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地方財政ダッシュボード

佐賀県みやき町の財政状況

🏠みやき町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2023年度)

財政力指数の分析欄

町内には大規模事業所が少なく、景気動向による大きな変動は見られず、定住促進対策により、人口減少に歯止めがかかったものの、依然として高齢化率が34.7%(令和5.10推計人口)と高く、財政基盤が弱いため、全国平均、類似団体平均より低い水準となっている。引き続き、定住促進対策としてPFIによる公営住宅整備や宅地開発、子育て支援のまち宣言を行い活力あるまちづくりの展開を図り、歳入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

歳入において、主に地方交付税の143,594千円の増等の要因により、経常収支比率の分母が前年度から125,402千円の増となった。歳出では、主に児童福祉や障害福祉といった扶助費や物価高騰に伴う物件費が増となったことに加え、ふるさと寄附金基金繰入金の財源充当について、令和5年度決算より経常的な経費に充当せず、臨時的な経費にのみ充当することとし、経常的な経費に係る繰入金を臨時の一般財源へ振替したことなどの要因により、経常収支比率の分子が前年度から517,815千円の増となり、対前年比5.0%の増となった。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費については、平成17年3月の合併以降6年間の退職者不補充により令和5年度には-18.8%の職員削減を行ってきたが、事務量の増加や職員年齢構成の高年齢化に伴う新規職員の採用、再任用雇用制度及び会計年度任用職員制度の開始等により増加に転じている。物件費については、物価高騰の影響により経常的な物件費は増加傾向となっているが、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業に係る物件費の減等により、令和5年度は前年度からほぼ横這いとなった。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は、対前年度比で-1.0ポイントの減となり、類似団体平均を下回っている。平成28年度より人事評価規程を施行し、職務遂行能力、業績による勤務成績を反映した人事管理を行うとともに、職務給原則を徹底するため、給与条例で等級別基準職務表を定義したところである。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

合併時の298人の職員数は、4保育所の民営化や退職者不補充等により令和5年度末で-56人減の242人となったものの、全国平均、類似団体平均とも上回っている。今後も引き続き、学校給食調理業務の民間委託の導入、公営住宅管理の指定管理者制の導入、事業量の見直し等により、職員数の縮減及び適正な定員管理を努めたい。

実質公債費比率の分析欄

標準財政規模は増となった一方、公債費等支出額に対する控除財源の減等により、令和5年度単年で前年度比0.31544%増の10.34076%となり、3ヵ年平均では対前年比0.4%の増となった。実質公債費率は全国平均、類似団体平均より高い水準で推移しているが、公債費の償還財源として、積立を行っている減債基金(令和5年度末残高1,874,585千円)から、合併特例債償還額のうち交付税措置対象外相当額の繰入を行い、財源を確保している。

将来負担比率の分析欄

地方債残高が前年度から-1,266,505千円の減となった一方、債務負担行為に基づく支出予定額が前年度から867,685千円の増、一部事務組合等負担等見込額が1,390,509千円の増などとなったため、将来負担額が対前年度比1,367,845千円の増となった。また、充当可能基金額及び合併特例債の償還による基準財政需要額算入見込額の減等に伴い、充当可能財源等も前年度比-803,416千円の減となった。その結果、将来負担額が充当可能財源等を上回ったため、前年度の数値なしから、令和5年度は15.8%となった。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)

人件費の分析欄

職員数は、平成17年3月時点で298人から令和5年度末で242人となり、退職者不補充の実施等により-56人を削減している。人件費は退職者の増に伴う人件費の減により、前年度比-0.3%の減となり、全国平均を下回ったものの、類似団体平均を上回っている。今後も引き続き、学校給食調理業務の民間委託の導入、公営住宅管理の指定管理者制の導入、事業量の見直し等により、人件費の抑制に努めたい。

物件費の分析欄

物件費については、ふるさと寄附金事業に係る物件費の増や物価高騰等の影響等により前年度比1.7%の増となったものの、全国平均、類似団体平均とも下回っている。今後も、物価高騰の影響や一部行政業務委託に伴う委託料の増加、行政事務に係るPC機器や各種行政事務システムの更新等に伴う費用が見込まれるため、一般財源充当経費の見直し・削減を進める必要がある。

