地域において担っている役割
当町立病院は、町内で唯一の有床病院として、入院、外来、救急医療を担っており、また、公衆衛生活動として特別養護老人ホーム診療、自衛隊診療、予防接種、特定健診の実施、あわせて介護療養型老人保健施設も併設しており、地域医療の核となる医療機関として、また、富良野広域医療圏の救急指定病院2病院の一つとして、慢性疾患から救急に至るまで、2次、3次医療圏のゲートキーパーとして、圏域においても大きな役割を担っています。
経営の健全性・効率性について
経常収支比率、医業収益比率、累積欠損比率等については、いずれも類似病院平均値を若干下回っているものの年々数値が悪化してきており、平成25年度より赤字決算が続いている状況です。特に病床利用率が44.2%と類似病院と比較しても20ポイント近く低いのが大きな要因となっております。また、効率性については医業収益に対する職員給与費、材料費の比率は横ばいとなっていますが、平均値と比較すると低い水準となっています。
老朽化の状況について
築37年を経過して施設全体が老朽化している状況にあり、有形固定資産減価償却率は平均値と比較すると約15ポイント上回っている。一方医療器械備品については、計画的に更新を行っておりほぼ横ばいで推移しており、平均値を若干上回っている状況です。
全体総括
経営状況はここ数年赤字決算が続いている状況であり、改善のために新町立病院改革プランに沿って様々な取組みが必要となってきます。また、地域医療の核としての町立病院の役割を果たすため、現在の医療水準を維持向上することが必要であることから、老朽化に伴う施設改修に合わせて病床数や病床構成等の見直しを図っていく必要があります。