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地方財政ダッシュボード

栃木県日光市の財政状況(2013年度)

🏠日光市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

0.65で、類似団体の平均(0.63)は上回るものの、県内市町の平均(0.70)よりは低く、14市中13番目と低い位置にある。特に、市税の徴収率が85.7と前年度より1.8上昇したものの、14市中13番目と低い位置にあることから、市税の徴収率向上に努めるとともに、企業誘致を推進し、工場などの進出による法人市民税や固定資産税、雇用の場の確保による個人市民税の増収を図ることにより、歳入の確保に努めていく。

経常収支比率の分析欄

広域圏の合併により一部事務組合の事業を引き継ぎ、単独自治体として実施していることや、面積が広く観光施設が点在し、分散型の消防防災体制を整える必要から、類似団体と比較して消防関係職員が多いことなどにより、特に人件費の経常収支比率が高いことから、経常収支比率も類似団体と比較して高い状況にある。過去に借り入れた市債の償還終了により、公債費が減少しているものの、社会保障関係経費の増加による扶助費の増加や、指定管理者制度の導入、クリーンセンター維持管理における包括業務委託の開始による物件費の増加により、前年度と比較し0.9増加した。今後も扶助費の増加は避けられないものと見込まれるため、人件費や、物件費といった経常経費の圧縮により、経常収支比率の削減を図る必要がある。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

167,901円で、類似団体の平均(120,327円)や県内市町の平均(108,882円)をともに大きく上回っている。特に、職員数が類似団体と比較して多いため、人口1人当たりの人件費が高くなっている。その理由は、広域圏の合併により一部事務組合の事業を引き継ぎ、単独自治体として実施していることや、面積が広く観光施設が点在し、分散型の消防防災体制を整える必要から、類似団体と比較して消防関係職員が多いことなどが挙げられる。今後、職員定員適正化計画に沿って職員数を削減するとともに、民間でも実施可能な部分は指定管理者制度の導入などにより委託化を進めながら、コストの低減を図っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

市町村合併に伴う給料格差是正のための昇給調整により平成18年以降ラスパイレス指数が急激に下降し、平成20年以降、概ね横ばいで推移している(国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置がないとした場合)。55歳以上の原則昇給停止や昇格制度の見直しや現給保障の段階的廃止など国と同等の措置を行う中で、職務・職責に応じた給料表への移行(7級制→8級制)を実施したことにより全国平均を若干上回ることになった。今後も、より一層の給与の適正化を図るとともに人件費の縮減に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成18年の2市2町1村の市町村合併に伴い、広範囲な市域の行政サービスを低下させないようにするため、総合支所方式を採用し、地域の行政拠点施設としていることに加え、消防防災体制も分散型としていることから、他の類似団体に比べ事務職員や消防関係職員が多くなっている。そのため、平成18年度以降、職員定員適正化計画に基づき、退職者補充率の抑制などにより、職員数の削減を行い、平成26年4月時点で、平成18年4月に比べ236人(普通会計ベース)の職員を削減した。今後は、平成27年度に策定予定の新たな職員定員適正化計画に基づき、より適切な定員管理に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

8.2で、類似団体の平均(9.6)は下回るものの、県内市町の平均(7.5)を上回っている。臨時財政対策債や過疎対策事業債のほか、消防施設整備事業や清掃施設整備事業などの大型事業に伴う合併特例事業債の発行額は増えているが、これらの起債は交付税措置の割合が高いため、比率への影響が少ないことや、厚生福祉施設整備事業債や臨時地方道整備事業債などの償還終了により元利償還金の額が減ったことなどから、前年度より0.4低下した。今後、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の選択と集中を徹底し、交付税措置のある市債の計画的な活用を図りながら、適正な財政運営に努めていく。

将来負担比率の分析欄

53.4で、類似団体の平均(50.3)や県内市町の平均(21.1)をともに上回り、14市中で5番目に高い状況にある。臨時財政対策債や過疎対策事業債のほか、合併振興基金の積立や消防施設整備事業、清掃施設整備事業などの財源として合併特例事業債を活用しており、交付税措置率の高い市債の割合が増えてはいるものの、市債残高は増加しているため、前年度と比較して1.6増加した。地方債への過度な依存は避けなければならないことから、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の集中と選択を徹底し、交付税措置のある市債の計画的な活用を図りながら、適正な財政運営に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

職員数が類似団体と比較して多いことから、人件費に係る経常収支比率が高くなっている。その理由は、広域圏の合併により一部事務組合の事業を引き継ぎ、単独自治体として実施していることや、面積が広く観光施設が点在し、分散型の消防防災体制を整える必要から、類似団体と比較して消防関係職員が多いことなどが挙げられる。そのため、平成18年度以降、職員定員適正化計画に基づき、退職者補充率の抑制などにより、職員数の削減を行い、平成26年4月時点で、平成18年4月に比べ236人(普通会計ベース)の職員を削減した。今後は、平成27年度に策定予定の新たな職員定員適正化計画に基づき、より適切な定員管理を行い、人件費の抑制に努めていく。