扶助費の分析欄

扶助費全体では、障害介護給付費や障害児給付費、子どものための教育・保育給付費負担金等が年々増加しており、対前年度比2.2%の増となった。その結果、全国平均を下回っているものの、類似団体平均は上回っている。今後は、障害介護給付費や障害児給付費等の増加傾向の継続、定住促進事業の推進による保育給付費の増や高校生まで拡充している子どもの医療費助成費の増等が見込まれるため、財源確保に努めていく。

その他の分析欄

対前年度比1.5%の増となり、全国平均、類似団体平均を大きく上回っている。今後、公共施設の維持補修費が増加することが見込まれ、28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づく計画的な補修や施設の統廃合等の検討が必要であるとともに、特別会計への繰出金についても、国民健康保険税、下水道料金の適正化を検討し、抑制を図る必要がある。

補助費等の分析欄

補助費等については、一部事務組合負担金の増等により決算額は増となったが、経常的な一般財源等額の減により、対前年度比で-1.0%の減となり、全国平均は上回っているものの、類似団体平均は下回っている。今後、一般廃棄物処理施設の建替事業に伴い、更なる増加が見込まれるため、各種団体への補助の必要性を含め検証を行っていく。

公債費の分析欄

合併特例債を活用した事業の推進等に伴い、全国平均、類似団体平均を上回っている。令和5年度においては、公債費に係る経常的な一般財源等額の増により、対前年度比0.9%の増となった。なお、合併特例債の償還財源として、交付税措置対象外相当額を減債基金から繰入を行う一方、財政計画に基づき積立を行っている。(令和5年度末残高1,874,585千円)

公債費以外の分析欄

対前年度比4.1%の増となり、全国平均及び類似団体平均を上回っている。今後も、扶助費や物件費、特別会計への繰出金などについて増加が見込まれるため、一般財源充当経費の見直しや削減、国民健康保険税、下水道料金の適正化の検討などを進め、歳入の範囲内での予算編成を念頭に健全な財政運営を行っていく。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり774,598円となっており、前年度比-5,182円の減となった。主な構成項目では、総務費は、減債基金積立金及びふるさと寄附金増収に伴うふるさと寄附金基金積立金の増等により、前年度比30,003円の大幅な増となった。民生費は、障害介護給付費や障害児給付費、子どものための教育・保育給付費負担金等が年々増加しており、前年度比3,372円の増となった。なお、町独自の施策として18歳までの医療費助成などを実施している。衛生費は、一部事務組合負担金や国庫補助金返還金の増等により、前年度比5,851円の増となった。土木費は、公営住宅建替事業の減等により前年度比28,975円の大幅な減となった。教育費は、教育施設整備基金積立金や国スポ開催に伴う社会体育施設改修事業の減等により、前年度比-18,476円の大幅な減となった。なお、町独自の施策として学校給食費補助事業を実施している。公債費は、合併特例債や臨時財政対策債の発行により類似団体において上位となっているが、起債の発行については普通交付税措置のある事業のみを原則とし、また、合併特例債償還財源として交付税措置対象外相当額を減債基金から繰入を行うとともに、中・長期財政計画に基づき積立を行っており、償還財源の確保に努めている。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり774,598円となっており、前年度比-5,182円の減となった。主な構成項目では、人件費は、合併時の17年度から23年度までは退職者不補充により減少傾向が続き、近年は事務量の増大に伴う新規職員や会計年度任用職員の採用等により、令和4年度以降は増加に転じている。物件費は、物価高騰の影響により経常的な物件費は増加傾向となっているが、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業に係る物件費の減等により、前年度からほぼ横這いとなった。扶助費は、障害介護給付費や障害児給付費、子どものための教育・保育給付費負担金等が年々増加しており、前年度比6,823円の増となった。補助費は、一部事務組合負担金や国庫補助金返還金の増等により、前年度比8,094円の増となった。普通建設事業費は、公営住宅建替事業、保育所整備事業補助金及び国スポ開催に伴う社会体育施設改修事業の減等により、前年度比-46,937円の大幅な減となった。今後は、合併特例債が借入上限額まで達したことにより、新たな特定財源の確保に努めた上で事業を実施していく。公債費は、令和3年度が償還額のピークとなっており、その後は減少していく見込である。積立金は、教育施設整備基金積立金やグリーンパーク推進整備事業基金積立金等が減となったが、ふるさと寄附金基金積立金や減債基金積立金の増により、前年度比23,764円の増となった。繰出金は、国民健康保険特別会計繰出金や後期高齢者医療特別会計繰出金の増等により、前年度比2,904円の増となった。全国平均及び類似団体平均より高い水準で推移しているため、国民健康保険税等の適正化を検討し、抑制を図る必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)

