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財政力指数の分析欄前年度は類似団体平均と同水準となっていたが、今年度はやや上回っている。全体的に償却資産の減価等により減少傾向であるため、自主財源の確保に努め、国や県の補助金等を活用しながら、市民所得の向上や経済基盤の発展につなげるための施策に取り組んできたところである。今後も引き続き、限られた財源の有効活用と市税の徴収強化による収入確保に努める。 | 経常収支比率の分析欄前年度比で-0.1%で類似団体平均を大きく上回っている。一番の要因は普通交付税の減少であり、合併算定替の縮減など今後も減少傾向は続く見込みである。近年の学校耐震化などの大型事業の実施により増加している公債費や、扶助費、補助費の増、固定資産税をはじめとした市税収入の減などにより、経常収支比率の増加は、今後も同様の傾向が予想され、引き続き経常経費の縮減に努めていく必要がある。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄類似団体平均を上回っている。事務事業の見直しや枠配分予算の設定等により物件費の抑制や定員適正化計画により人件費の削減に努める中、ふるさとづくり寄附金事業など政策的事業により物件費は上昇している。毎年約400人程度の人口減少が進む中で各種事業の廃止や縮小、賃金水準の見直し、民間委託や指定管理者制度の導入など、あらゆる角度からの削減を図っていく。 | ラスパイレス指数の分析欄広域消防組合の解散に伴う消防職員の追加等により、類団平均を上回っている。今後は、職能と成果を重視する給与体系への移行を図るとともに、昇進・昇給の適正化を図っていく。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄本市は、本土地域及び飛地・離島地域による新設合併のため、各支所にもある程度の職員配置が必要なこと、また、平成21年度末に消防組合が解散したことによる消防職員の追加等により、類似団体の平均を上回っている。適正化を図る上で、職員数の大幅な削減を進める必要があり、分野ごとの軽重によってメリハリをつけながら、人口規模に見合った職員数への削減を図る。 | 実質公債費比率の分析欄小中学校の耐震化等近年の大型事業の実施により類似団体平均を上回っており、今後はゆるやかに増加していく見込みである。今後控えている事業の厳選化・重点化を図りつつ、市債の発行にあたっても当該年度の元金償還金以下に抑制するとともに、将来の負担を検証し極力有利な起債を活用するなど公債費の抑制に努める。 | 将来負担比率の分析欄新規発行地方債の抑制や、職員数の削減に伴う退職手当負担見込額の減、一部事務組合の地方債現在高の減少等の効果により改善している。今後、大型事業の実施により増加傾向の見込みであるため、引き続き公債費の抑制を図り、率の動向を注視しながら財政健全化に努める。 |
人件費の分析欄定員適正化計画に基づき職員数の削減に加え、時間外勤務手当の削減、各種委員、嘱託職員数の見直しなど経常的な人件費の抑制を継続的に取り組んできているが、類似団体の平均をやや上回っている。今後も継続して職員数や各種手当の削減を計画的に目指す。 | 物件費の分析欄需要費の削減や一部の委託料の圧縮などにより減少はしたが、職員の定員適正化を進めている中で、臨時・パート雇用が続いていること、各種機器の保守点検業務や公共施設等の維持管理業務などに多額の費用を要しているため、職員の定員適正化と照らし合わせながら臨時・パートの雇用や経常的な維持管理経費など総合的なバランスを維持しつつ、必要最小限の経費に努める。 | 扶助費の分析欄障害者福祉費及び児童福祉費の増加と共に継続的に行っている生活保護受給者に対しての後発医薬品の使用推進や生活困窮者への就労相談、就労支援などのサポート体制の充実による成果で生活保護受給者比率は低下しているが、県内でも生活保護率は高い水準にある。未だ他自治体に比べ生活保護受給者比率が高い現状にあるため、原因分析や保護者に対する支援、資格審査等の適正化により抑制を図る。 | その他の分析欄類似団体平均を下回りほぼ同水準で推移しているが、外来患者数の減少で診療所事業や下水道維持管理経費など特別会計への繰出金は増加傾向にある。引き続き料金の適正化や維持管理経費の削減等、経営基盤の安定化を図り、普通会計の負担を減らしていくよう努める。 | 補助費等の分析欄一部事務組合への負担金が多額であるうえ、平成27年度から保育所等保護者負担金の見直しを行い、保育所に入所する第2子以降を無料としたことで、保育所に預ける乳幼児が大幅に増加し、補助費が拡大した経緯がある。毎年、子供の数が減る中で、入園数の大きな伸びはなくなったが、公定価格の上昇などで、補助費の負担は大きい。このような独自施策の中で、優先度を勘案しながら補助金等の見直しを進めるとともに、適正かつ効果的な補助金の交付に努める。 | 公債費の分析欄平成18年度から実施してきた繰上償還の効果により徐々に改善し、ほぼ類似団体平均を前後している。今後も引き続き事業の厳選・重点化を図りつつ、市債の発行に当たっても年度間の平準化を図り圧縮に努める。 | 公債費以外の分析欄類似団体平均を上回っており、巨額な一部事務組合への負担金や子育て支援に関する独自政策で経費がかかるうえ、診療所事業や下水道維持管理経費など特別会計への繰出金も増加傾向にある。住民サービスに大きく影響しない程度に事業の見直し、料金の適正化や維持管理経費の削減等、経営基盤の安定化を図り、普通会計の負担を減らしていくよう努める。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄総務費、民生費、農林水産業費、消防費、教育費が大きく類似団体平均を上回っている。