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地方財政ダッシュボード

茨城県阿見町の財政状況(2020年度)

🏠阿見町

地方公営企業の一覧

末端給水事業 公共下水道 農業集落排水


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2020年度)

財政力指数の分析欄

新市街地開発事業等の成果により、固定資産税が増加したため、緩やかに改善している。今後も財政基盤全体の安定・向上を図るため、歳出の見直しと、企業誘致、徴収業務の強化等の歳入確保に努め、財政の健全化を推進する。

経常収支比率の分析欄

比率改善の要因はコロナ渦における地方財源の確保、事業の中止や下水道事業の法適用化による基準内繰出金の減少などである。引き続き経常経費の抑制・削減を図るとともに、徴収業務の強化や受益者負担の適正化等の歳入確保に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口は若干増加したものの、国体事業等の減により、前年度と比較して784円減少している。今後も適正な定員管理に努めるとともに、施設等の維持補修を計画的に実施し、人件費・物件費の削減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均値を上回っており、前年度と比較して0.5ポイント減の97.6となっている。類似団体平均値を上回っているが、「人件費及び人件費に準ずる費用」の人口1人当たりの歳出決算額は、類似団体平均値を下回っている。今後も給与の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成26年度以降、類似団体平均値を下回っている。令和2年度は、新型コロナワクチン対策室開設やマイナンバー業務等の増加に伴い職員を9名増加した。そのため、前年度と比較して0.16ポイント増となっている。今後も職員削減計画の見直し等を含め、引き続き職員数の適正化に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

地方債発行の抑制等を継続した結果、平成21年度以降類似団体平均値を下回っている。令和2年度は、公共下水道事業に要する経費の財源とする地方債の償還の財源に充てたと認められる繰入金の減により、前年度と比較して0.7ポイント減の3.9%となっている。今後も引き続き地方債発行の抑制等を継続していく。

将来負担比率の分析欄

平成23年度以降、充当可能財源が将来負担額を上回っているため算出されていない。令和2年度は、固定資産税が増加し、標準税収入額等が増加したため、将来負担比率の分母が前年度と比較して増加となっている。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費の分析欄

令和2年度は、会計年度任用職員制度導入により職員給等が増加したため、前年度と比較して、1.8ポイント増の25.3%となっている。今後も引き続き適正な人件費の管理・抑制に努めていく。

物件費の分析欄

令和2年度は、会計年度任用職員制度導入により賃金等が減少したため、前年度と比較して、2.6ポイント減の16.7%となっている。今後もコスト削減に取り組み、物件費の抑制に努めていく。

扶助費の分析欄

令和2年度は、医療費助成費等が減少したため、前年度と比較して1.4ポイント減の8.0%となっている。今後も引き続き社会情勢を注視しつつ適正化に努めていく。

その他の分析欄

令和2年度は、下水道事業の法適用化に伴い、繰出金等が減少したため、前年度と比較して5.2ポイント減の12.9%となっている。今後も事業の効率化、適正化等を図り、繰出金の抑制に努めていく。

補助費等の分析欄

令和2年度は、下水道事業の法適用化に伴い、負担金等が増加したため、前年度と比較して3.0ポイント増の12.8%となっている。今後も各種団体への町単独補助金等の見直しを行い、補助費等の抑制に努めていく。

公債費の分析欄

地方債発行の抑制に努めてきた結果、平成28年度以降、公債費が減少傾向となっている。今後、公債費の増加が予想されるので引き続き、地方債発行の抑制などにより、公債費の縮減に努めていく。

公債費以外の分析欄

令和2年度は、人件費で1.8ポイント増加したものの、物件費で2.6ポイント、補助費等で3.0ポイント減少したため、前年度と比較して、4.4ポイント減少し、75.7%となっている。今後も施設の老朽化に伴い維持補修費の増加が見込まれることから、事務事業の見直しによる効率化の徹底により歳出抑制に努めていく。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