分析欄

財政調整基金残高は、約288百万円を取り崩した一方で、約309百万円を積み立てたことにより、前年度から約21百万円の増となった。標準財政規模比は、基金残高の増より標準財政規模の増が上回ったことにより、-0.38ポイント減の25.80%となった。実質収支額は、繰越金に含まれる国庫支出金精算分の増等により、約-90百万円の減となり、標準財政規模比は-1.37ポイント減の8.45%となった。実質単年度収支も、繰越金に含まれる国庫支出金精算分の増等により、約-222百万円の減となり、標準財政規模比は-2.04ポイント減の-0.87%となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)

分析欄

一般会計及びその他の特別会計すべてにおいて、実質収支が黒字であるため、連結実質赤字比率は算定されていない。一般会計では、繰越金に含まれる国庫支出金精算分の増等により、約-176百万円の減となり、標準財政規模比は-2.40ポイント減の5.50%となった。ふるさと寄附金基金特別会計では、ふるさと寄附金収入額の増等により、約86百万円の増となり、標準財政規模比は1.03ポイント増の2.93%となった。国民健康保険特別会計では、翌年度返還予定の保険給付等交付金収入額の増等により、約118百万円の増となり、標準財政規模比は1.46ポイント増の2.19%となった。国民健康保険特別会計については、一般会計から財政支援繰出金として、R5年度で約29百万円の繰出を行っており、今後は国民健康保険税の見直しを含め、健全な財政運営に向けた改善を図る。

実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)

分析欄

公営企業債の元利償還金に対する繰入金が、年々増加している一方で、R3年度が償還額のピークであった元利償還金が、R5年度は減少しており、元利償還金等全体としては減となった。実質公債費比率の分子は、元利償還金等の減を、算入公債費等の減が上回ったため、43百万円増の687百万円となった。今後も起債の発行予定があるが、交付税措置のある事業を原則とし、また新たな債務負担行為についても慎重な実施に努め、比率の改善に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2023年度)

分析欄

将来負担額のうち、一般会計等に係る地方債残高については、新規借入額の減に伴い減となったものの、債務負担行為に基づく支出予定額及び組合等負担等見込額の増等により、将来負担額全体で前年度より増となった。充当可能財源等については、充当可能基金及び臨時財政対策債や合併特例債の未償還元金の減に伴う基準財政需要額算入見込額の減により、充当可能財源等全体で前年度より減となった。その結果、将来負担比率の分子は2,188百万円増の1,055百万円となった。今後、一部事務組合による広域ごみ処理施設建設に係る負担金の増が見込まれるため、引き続き行政の効率化を進めながら財政の健全化を図る。

基金残高に係る経年分析(2023年度)

基金全体

(増減理由)財政調整基金及び町営住宅整備基金等が増となった一方、教育施設整備に係る財源繰入に伴う教育施設整備基金の-141百万円の減、財政計画に基づく積立額よりも合併特例債償還財源としての交付税措置対象外相当額の繰入額が上回ったことに伴う減債基金の-10百万円の減、積立額よりも繰入額が上回ったことに伴うふるさと寄附金基金の-98百万円の減等により、基金全体で-229百万円の減となった。(今後の方針)減債基金については、合併特例債償還額のうち交付税措置対象外相当額の繰入と財政計画に基づく積立を今後も継続し、償還財源の確保に努めていく。地域優良賃貸住宅整備基金については、PFI住宅使用料等の剰余金積立を今後も継続し、将来予想される大規模改修等に備えていく。

