地域において担っている役割
静岡県立総合病院は、県内医療機関の中核的病院として、各疾患の総合的な医療をはじめ、高度・専門医療や救急・急性期医療を提供している。
経営の健全性・効率性について
・経常収支比率は100%以上であり、医業収支比率も高い水準を維持している。・効率的なベッドコントロールにより早期入院早期退院を推進した結果、入院・外来患者1人1日当たり収益及び病床利用率は前年度を上回った。・診療材料の品目絞り込みや委託形態の見直し等、コスト削減にも努めており、効率的な運営が行われている。
老朽化の状況について
・先端医学棟の開棟に伴う多額の設備投資により有形固定資産が増加し、1床当たり有形固定資産が平均を上回った。今後、減価償却費の増加が見込まれるため、経営状況に与える影響を注視していく必要がある。
全体総括
・医療面では、県立病院としての使命を引き続き担い、医療の更なる質の向上とそのための体制づくりに努めた。・経営面においても経常収支100%以上を達成し、中期目標(H26~30)で掲げる「5年間累計の経常収支比率100%以上」を達成する見込みである。・一方で、総合病院における先端医学棟の開棟に当たり、多額の設備投資や医師・看護師等の増員に伴う減価償却費及び人件費等の増加が見込まれており、今後、経営状況に与える影響を注視していく必要がある。