類似団体平均と比較して特に下回っているのは、総務費、民生費である。総務費については、住民一人当たり(令和2年度)138,172円となっており、類似団体平均を下回っているが、令和2年度については、特別定額給付金の増などにより増加している。民生費については、住民一人当たり(令和2年度)121,901円となっており、類似団体平均を下回っているが、令和2年度については、障害児給付費、障害者訓練等給付費の増などにより増加している。また、類似団体平均と比較して特に上回っているのは、土木費である。土木費については、住民一人当たり(令和元年度)44,444円となっており、類似団体平均を上回っている。令和2年度については、下水道事業の法適用化に伴い、負担金等の増などにより増加している。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

類似団体平均と比較して特に下回っているのは、人件費、物件費、操出金である。人件費については、住民一人当たり(令和2年度)56,492円となっている。消防業務の広域化による消防職員の減により、平成27年度以降、類似団体平均を下回っている。物件費については、住民一人当たり(令和2年度)57,840円となっている。令和2年度は、国体事業終了に伴い類似団体平均を下回っている。操出金については、住民一人当たり(令和2年度)29,631円となっている。令和2年度については、下水道事業の法適用化に伴い類似団体を下回っている。また、類似団体平均と比較して上回っているのは、普通建設事業費である。普通建設事業費については、住民一人当たり(令和2年度)63,205円となっている。令和2年度は、霞クリーンセンター改修工事の増などにより類似団体平均を上回っている。今後も公共施設等総合管理計画を基に計画的に施設の更新や延命化に取り組み、財政負担の軽減・平準化に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

令和2年度は、財政調整基金を取り崩さなかったが、標準財政規模が増加したため、財政調整基金残高は、前年度と比較して0.94ポイントの減となっている。実質収支額は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い歳出減により、前年度と比較して1.14ポイント増となっている。実質単年度収支は、前年度と比較し8.86ポイント改善しプラスとなったが、今後も事務事業の見直しなどによる徹底した歳出削減を図り、健全な財政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

令和2年度の一般会計は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い歳出減により、黒字額が前年度と比較して増加している。国民健康保険特別会計は、国民健康保険事業費納付金などの歳出減により、黒字額が前年度と比較して増加している。全体としては、全会計において黒字を確保していて、連結赤字額がないため、連結実質赤字比率の該当はない。今後も、適正規模の実質収支の確保等に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

元利償還金等で、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が減となっているのは、公共下水道事業の分流式下水道等に要する経費が減少しているためである。算入公債費等が減となっているのは、下水道費の減により基準財政需要額算入額が減少しているためである。今後も引き続き、地方債発行の抑制・平準化などにより、実質公債費比率上昇の抑制に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

充当可能財源等で、充当可能基金が、公共公益施設整備基金残高の増により増加となっている。また、基準財政需要額算入見込額が、下水道費の減により減少となっている。将来負担比率の分子は、負となっており、将来負担比率は生じていないが、今後、公共施設等の大規模改修等により、地方債残高が増加し、充当可能基金が減少する見込みのため、事業の見直しや地方債発行の抑制、充当可能基金の確保等に努めていく。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金全体

(増減理由)・「公共公益施設整備基金」を121百万円積み立てたこと等により、基金全体としては129百万円の増となった。(今後の方針)・公共施設の後年度の建て替え等に備え「公共公益施設整備基金」の積み立てをする予定である。・積み立てにより一時的に増加する場合もあるが、中長期的には減少傾向にある。

財政調整基金

(増減理由)・新型コロナウイルス感染症拡大に伴い歳出減となり、取り崩しの必要がなくなった。(今後の方針)・経済情勢悪化による激変緩和及び災害等に備えた積み立て額としては、過去の実績等を踏まえ、現状の金額で十分であると考えている。

減債基金

(増減理由)・地方債償還が過大になった際に備え、取り崩さなかった。(今後の方針)・地方債償還が過大になった際に、取り崩す予定である。

その他特定目的基金

(基金の使途)・借地等取得基金:町の公共施設等のある借地の取得。・公共公益施設整備基金:公共施設の建て替えや大規模改修等の整備事業。・地域福祉基金(果実運用型):高齢者保健福祉の推進、民間福祉活動に対する助成等。(増減理由)・公共公益施設整備基金:公共施設の後年度の建て替え等に備えて、積み立てたことにより増加。(今後の方針)・公共公益施設整備基金:公共施設の後年度の建て替え等に備えて、一定額の積み立てをする予定。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