財政調整基金

(増減理由)年度内収支調整額として288百万円の繰入を行った一方で、決算剰余金1/2相当額、利息額等あわせて309百万円の積立を行ったため、21百万円の増となった。(今後の方針)R2年度からの普通交付税の一本算定への移行に伴い、一般財源の減少が見込まれるため、基金繰入に頼ることなく安定した財政運営ができるよう更なる行政改革を進めるとともに、災害等の不測の事態に備え、基金残高については財政標準規模の20%から30%の範囲内での維持に努めたい。

減債基金

(増減理由)財政計画に基づく積立等により233百万円の積立を行った一方で、合併特例債償還財源としての交付税措置対象外相当額の繰入を243百万円行ったことに伴い、-10百万円の減となった。(今後の方針)地方債償還については、R3年度にピークを迎え、その後段階的に減少していく見込である。今後も合併特例債償還額のうち交付税措置対象外相当額の繰入と財政計画に基づく積立を今後も継続し、償還財源の確保に努めていく。・ふるさと寄附金基金:本町のまちづくりに賛同あるいは貢献したいという人々の想いのもとに贈られた寄附金について、町長が指定した事業のうち、寄付者が選択した事業、寄付者が事業の選択を町長に委ねた場合はそのいずれかの事業及び基金の目的を達成するために必要な経費の財源。・合併振興基金:本町の新町建設計画に定められた事業に要する経費の財源。・教育施設整備基金:みやき町教育施設の整備要する経費の財源。・地域福祉基金:地域における保健福祉活動の推進を図り、活力ある豊かな長寿社会の形成に寄与するための事業に要する経費の財源。・定住総合対策基金:定住総合対策を総合的に推進するための事業に要する経費の財源。

その他特定目的基金

(基金の使途)・ふるさと寄附金基金:本町のまちづくりに賛同あるいは貢献したいという人々の想いのもとに贈られた寄附金について、町長が指定した事業のうち、寄付者が選択した事業、寄付者が事業の選択を町長に委ねた場合はそのいずれかの事業及び基金の目的を達成するために必要な経費の財源。・合併振興基金:本町の新町建設計画に定められた事業に要する経費の財源。・地域福祉基金:地域における保健福祉活動の推進を図り、活力ある豊かな長寿社会の形成に寄与するための事業に要する経費の財源。・教育施設整備基金:みやき町教育施設の整備要する経費の財源。・定住総合対策基金:定住総合対策を総合的に推進するための事業に要する経費の財源。(増減理由)・ふるさと寄附金基金:寄附金及び利息の積立を3,105百万円行ったが、ふるさと寄附金事業に関する事務費、返礼品費及び充当事業の財源として3,203百万円の繰入を行ったことにより、-98百万円の減となった。・教育施設整備基金:教育施設整備に係る財源として141百万円の繰入を行った。・定住総合対策基金:特別会計繰出金の財源として3百万円の繰入を行い、土地売払収入や地域優良賃貸住宅建設繰入金の返済等による積立を3百万円行った。(今後の方針)・ふるさと寄附金基金:従前と同様に、寄附金及び利息の積立、事務費、返礼品費及び使途に該当する事業の財源として繰入を行う。・合併振興基金:従前と同様に、利息の積立、使途に該当する事業の財源として繰入を行う。・教育施設整備基金:従前と同様に、利息の積立、使途に該当する事業の財源として繰入を行う。・定住総合対策基金:従前と同様に、利息の積立、使途に該当する事業の財源として繰入を行う。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

令和5年度の有形固定資産減価償却率は、類似団体と比較すると20.7%下回っている。主な要因としては、平成23年度に公民館、平成26年度に児童館、平成28年度にみやき町庁舎防災センター、令和3年度に市村清記念メディカルコミュニティセンターを建設したためである。

債務償還比率の分析欄

令和5年度の債務償還比率は692.1%となり、類似団体内平均と比較すると243.4%上回っている。主な要因としては、多目的人工芝グラウンド及び調整池整備事業の推進や一部事務組合負担等見込額等の増加に伴うものである。今後は地方債の新規発行を抑制し、将来負担の減少を図るとともに、健全な財政運営による業務活動収支の改善に努める。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

