものと考えられる。有形固定資産減価償却率も類似団体と比較して高く、資産が老朽化する中、適切な更新や削減が進んでいない状況である。これらを踏まえ、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の集約化・複合化や、遊休施設の解体を進めることで、施設保有量の適正化に努める。
純資産比率は類似団体とほぼ同程度であるが、昨年度と比較し1%増加している。また、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は類似団体を上回る状況である。積極的な繰上償還により地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を大きく上回っており、また、昨年度に比べても増加している。補助金及び減価償却費が大きなウエイトを占めており、補助金については廃棄物焼却施設を運営する一部事務組合や病院への負担が大きいことが挙げられる。特に病院経営の改善が求められる。また減価償却費においては、資産保有の大きさが要因であり、物件費が大きな点にも関連している。今後は公共施設等総合管理計画に基づき、保有施設の圧縮に努める。人件費についても、類似団体と比較して高い水準であるため、令和元年度に策定した第4次定員適正化計画に基づき、職員数の適正管理を図り、人件費の削減に努める。
住民一人当たり負債額は類似団体平均を大きく上回っている。これは、過疎対策事業債等交付税算入率の高い地方債を多く発行することで投資的経費を確保しているという側面によるものである。令和4年度にかけて、さらに大型建設事業が続くことから、大規模事業以外の抑制に努めつつ、地方債の繰上償還により残高の縮小に努める必要がある。基礎的財政収支は、投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を上回ったため△721百万円となっている。類似団体平均を下回っているが、投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、し尿処理施設更新整備や消防分署整備など公共施設整備を行ったためである。
受益者負担比率は類似団体平均値を大きく下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は低くなっている。また、昨年度からも減少しており、経常費用のうち物件費や維持補修費の増加が顕著であることから、公共施設等総合管理計画や個別施設計画により、施設の集約化・複合化に努めることで経常費用の削減に努めるほか、受益者負担のあり方について見直しをかける必要がある。
石川県能登町の2019年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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