当町では、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画において、公共施設等の延べ床面積を20%削減するという目標を掲げ、計画的な保全による施設の長寿命化を進めている。有形固定資産減価償却率は類似団体より5.9ポイント低くなっているが、個別施設計画を策定した公共施設等については、今後も当該計画に基づいた施設の維持管理を適切に進めていく。

債務償還比率の分析欄

類似団体と比較して159%低くなっている。これは公債費の適正化として地方債発行の抑制・平準化などに取り組んでいるためと考えられる。一方で、平成30年4月開校のあさひ小学校建設事業に係る地方債の新規発行に伴い、地方債残高が増加しているため、今後も引き続き、公債費の適正化に取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は算出されておらず、有形固定資産減価償却率は類似団体と比較して5.9ポイント低くなっている。有形固定資産減価償却率は、類似団体より5.9ポイント低くなっているが、今後、公共施設等の老朽化が進んでいく中で比率の上昇が考えられるので、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化対策に積極的に取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は算出されておらず、実質公債費比率は類似団体と比較して2.5ポイント低くなっている。しかしながら、あさひ小学校建設事業に係る地方債の償還が始まり、実質公債費比率が上昇していくことが考えられるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、公営住宅、児童館であり、特に低くなっている施設は、道路、橋りょう、公民館である。公営住宅については、大半が昭和30年代と40年代に建てられた建物のため、有形固定資産減価償却率が高くなっている。今後も引き続き、長寿命化計画に基づき、施設の維持管理を適切に進めていく。児童館については、昭和40年代と平成元年~10年に建てられた建物のため、有形固定資産減価償却率が高くなっている。今後も引き続き、個別施設計画に基づき、必要な面積を検証し、他の既存公共施設での事業実施が可能かどうかについて検討していく。道路については、近年、新市街地内の町道整備を行ったため、一人当たりの面積が増加するとともに、有形固定資産減価償却率が低くなっている。今後新設する道路は、都市計画道路については引き続き都市計画マスタープランに基づき計画的な整備を進めるとともに、現況に即した都市計画道路の見直しも進めていく。橋りょうについては、平成30年度に策定した橋梁長寿命化修繕計画に基づき、計画的に修繕を行っているため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。予防保全型の改修を行うことにより、施設の長寿命化を図るとともに、維持管理費用の縮減・平準化を図っていく。公民館については、平成元年~10年に建てられた建物が多いため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。今後も引き続き、個別施設計画に基づき、各施設の稼働状況から公民館の適正な規模を検証し利用者の声を把握した上で、統廃合も含めて将来の方向性を検討していく。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、図書館であり、特に低くなっている施設は、市民会館、消防施設である。図書館については、昭和60年代に建てられた建物のため、有形固定資産減価償却率が高くなっている。今後も引き続き、個別施設計画に基づき、長寿命化を図り、建物を長期的に活用していく。市民会館については、平成10年代に建てられた建物が多いため、有形固定資産減価償却率が低くなっている。今後も引き続き、個別施設計画に基づき、各施設の稼働状況からふれあいセンターの適正な規模を検証し利用者の声を把握した上で、統廃合も含めて将来の方向性を検討していく。消防施設については、平成26年度から27年度にかけて行った防災行政無線の新規整備に伴い、有形固定資産減価償却率が低くなっている。維持管理にかかる経費の増加に留意しつつ、消防施設の整備に取り組んでいく必要がある。また、一般廃棄物処理施設については、有形固定資産減価償却率は類似団体を下回っているが、1人当たり有形固定資産(償却資産)額は類似団体を大きく上回っている。これは、町単独でごみ処理施設を所有していることによるものである。今後は、維持管理に係る費用が高額になることが予測されることから、PFI/PPPや広域連携も視野に入れて検討していく。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が当該年度の期首時点から1,018百万円の増加(+1.2%)となった。金額の変動が大きいものは、事業用資産とインフラ資産である。吉原交流センター建設事業の実施等により事業用資産は271百万円、道路用地の買収等によりインフラ資産においては383百万円増加した。また、負債総額が733百万円の増加(+4.7%)となった。金額の変動が最も大きいものは地方債であり、588百万円増加した。水道事業会計等を加えた全体では、下水道事業会計について、地方公営企業法を適用したため資産、負債ともに増加した。資産総額は上水道管等のインフラ資産を計上していること等もあり、一般会計に比べて35,998百万円多くなっている。負債総額も下水道の排水管整備事業に地方債(負債)を充当したこと等もあり、25,150百万円多くなっている。牛久市・阿見町斎場組合等を加えた連結では、資産総額は一般会計に比べて39,093百万円多くなるが、負債総額も26,033百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は21,140百万円となり、移転費用の方が業務費用よりも多い。金額の変動が最も大きいものは補助金等であり、6,342百万円増加した。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が1,782百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が6,282百万円多くなり、純行政コストは7,280百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象団体の事業収益を計上し、経常収益が2,063百万円多くなっている一方、経常費用が13,416百万円多くなり、純行政コストは11,368百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(19,476百万円)が純行政コスト(20,477百万円)を下回っており、本年度差額は1,001百万円となり、純資産残高は285百万円の増加となった。今後も、地方税の徴収業務の強化(令和5年度までに町税収納率を98.0%以上に向上)等により税収等の増加に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が3,502百万円多くなっており、本年度差額は149百万円となり、純資産残高は1,258百万円の増加となった。連結では、茨城県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が12,537百万円多くなっており、本年度差額は+168百万円となり、純資産残高は1,595百万円の増加となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は1,241百万円であったが、投資活動収支については、竹来中学校外壁屋上防水改修事業等を行ったことから▲1,931百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、705百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から15百万円増加し、703百万円となった。しかし、行政活動に必要な資金を、基金の取崩しと地方債の発行収入によって確保している状況であり、行財政改革を更に推進する必要がある。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より1,661百万円多い2,902百万円となっている。投資活動収支では、水道の配水管整備事業を実施したため、▲2,634百万円となっている。財務活動収支では、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、275百万円となり、本年度末資金残高は前年度から543百万円増加し、3,243百万円となった。連結では、阿見町社会福祉協議会における事業収益等の収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より1,987百万円多い3,228百万円となり、本年度末資金残高は前年度から781百万円増加し、3,700百万円となった。