平成29年度から令和4年度まで数値なしとなっていた将来負担比率であるが、R5年度は債務負担行為に基づく支出予定額や一部事務組合負担等見込額等の将来負担額の増加に伴い類似団体内平均を上回る15.8%となった。一方で、R5年度の有形固定資産減価償却率は、近年の施設更新の影響等で類似団体内平均を20.7%下回っている。引き続き公共施設の老朽化対策について、公共施設等総合管理計画に基づき、中・長期的に施設の更新、維持修繕、統廃合等に取り組み、将来負担の平準化を進めながら財政健全化に取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

平成29年度から令和4年度まで数値なしとなっていた将来負担比率であるが、R5年度は債務負担行為に基づく支出予定額や一部事務組合負担等見込額等の将来負担額の増加に伴い類似団体内平均を上回る15.8%となった。また、実質公債費比率は、R3年度に合併特例債の発行可能額まで借入を行ったことで、地方債の新規発行を抑制しているものの、普通交付税の基準財政需要額に算定される臨時財政対策債や合併特例債が減少したことにより、類似団体内平均値を3.2%上回る10.0%となっている。本町では、合併特例債の償還財源として、普通交付税に算入される償還額の7割分以外の残り3割相当額について、減債基金に計画的に積立を行うことにより財源を確保し、当該年度の償還額の3割相当額を減債基金から繰入を行い、財政健全化に努めている。

施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

令和5年度の有形固定資産減価償却率が類似団体内平均より高くなっている施設は、保育所、橋りょう、学校施設であり、年次計画による大規模改修及び改良を予定している。一方で、減価償却率が低くなっている施設は、道路、公営住宅、児童館、公民館であり、道路については合併特例債を活用した改良を推進したこと、公営住宅、児童館、公民館については施設の建替等に伴い率が低くなっている。今後、平成29年3月に策定し、令和5年3月に改訂した公共施設等総合管理計画、令和2年3月に策定した個別計画に基づき、施設の維持・修繕・統廃合等に取り組み、施設の有効活用を図る。

施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して令和5年度の有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、図書館、体育館・プール、保健センター、消防施設であり、一方で低くなっている施設は、一般廃棄物処理施設、福祉施設、庁舎である。有形固定資産減価償却率が高くなっている施設については、平成29年3月に策定し、令和5年3月に改訂した公共施設等総合管理計画、令和2年3月に策定した個別計画に基づき、施設の維持・修繕・統廃合等に取り組み、施設の有効活用を図る。有形固定資産減価償却率が低くなっている一般廃棄物処理施設にあっては、2市3町で構成する一部事務組合の施設で、令和6年度に施設の更新を予定している。

財務書類に関する情報①(2023年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

資産につきまして、一般会計等においては、資産総額が58,818百万円となり、前年度比1,301百万円(△2.2%)の減少となりました。主たる要因は、固定資産の減価償却による影響及び一般会計による教育施設整備基金、ふるさと寄附金基金の減少等によるものです。全体会計においては、資産総額が74,474百万円となり、前年度比1,037百万円(△1.4%)の減少となりました。一般会計等によるものです。連結会計においては、資産総額が86,586百万円となり、前年度比1,387百万円(+1.6%)の増加となりました。主たる要因は、佐賀県東部環境施設組合及び三神地区環境事務組合などによる建設仮勘定の増加2,115百万円等によるものです。負債については、令和4年度と比較して、一般会計等、全体会計及び連結会計はいずれも減少しました。主たる要因は、当期の地方債の減少によるものです。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用が15,494百万円となり、前年度比1,035百万円(+7.2%)の増加、経常収益が934百万円となり、前年度比59百万円(+6.8%)の増加、純経常行政コストが14,560百万円となり、前年度比976百万円(+7.2%)の増加となりました。令和2年度からはコロナ対策関連費用の影響による臨時損失が計上されているため、純経常行政コストに対し純行政コストが増加していますが、令和5年度はコロナ対策関連費用が減少し、増加幅は縮小されました。全体会計においては、純経常行政コストが前年度比699百万円(+4.0%)の増加、連結会計においては、純経常行政コストが前年度比717百万円(+3.0%)の増加となっていますが、その主たる要因は、一般会計等と同様によるものです。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、純行政コスト14,770百万円に対して14,904百万円の財源があり、本年度差額及び本年度純資産変動額が134百万円となりました。全体会計においては、純行政コスト18,387百万円に対して18,867百万円の財源があり、本年度差額及び本年度純資産変動額が481百万円となりました。連結会計においては、純行政コスト24,463百万円に対して25,719百万円の財源があり、本年度差額が1,256百万円、有形固定資産の無償取得による純資産増加額や比例連結をする団体における比例連結割合変更に伴う差額120百万円等を含め本年度純資産変動額は1,408百万円となりました。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務支出13,696百万円、臨時支出214百万円に対して業務収入9,755百万円、臨時収入5,315百万円により、業務活動収支が1,159百万円(前年度比+11.9%)となりました。投資活動収支では、公共施設等整備費支出の減少を主な要因として73百万円となり、プラスに転じました。財務活動収支では、地方債償還支出の減少9百万円及び地方債発行収入の減少644百万円の影響により1,348百万円(前年度比△89.2%)となりました。全体会計は、業務支出17,168百万円、臨時支出214百万円に対し、業務収入13,530百万円、臨時収入5,500百万円により、業務活動収支は1,648百万円(前年度比△10.1%)となりました。投資活動収支は△233百万円、財務活動収支は△1,421百万円となりました。連結会計においては、業務支出23,973百万円、臨時支出253百万円に対し、業務収入20,717百万円、臨時収入5,513百万円により、業務活動収支は2,004百万円となりました。投資活動収支は△1,787百万円、財務活動収支は△99百万円となりました。

