地域において担っている役割
新和町地域における初期医療・救急医療・回復期を担う(地域で唯一の医療施設)。施設健診事業。介護サービス事業(施設及び訪問)。
経営の健全性・効率性について
小規模病院ながら、平成22年度の全部適用以前から経常収支は黒字である。40床全て療養病床であるため、病床利用率は高い。医療に加え各種介護事業、施設健診と幅広く事業を行っていることから、病院規模に対して職員数が多く、職員給与比率は高い状況にある。患者収益単価については、入院は全て療養病床であること、外来は再診が多いことから低いと考える。
老朽化の状況について
平成9年建設で、築19年となった。設備の故障が多く、修繕費が増加傾向にある。空調設備等の改修を行いながら運営している。医療機器等は定期的に更新を図っているが、病院本体の老朽化により、減価償却率は徐々に高くなりつつある。
全体総括
地域で唯一の医療施設であるため、医療機能は必要であるが、民間の介護事業所が出ているため、介護事業については整理が必要といえる。廃止の方向である介護療養病床を有しているため、病床機能転換の協議が必要である。地域人口が減少していくため、必要な診療機能を見定めていく必要がある。