地域において担っている役割
当院は旧内之浦町域唯一の有床医療機関であり,救急病院の指定を受けている。公共交通も乏しく,近隣医療機関への通院も困難なことから,当院医師に加え,公立病院や民間病院から非常勤医師を派遣していただき,可能な限り当院で治療を完結できるよう,様々な症例に対応している。
経営の健全性・効率性について
①は全国平均値を上回り,100を超えている。②は全国平均を上回っている。③は全国平均を下回っている。④は全国平均を上回っている。⑤,⑥が全国平均を下回っているのは,長期入院者が多いこと,当院が院外処方を採用していることも一因である。⑦は平均を下回っている。⑧が平均を下回っているのは外来の院外処方が一因であると考えられる。どの指標も例年と大きな変化は見られず,安定した経営状況であると考えられる。
老朽化の状況について
①,②ともに全国平均を上回っている。③は全国平均を下回っている。当院の建物は竣工以来30年を経過し,老朽化が進み,床・壁など補修整備を行っている状況である。医療機器については,計画的に更新しながら,医療の継続に努めている。
全体総括
本年度は,平成27年度に続き純利益を計上し,累積欠損金を減少させることができている。喫緊の課題である常勤医師を確保し,さらなる健全経営に努めていく。