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額及び歳入額対資産比率については、ごみ処理施設を町単独で所有していることなどから類似団体平均を上回っている。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均を少し下回る結果となった。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、平成29年度以降の30年間で町の公共施設の延床面積を20%削減し、面積の適正化に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均を少し上回る結果となった。新規に発行する地方債の抑制を行うなど、負債額が増えないよう努めたことが、類似団体と比べて純資産比率が高くなる要因となっていると考えられる。また、将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っている。今後も、新規に発行する地方債の抑制を行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、類似団体平均と同程度である。今後も、使用料及び手数料の見直しを行うなど、適正な財源の確保に努めるとともに、物件費等の経費の削減に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は、類似団体平均を下回っている。新規に発行する地方債の抑制を行うなど、類似団体と比べて住民一人当たり負債額が低くなる要因となっていると考えられる。今後も、新規に発行する地方債の抑制を行うなど、地方債残高の縮小に努める。基礎的財政収支は、投資活動収支の赤字が業務活動収支の黒字を上回ったため、▲493百万円となっている。類似団体平均を下回っており、投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、霞クリーンセンター屋上防水外壁改修事業など公共施設等の必要な整備を行ったためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、類似団体平均を少し下回る結果となった。経常費用のうち移転費用の補助金が増額したものの、減価償却費や維持補修費を含む物件費等が大きな割合を占めていることから、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の長寿命化等を行うことにより、経常費用の削減に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,