物件費の分析欄

広域合併により一部事務組合の施設を引き継いだことや市域が広いこと、また、世界的な観光地を有し市営の観光施設を多く有することなどから、その維持管理に要する費用が大きく、物件費に係る経常収支比率が高くなっている。また、類似団体と比較して職員数が多いため人件費の削減を進めている一方で、民間委託、指定管理者制度の導入を行っていることから、物件費に係る経常収支比率は上昇している。今後も、職員の定員管理適正化を進めていくことから、人件費が減って物件費が増える傾向は続くものと見込まれる。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、類似団体や県内市町と比較するとやや低い状況にあるものの、高齢化の進行や生活保護費の増、市独自の社会保障施策の実施などから増加傾向にある。そのため、今後、単独扶助費の見直しや資格審査などの適正化を図ることにより、上昇を抑制していく必要がある。

その他の分析欄

維持補修費、投資及び出資金、貸付金、繰出金などに係るその他の経常収支比率は、類似団体や県内市町と比較して低くなっている。これは、主に投資及び出資金や貸付金などに係る比率が低いことが理由として挙げられる。平成25年度は11.7で、前年度より0.8増加しているが、主な理由は、国民健康保険事業特別会計への繰出金が増加したことによるものである。特別会計については、独立採算が原則であることから、財政健全化計画に基づき、基準外繰出を抑制し、適正化を図っている。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は、類似団体や県内市町と比較して大幅に低くなっている。これは、広域合併により一部事務組合の事務を引き継いだため、一部事務組合への負担金(補助費等に区分される)が大幅に減少したことによるものである。なお、補助金については、平成18年度に見直し基準を設け、整理合理化を行ったところである。今後も、財政の健全化を進めるため、補助費等を含めた歳出全般の見直しを図っていく。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率については減少傾向にあるものの、広域合併により一部事務組合の地方債を引き継いだことや、合併特例事業債や過疎対策事業債などの活用により、類似団体や県内市町と比較し高い状況にある。消防施設整備事業などの大型事業により合併特例事業債の発行が多額であることや、臨時財政対策債の発行が増加していることなどから、公債費はしばらく高止まりする見込みである。しかし、地方債への過度な依存は避けなければならないことから、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の集中と選択を徹底し、交付税措置のある市債の計画的な活用を図りながら、適正な財政運営に努め、実質公債費比率などの指標の改善を図っていく。

公債費以外の分析欄

人件費や物件費の経常収支比率が類似団体と比較して高いことから、公債費以外の経常収支比率も類似団体と比較して高い状況にある。過去に借り入れた市債の償還終了により、公債費が減少しているものの、社会保障関係経費の増加による扶助費の増加や指定管理者制度の導入による物件費の増加により、全体の経常収支比率も増加したことから、公債費以外の経常収支比率も前年度と比較し1.6増加した。今後も扶助費の増加は避けられないものと見込まれるため、人件費や物件費といった経常経費の圧縮により、経常収支比率の削減を図る必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

財政調整基金の残高比率については、平成22年度に新規積立(400百万円)を行ったため、前年度より1.28伸びている。それ以外の年度は、新規積立を行わなかったため、ほぼ横ばいで推移している。実質収支比率については、平成22年度に減債基金への新規積立や新たな基金の設置などを行ったことにより、前年度より0.71下がっている。平成23・24年度は、市税や交付税、国庫支出金などの歳入が予算額に比べ増額となったことにより伸びている。平成25年度は、国庫支出金などの増はあったものの、普通建設事業費や物件費などの増により3.49下がっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

平成19年度以降、いずれの年度においても、全ての会計において黒字であり、連結実質赤字額は生じていない。なお、黒字額の割合のほとんどを水道事業会計と一般会計で占めている。平成25年度における実質公債費比率や将来負担比率などの指標については、財政健全化法の基準で見ると、いずれの指標も早期健全化基準を下回っており、早期に健全化のための対応を必要とする状況ではないといえる。しかし、交付税への依存が高いことや地方債の残高が多いことなど、財政状況が厳しいことに変わりはないため、指標の動向などに注意しながら、今後も財政の健全化を図っていく。※平成25年度の「その他会計(黒字)」の内訳診療所事業特別会計(0.01)自家用有償バス事業特別会計(0.01)温泉事業特別会計(0.01)公共用地先行取得事業特別会計(0)

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

平成25年度における実質公債費比率の分子は1,566百万円となっている。元利償還金等(A)においては、合併特例事業債や臨時財政対策債の増があるものの、厚生福祉施設整備事業債や臨時地方道整備事業債などの償還終了により、元利償還金は減となっている。元利償還金等から控除する算入公債費等(B)においては、合併特例事業債や臨時財政対策債など交付税措置の割合が高い地方債を活用したため、算入公債費等が増となっている。これらの理由により、、実質公債費比率の分子は前年度より270百万円の減となっている。今後、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の選択と集中を徹底し、交付税措置のある市債の計画的な活用を図りながら、適正な財政運営に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

平成25年度における将来負担比率の分子は11,458百万円となっている。将来負担額(A)においては、合併特例事業債や臨時財政対策債の発行による地方債の現在高の増や、繰出金の見直しによる公営企業債等繰入見込額の増により、2,241百万円の増となっている。一方、将来負担額から控除する充当可能財源等(B)においては、庁舎整備基金などの積立により充当可能基金が増となったことや、合併特例事業債や臨時財政対策債など交付税措置の割合が高い地方債を活用したため、基準財政需要額算入見込額が増となったことにより、1,954百万円の増となっている。これらの理由により、将来負担比率の分子は前年度より287百万円の増となっている。地方債への過度な依存は避けなければならないことから、緊急度や住民ニーズを的確に捉えた事業の選択と集中を徹底し、交付税措置のある市債の計画的な活用を図りながら、適正な財政運営に努めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,