総務費は平成26年10月からふるさと納税に対する返礼品の発送を開始したことにより年々寄付額が増加し、昨年度よりも発送・収納事務等の委託料や基金への積立金が増加した。民生費に関しては、県内でも高い水準にある生活保護等の経費や介護給付費・訓練等給付費の増加によるもの、子育て関係に力を入れていることもあり、政策的な事業を実施したことがあげられる。農林水産費は、農水産物等直売施設や伊万里湾で7月に発生した赤潮被害に係る経費が影響している。消防費は原子力災害対策として、離島地区へ放射線防護施設を建設したことによる増加。教育費は福島小中学校の教育施設の建設や体育施設の建設による増加。そして、類似団体平均を上回っているが過去同じ水準で推移している衛生費は一部事務組合への負担金が多額であることがあげられる。加えて、毎年度、市の人口が400人程度減少していることも一人当たりのコストを増加させる原因の一つでもある。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄毎年、約400人の人口減少も相まって、人件費、物件費、扶助費、補助費等、積立金が類似団体平均に比べ、高い水準にある。人件費は、定員適正化計画に基づいて職員数の削減を行っているところだが、飛地・離島地域を抱えていることもあり未だその経費は他団体より高いことがあげられる。物件費は臨時・パート雇用が続いていること、近年は特にふるさと納税に力を入れており、毎年伸びていることから返礼品の発送業務の委託料が拡大している。扶助費は、就業支援員等を配置しサポート体制の充実を図り、生活保護率は年々減少傾向だが県内でも生活保護者の割合が高い水準にあり、生活困窮者に係る経費が多額となっている。補助費は、一部事務組合への負担金が多額であるうえ市の独自施策である保育所入所者の第2子無料化により入所者が増加し負担金が拡大した。普通建設事業費の更新整備では、はや農水産物等直売施設が整備されたことによる経費が一人当たりのコストを助長する形となった。積立金は、平成26年10月からふるさと納税の返礼品を開始して年度毎に寄付額が増加したことによる影響。また、その他の項目については、多少の増減はあるものの、ほぼ類似団体平均値と大きな差はなく、過去5年間概ね横ばいと言える。 |
基金全体(増減理由)(仮称)市民福祉総合プラザ整備事業の財源として4,300万円繰り入れた一方、ふるさとづくり基金では寄付額の増による約1億円の積立額の増加や地域振興基金では西九州自動車道建設に伴う市有地の土地売払収入によるものが約1億円あったことにより、基金全体としては約2億8千万円の増加となった。(今後の方針)平成32年度に償却資産の増収が見込まれ、財政調整基金の取崩しが減少する見込みだが、それ以降は普通交付税の合併算定替の特例措置の適用期限終了の影響も重なり、取崩しが始まる見込み。 | 財政調整基金(増減理由)地財法第7条に伴う積立及び財源不足による取り崩し。(今後の方針)地財法第7条に伴う積立及び財源不足により取り崩す予定。 | 減債基金(増減理由)前年度繰越金の1/4を積立てるため増加。(今後の方針)前年度繰越金の1/4を積立予定。 | その他特定目的基金(基金の使途)合併振興基金:市民の連携の強化及び一体感の醸成を図り、本市の振興を図る。ふるさとづくり基金:働く場の確保をはじめとした就業の機会の創出並びに仕事と生活の調和を図る環境整備や支援等に関する事業に活用。住民一人ひとりのライフスタイルに応じたきめ細かな環境整備及び支援等に関する事業に活用。生活環境及び防災体制の整備をはじめ、豊かな資源を活用した地域活性化等に関する事業に活用。(増減理由)地域福祉基金:(仮称)市民福祉総合プラザ整備事業の財源として、4,300万円を充当したことによる減少。ふるさとづくり基金:寄附金が増加したことにより、繰入事業も比例して増加したが、前年度事業の充当額の精算分も加わり積立が約1億円増加。(今後の方針)ボートレースチケットショップ松浦の年間売り上げの1%分を1/3ずつ地域振興基金、教育振興基金、文化・スポーツ振興基金へ積立予定。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄有形固定資産減価償却率は類似団体より1.5ポイント高い水準にある。当市では、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画において、公共施設等の延床面積を20%削減するという目標を掲げている。今後は、目標を達成できるよう個別施設計画を策定し、老朽化した施設の更新・統廃合・長寿命化・修繕及び点検診断等適切な維持管理に努めていく。 | 債務償還可能年数の分析欄債務償還可能年数は類似団体を上回っている。主な要因は、地方債残高が類似団体と比較して高いことによる。今後も近年の小中学校改築事業など大型事業の実施により地方債残高は増加傾向にあるため、事業の厳選化・重点化を図りつつ地方債の新規発行の抑制に努めていく。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析将来負担比率は類似団体と比較した場合、地方債残高が高いこと等により高い水準にある。一方、有形固定資産減価償却率も類似団体と比較した場合、高い水準にある。今後は、公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化対策に積極的に取り組んで行く。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率及び実質公債費比率は類似団体と比較して高くなっている。