平取町:国保病院

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2016年度)

地域において担っている役割

当町は743㎢の広大な地域に2,589世帯、人口5,267人が居住する過疎地域であり、町内における医療機関は当該病院のほか、約30km離れた地区に、嘱託医師が週2日診察にあたっている診療所が1施設しかない状況です。このような状況から、当該病院は地域における医療を確保するために不可欠な病院であり、救急指定病院としてもその役割は大変重要です。

経営の健全性・効率性について

本業である医業収支は、職員給与費が医業収益を上回るほど高いことに加え、患者1人当たりの収益が低いことから、類似病院を15.8%も下回っており、大変厳しい状況です。病院活動全体の経常収支は、収支不足分を一般会計から繰出すことにより、何とか欠損金を解消している状況が続いております。材料費は、毎年、見積合わせにより最も安い購入業者を細かく選定し節減を図っており、一定の成果が出ていると考えます。

老朽化の状況について

当該病院は昭和38年に建設され、平成8年に大規模改修を行いましたが、建設から54年が経過しており、安全面から建替工事を進めています。建設中の新病院は、現病院に隣接する敷地内に平成31年夏頃に開院する予定で、それに合わせて医療機器や一般備品もほぼ入替する予定です。

全体総括

過疎地域での病院経営は依然厳しい状況ではありますが、民間医療機関の参入は見込めず、最寄りの医療機関への距離も遠いことから、地域で医療体制を確保するには、町が病院を開設運営せざるを得ない状況です。高い人件費と低い患者単価から生じる収支不足分を一般会計からの繰出金で補填することは、一般会計の財源からも最小限に抑制したいと考えますが、取り巻く環境から抜本的な打開策は見当たらないのが現状ですので、一つ一つ経営改善に取り組むしかありません。具体的には、新病院での眼科外来の新設、病床数の減少(48床→42床)、看護師採用の抑制、他医療機関からの積極的な入院患者受入などを行います。地域での医療体制を安定的に維持できるよう、更なる経営改善に努めて参ります。

類似団体【7】

稚内こまどり病院 国保月形町立病院 上富良野町立病院 町立病院 国保町立和寒病院 下川病院 国保病院 遠別町立国保病院 国保病院 国保病院 豊富町国民健康保険病院 国保病院 むかわ町鵡川厚生病院 門別国保病院 国保病院 新ひだか町立三石国民健康保険病院 標津町国民健康保険標津病院 利尻島国保中央病院 外ケ浜中央病院 国保病院 国保大間病院 高田病院 大東病院 奥州市国民健康保険まごころ病院 国保沢内病院 国保種市病院 石巻市立牡鹿病院 気仙沼市立本吉病院 登米市立米谷病院 大崎市民病院岩出山分院 蔵王町国民健康保険蔵王病院 八幡病院 町立病院 宮下病院 笠間市立病院 市民医療センタ- 東金病院 君津中央病院大佐和分院 奥多摩病院 ゆきぐに大和病院 牧丘病院 松本市国民健康保険会田病院 上田市立産婦人科病院 国保東栄病院 信楽中央病院 国保京丹波町病院 京都市立京北病院 災害医療センター 公立村岡病院 飯南町立飯南病院 隠岐島前病院 国立病院機構岡山市立金川病院 公立下蒲刈病院 北広島町豊平病院 周防大島町立橘病院 那賀町立上那賀病院 海南病院 国保梼原病院 国保大月病院 みどりの杜病院 宇城市民病院 国民健康保険 天草市立 新和病院 宮崎市立田野病院 日向市立東郷病院 椎葉村国民健康保険病院 西郷病院 市立坊津病院 町立病院 久米島病院