簡易水道事業(法適用) 公共下水道 特定地域排水処理施設 特定環境保全公共下水道
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本市の財政力指数は、人口減少及び高齢化の影響により減少傾向であるが、平成28年度は前年度と比較して0.02ポイント改善し、0.65となった。こちらについては、消費税増税により、基準財政収入額が増加したためであり、実質的には、改善したとは言えない状況である。また、依然として類似団体平均を下回っている原因としては、他市に比べ法人関係の税収が少ないことなどが挙げられる。今後も歳入に見合った歳出で予算編成を行うよう、歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、税収の徴収率向上対策を中心とする歳入確保に努める。
歳出面では、人件費、物件費、補助費等にかかる比率が類似団体平均を上回っている。その要因として人件費と物件費に関しては、過去から業務委託を推進してきたことで、一般の職員数は少ないものの、嘱託職員が増加しており、人件費、物件費ともに、類似団体平均を上回っている。また、補助費等については、下水道事業において公営企業法を適用したことにより、繰出金から振り替わったために増加し、類似団体平均を上回った。一方で、歳入面では、市税および地方交付税が減少したことから、経常収支比率は99.1%となった。今後も引き続き、財政構造の弾力化に努める。
過去からごみ収集業務や保育所・幼稚園運営に関して、積極的に民間へアウトソーシングを進めて人件費を抑制してきたが、近年は嘱託職員が増加しており、類似団体平均と比較して大きな差は見られなくなっている。現在は職員給与や各種職員手当等の見直しを行うことで人件費を抑制するとともに、予算編成において前年度予算に対しマイナスシーリングを設定するなど、物件費の削減に努めている。今後も、さらなる事務事業の見直しを行い経費の削減に努める。
本市は、平成28年度まで、平均2.4%の職員等の給料の減額を行ってきたため、給与水準は類似団体平均を大きく下回っていたが、職員の意識やモチベーションの向上のため、平成29年4月1日より給与体系を復元したことで、ラスパイレス指数は99.5となった。今後は、民間や国・他市の状況を考慮しながら、給与や各種手当について適正な給与水準の維持に努める。
民間活力を活用して、少ない職員数で行政サービスの提供を行ってきた結果、人口千人当たり5.14人と類似団体平均を大きく下回っている。今後も、厳しい財政状況に柔軟に対応していくため、さらなる民間活力の活用など様々な方策により、職員数の抑制に努める。
平成23年度において、借換債を抑制し償還したため、3年間はその影響により高い水準で推移していたが、平成26年度以降は類似団体平均を下回っている。今後も建設事業の見直しなどにより、地方債残高の圧縮を図る。
建設事業による地方債の発行や基金の取り崩しがあったものの、前年度に引き続き、将来負担比率は算出されていない。今後の建設事業については、事業年度の延伸や規模の縮小を行い、更に事業の優先度を明確にするなど、事業費の平準化を図ることで地方債の発行を抑制していく。また、普通交付税の算入のある地方債を活用することで、将来世代への負担を軽減できるように努める。
過去からごみ収集業務や保育所・幼稚園運営については、積極的に民間へアウトソーシングを進めてきたことにより、一般の職員数は少ない状況である。一方で、嘱託職員は増加している状況であり、また、類似団体において人件費の抑制の取り組みが進められていることにより、類似団体平均を上回っている。引き続き新規採用の抑制など行財政改革への取組みを推進することにより人件費の削減に努める。
過去から民間へ積極的に業務委託を行っているため、物件費は類似団体平均よりも高い水準で推移しており、平成28年度においては、類似団体平均を2.5ポイント上回っている。今後も、事務関係経費について前年度予算に対してマイナスシーリングを実施するなど物件費の抑制に努める。
扶助費にかかる経常収支比率は類似団体平均を下回っているものの、保育所に係る扶助費や障がい者福祉に係る扶助費は増加している。平成28年度においても、0.3ポイント増加しており、引き続き、市単独扶助費について積極的に見直しを行うことで、扶助費の抑制に努める。
平成28年度は、下水道事業において、公営企業法を適用し、繰出金から補助費等へ振り替わったため、前年度に比べて3.4ポイント減少し16.0%となった。類似団体平均と比較すると1.5ポイント上回っており、要因として、高齢化人口割合が類似団体と比べ大きく、後期高齢者医療や介護保険に係る繰出金が多いことなどが挙げられる。今後は病気の予防や健康増進を推進することで、給付費等の抑制を目指す。
補助費等に係る経常収支比率は、平成28年度に下水道事業において、公営企業法を適用したことで増加し、類似団体平均を1.8ポイント上回り11.5%となった。今後の取り組みとしては、各種団体へ継続的に交付している補助金などについて、団体の活動内容などを精査し、本市の補助金制度がさらなる行政目的を達成できるよう、また効果的なものとなるように見直しを進めていく。
公債費にかかる経常収支比率は類似団体平均より高く推移してきたため、平成22年度、平成23年度及び平成25年度、平成26年度において借換債を抑制し償還した。その結果、平成27年度からは、類似団体平均を下回る水準となった。これからも、可能な限り地方債残高の圧縮を行い、財政構造の弾力化に努める。
公債費を除く経常収支比率については、人件費、物件費、補助費等、繰出金にかかる経常収支比率が高く、類似団体平均を大きく上回っている。今後も人口減少及び高齢化、公共施設の老朽化などにより厳しい財政状況が続くが、効率的・効果的な行政運営に努めるとともに、既存事業を見直し、新たな住民ニーズに対応した事業に組み換えていくことで本市の発展に向けたまちづくりを展開する。
実質公債費比率は平成23年度から平成25年度までは類似団体と比較して高いものの、平成26年度以降は類似団体と比較して低い水準で推移している。平成23年度から平成25年度においては、平成23年度に将来世代の負担軽減を図るため、平成13年度に発行した地方債の最終償還について借換債の発行抑制を実施し償還したことが影響している。平成26年度以降は平成25年度および平成26年度において借換債の発行を抑制したことにより類似団体より低い水準となっている。今後も地方債残高の圧縮を図るため、建設事業について事業年度の延伸や規模の縮小を行い更に事業の優先度を明確にし、事業費の平準化を行うことで地方債の新規発行の抑制に努める。将来負担比率に関してはマイナスのため表記されていない。
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