川崎町：国民健康保険川崎病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2016年度）

地域において担っている役割

町内唯一の一般病院として、町民に安心・安全を与えるため良質で安定的な医療を提供するとともに、各種健診・健康づくり事業などの疾病予防や介護予防に積極的に取り組み、地域の医療水準の向上に努めている。急性期病院等の後方支援病院として、慢性期・回復期等の患者層のニーズに応えるべき、一次救急医療を継続し、地域に沿った病床機能の整備を図りながら地域包括医療システム構築のため連携を強化していく。

経営の健全性・効率性について

町内の人口が減少し続ける中ではあるが、ここ数年、外来患者数は年間約３万人前後を維持している。一方、入院患者数については、平成27年度に実施した病床区分の変更や平成28年度から開始している「地域医療連携業務」により他市町からの患者を積極的に受け入れたことで、病床利用率の増加となり、経常収支比率、医業収支比率の改善が図られた。また、経営改善のための具体的な取り組みとして、検体検査に係る業務形態の見直しや採用医薬品及び診療材料の精査を行うなどして費用の削減に努めたことにより、材料費対医業収益比率についても改善が図られた。

老朽化の状況について

平成７年に現在の場所へ移転・新築してから20年以上が経過している。建物の附属設備の修繕や改修工事の施行や、耐用年数を超えた器械器具や備品等の更新についても、経営状況や必要性を考慮しながら計画的に実施していく必要がある。

全体総括

病床区分の変更や地域医療連携業務の進展等により、経営改善傾向となった。今後も更なる経営改善の取り組みを積極的に推進し、経営の安定化を図っていく。

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