将来負担比率は、職員数の削減に伴う退職手当負担見込額の減などにより改善傾向にある。一方、実質公債費比率については、小中学校の改築事業及び公共下水道事業、松浦魚市場の再整備事業など、近年の大型事業の実施によりゆるやかに増加していく見込みである。今後は事業の厳選化・重点化を図りつつ率の動向を注視しながら財政健全化に努めていく。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、道路である。今後は、公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画を基本とし、老朽化対策に取り組んで行く必要がある。また、公営住宅の一人当たり面積が類似団体より特に高くなっている。これは人口が現在よりも約1.5倍から約2倍多かった昭和30年代から昭和50年代にかけて建設されたものが多いためである。今後は、公営住宅等長寿命化計画等に基づく適切な運営及び管理に取り組んでいく。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、体育館・プール、庁舎である。体育館については、建物の耐用年数は経過しているが、ほとんどの施設で耐震改修等を実施しているため、使用する上での問題はない。庁舎については、本庁舎が昭和56年、福島支所が昭和33年、鷹島支所が昭和49年に建設されている。建設後かなりの年数を経過していることから、今後は、公共施設等総合管理計画に基づき老朽化対策に取り組んで行く。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等においては、資産総額が前年度末から487百万円増加(1.0%)となった。金額の変動が大きいのは、事業用資産と基金であり、体育施設整備事業等の実施により建設仮勘定資産の取得額が446百万円増加した。基金は、地域振興基金を223百万円積み立てたのに対し、109百万円を取り崩したこと等により114百万円増加した。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等において、経常費用が15,579百万円となり、前年度比402百万円の減少となった。人件費等の業務費用は8,052百万円(前年度比△224百万円)、補助金等や社会保障給付を含む移転費用が7,527百万円(前年度比△178百万円)であり、業務費用の方が高い。最も金額が大きいのは補助費等(3,981百万円、前年度比△59百万円)である。これは、保育所等整備事業のための補助金(168百万円)の支出があったためである。経常費用は、前年度より減少しているが、今後も少子化対策や高齢化の進展による社会保障費の増加が見込まれるため、経費の抑制に努めていく。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては、税収等の財源(15,917百万円)が純行政コスト(15,012百万円)を上回り、本年度差額は905百万円、純資産残高は370百万円の増加となった。今後も、税収等の財源確保に努めていく。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況全体において、投資活動収支が松浦魚市場再整備事業を行っていることから、△2,296百万円となっている。財務活動収支については、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、682百万円となった。投資活動に必要な資金を地方債の発行収入によって確保している状況にあるため、今後、他の財源確保に努めなければならない。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額が類似団体平均を下回っているが、当団体では、道路等のうち、取得価格が不明であるため、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためである。平成29年度に体育施設整備事業等を実施したことにより、前年度より約5.5万円増加している。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は類似団体平均を下回り、将来世代負担比率は類似団体平均を上回っている。これは、類似団体よりも地方債残高が高いことが影響している。今後、新規に発行する地方債の抑制を行い、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。特に、25%を占める補助金等が類似団体と比べて住民一人当たり行政コストが高くなる要因となっている。今後、補助金等のうち、一部事務組合に対する負担金が減少する見込みではあるが、他の補助金等についても事業効果を検証し圧縮に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っている。これは、大型事業の実施に伴い新規に発行する地方債が増加しているためである。今後、新規に発行する地方債の抑制を行い、地方債残高の圧縮に努める。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。仮に類似団体平均まで受益者負担比率を引き上げるためには、仮に経常収益を一定とする場合は、3,709百万円経常費用を削減する必要があり、経常費用を一定とする場合は、170百万円経常収益を増加させる必要がある。今後とも、経常費用の圧縮に努めていく。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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