財務書類に関する情報②(2023年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、主として、一般会計による教育施設整備基金141百万円、ふるさと寄附金基金98百万円の減少等を要因とする資産の減少に伴い、令和4年度と比較して減少しています。なお、本町では合併する以前に旧3町ごとに整備した公共施設が存在するため、保有する施設数が非合併団体よりも多く、類似団体平均値を上回っています。歳入額対資産比率は、資産合計の減少により、令和4年度と比較してやや減少しています。有形固定資産減価償却率は、減価償却の進捗により令和4年度と比較し上昇しています。なお、類似団体平均値を下回っているのは、合併特例事業債を活用し整備した新しい施設が多いためですが、令和3年度を以て合併特例事業債の借入額が借入可能額に達したため、今後新規事業は減少していく見込であり、徐々に類似団体平均値に近づいていくものと考えています。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、旧3町合併後、合併特例事業債を活用し、義務教育施設の改修や防災機能を有した本庁舎整備事業等を行っていたため、負債額のうち合併特例債が占める割合が大きくなっています。令和5年度の当該数値は令和4年度と比較して資産合計の減少により上昇していますが、類似団体平均値は前年度同様に下回っています。将来世代負担比率は、地方債の償還が発行を上回ったことによる地方債の減少により、令和4年度と比べて減少しています。しかしながら、類似団体平均値を前年度同様に上回っており、新規発行する地方債の抑制による地方債残高の縮減を促進し、将来世代の負担減少に努めていきたいと考えています。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、新型コロナウイルス感染症に係る臨時損失は減少した一方で、物件費及び維持補修費の増加などを主な要因として増加し、令和4年度と比較して当該値は上昇しています。また、前年度同様に類似団体平均値を上回っています。令和3年度を以て合併特例事業債の借入額が借入可能額に達したため、今後新規事業は減少していく見込ではありますが、ふるさと寄附金事業の状況等によっては、影響を受ける可能性がある考えています。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は、地方債の償還額が新規借入額を上回ったことに伴う負債の減少により、令和4年度と比較して減少しています。しかしながら、前年度同様に類似団体平均値を大きく上回っています。これは、合併後に合併特例事業債を活用した事業を推進したことに伴う合併特例事業債借入額が大半を占めているためです。今後は、令和3年度を以て合併特例事業債の借入額が借入可能額に達したことに伴い、新規事業は減少していく見込であり、その結果地方債発行額及び負債残高が減少していくものと考えています。基礎的財政収支は、業務活動収支1,205百万円(支払利息を除く)、公共施設等整備費支出等に基づく投資活動収支△154百万円(基金積立金支出及び基金取崩収入を除く)により、1,051百万円となっております。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、令和4年度と同水準で推移しており、類似団体平均値を引き続き上回る結果となりました。特に、経常経費のうち物件費の影響が大きいため、公共施設等総合管理計画の個別施設計画の結果等を踏まえながら、経常費用の削減に努めていきたいと考えています。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,