経営の健全性・効率性について
【現状】単年度の収支が黒字であるのを示す、経常収支比率(※1)が100%を越えており、流動比率(※2)も類似団体及び平成30年度全国平均を大幅に上回り、概ね良好な水準であり、安定した経営状態であると考えられます。【要因】流動比率の高推移については、企業債等の借入がないため償還がなく、近年は大規模な工事等による支出もありません。その一方で給水先事業所からの確実な収入があるためと思われます。【今後の課題】契約率(※3)について、給水先事業所数及び契約水量の増減がないため、近年85%を維持している状態にあります。今後の施設等の更新を見据えた上で、より安定した経営となるよう努めて参ります。※1給水収益等の収益で、維持管理費等の費用をどの程度賄えているかを表す指標※2短期的な債務に対する支払能力を表す指標※3収益性及び未売水の状況を判断する指標
老朽化の状況について
【現状】有形固定資産減価償却率(※1)について、類似団体及び平成30年度全国平均と同様な水準にあると思われます。今後老朽化の進行が考えられます。【今後の課題】老朽化の進行については、施設数等については多くはないですが、一定時期に費用が嵩む可能性が考えられます。計画的な更新を行えるように努めたいです。※1有形固定資産のうち償却対象資産の減価がどの程度進んでいるかを表す指標(数値が高いほど、法定耐用年数に近い資産が多いことを示す)
全体総括
近年は安定した経営状態にあるように考えられます。流動比率、料金回収率及び契約率等は現在の数値を維持していくとともに、さらなる高い水準を目指していかなければならないと思われます。令和2年度に経営戦略を策定し、経営基盤の強化、計画的な施設等の更新の実施に向けて取り組んでいきます。