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財政力指数の分析欄令和4年度と比較し、0.03ポイント減少したが、類似団体平均と比較して0.39ポイント上回っている。財政力指数が高い要因としては、基準財政収入額が比較的高く、特に町税に関しては福岡都市圏に位置しているため類似団体と比較すると収入の割合が高くなっている。令和5年度の現年分町税徴収率は99.5%、合計分の町税徴収率は99.2%となっており、物価高騰の影響もありながら、前年度と同様の水準を維持している。今後も徴収部門の強化、育成を図り、徴収率の低下を防ぐとともに自主財源の確保に努めていく。 | 経常収支比率の分析欄令和4年度と比較し4.0ポイント減少している。一般財源となる歳入が増加し、特に地方税や地方交付税が前年度より増加した影響が大きく、前年度より改善されている。しかし、人口増よる扶助費の増加や教育施設や公共施設の老朽化に伴う維持補修費の増加により、今後も維持補修費と扶助費は増加が予想されるため、物件費等の削減可能な支出の削減に努める。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄人件費・物件費に関しては前年度に比べると、6,394円増加している。大きな要因としては、全体的に人件費の高騰等により、委託料が増加している事があげられる。今後も、原油高・物価高による需用費の大幅な増加が予想される。人件費についても昨年度から増加しており、職員数の増や基本給が見直されている。すぐに物件費の削減を実施していく事は難しいが、長期的な視点で物件費を削減していく。 | ラスパイレス指数の分析欄類似団体平均より1.0ポイント、全国町村平均より1.9ポイント低い水準となっている。今後人事評価を反映した昇給・昇格を適正に実施することで、人事異動に伴う急激なラスパレイス指数の変動を招かないよう努めていく。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄依然として類似団体平均を下回っているが、定年延長も控えているので、拙速な人員増は行わず、適材適所の人員配置を目指して柔軟な組織体制を構築する。 | 実質公債費比率の分析欄令和4年度と比較すると0.6ポイント減少している。償還のピークは令和4年度となるが、早期健全化基準となる25%にはならない予測である。しかしながら、県平均、全国平均にはまだ開きがあり、今後も公債費を抑えるためにも起債に頼らない財政運営を行っていかなければならない。 | 将来負担比率の分析欄令和4年度から減少しており、「-%」となっている。令和4年度と比べ、地方債の現在高が減少しているため将来負担額が減少している。また充当可能基金に毎年積立を行えていることも要因である。今後も起債など将来の負担に繋がるような財源に大きく依存しない財政運営に努める。 |
人件費の分析欄令和4年度から比較して0.9ポイント減少している。職員数は年々増加している。今後も職員のワークライフバランスに配慮しつつ効率的な組織運営に努めていく。 | 物件費の分析欄類似団体平均を5.2ポイント上回っている。また、令和4年度と比較しても0.2ポイント増加している。これは学童保育の委託料や健診の委託料の増加が主である。今後は新たなシステム導入に係る保守委託料の増加等、物件費の増加が見込まれる。長期的な視点をもち、物件費の削減に取り組んでいかなければならない。 | 扶助費の分析欄令和4年度と比較して、0.1ポイント減少している。令和4年度とほぼ変わらない数値になっている。近年は人口増に伴う障害者支援のによって扶助費が増加している。 | その他の分析欄類似団体を2.6ポイント下回っているが、国民健康保険及び後期高齢者医療特別会計への繰出金が増加している。高齢化により医療費の増加傾向は続くと予想されるため、各保険特別会計への繰出金の割合が高い状況は続くと考えられる。健診や保険事業を行うことにより、医療費の削減を図り、各医療保険特別会計への繰出金を減少させていきたい。 | 補助費等の分析欄令和4年度より0.4ポイント減少しているが、物価高騰対策に関する補助金等は増加している。他にも一部事務組合の負担金が年々増額となっている。近年は新規の町独自の補助金も増えてきており、各種団体への補助金等は内容を精査し適正な支出に努める。 | 公債費の分析欄2.5ポイント減少している。これは令和4年度が償還のピークであったためであり、今後は減少傾向になると予想される。ただし、今後も起債事業に関しては十分検討を行った上で決定していく必要がある。 | 公債費以外の分析欄類似団体平均を6.2ポイント上回っている。扶助費や物件費が類似団体平均を上回っている事が要因と考えられる。また、他会計への繰出金や、一部事務組合への負担金などは今後も増加する事が予想される。更に今後DXの推進等による新システムの導入等に伴う保守委託料やリース料の増加も考えられるため、長期的な視点での予算の効率化が必要であると考えられる。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄目的別にみると、総務費・災害復旧費が増加している。総務費では、DX推進に係る費用費用が増加している。災害復旧費は令和2年度の集中豪雨に伴う災害復旧事業により、災害復旧費が増加傾向にあった。災害復旧事業も令和5年度をもって完了となるため、今後は減少となる見込みである。ただし、現在の豪雨災害に備えるため、災害発生に備えられるだけの財政運営を心がけていく必要がある。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄全体的に類似団体と比較すると住民一人当たりのコストは低い水準にあるが、全国平均と比較すると高い水準にある。これは、人口が増加しているものによるが、人口が増加する前と同水準の費用もあり、一人当たりのコストにすると大きな増加はない。 |
基金全体(増減理由)基金全体としては339,108千円増加している。基金残額で増加額の大きいものは財政調整基金が200,808千円、公共施設等整備保全基金積立金が60,000千円増加した。(今後の方針)不測の事態に備え、一定金額を積み立てておき、財政の安定化を図る。近年、財政調整基金に積立てを行えているため基金全体額が増加した。令和8年度からは公園整備事業などハード事業の計画があるため、一定額までは積立を行う予定としている。また今後の公共施設の老朽化に伴う改修や維持補修の費用の財源を確保するため、令和5年度においても公共施設等整備保全基金を60,000千円積立てた。 | 財政調整基金(増減理由)決算余剰金による積立200,000千円、基金利息による積立808千円による増加。(今後の方針)財政調整基金は中期的な見通しのもとに決算剰余金を中心に積み立てることとしており、業務改善や見直しを行い不必要な経費の節減を継続していく。また投資的事業等は総合戦略に基づいたものを優先的に行い、他の事業は開始年度を先送りするなど財政状況を考慮しながら計画的に運用していく。併せて、物価高騰等の支援策として、今後町民に還元できる支援策に活用していく。 | 減債基金(増減理由)基金利息による229千円による増加。(今後の方針)今後も起債による事業が続くため、償還額は減少してきても、減債基金をある程度維持しておくことも必要であると考える。 | その他特定目的基金(基金の使途)福岡市東部(伏谷)埋立場関連整備基金:福岡市東部(伏谷)埋立場埋立期間の延長に伴う埋立場周辺整備事業及び地域振興事業を計画的かつ有効に実施するため。公共施設等整備保全基金:公共施設の老朽化に伴う改修や維持補修の費用の財源を確保するため。久山町教育振興基金:豊かな人間性を育み、活力ある人材の育成など教育の振興に資するため。久山町農業振興基金:久山町の農業の振興に資するため。採石災害対策基金:採石終結処理後における災害対策及び災害復旧に資するため。宿泊税交付金基金:久山町の観光の振興を資するため(増減理由)公共施設等整備保全基金は60,001千円、久山町教育振興基金は20,000千円、宿泊税交付金基金は1,186千円、福岡市東部(伏谷)埋立場関連整備基金は58,786千円積立てを行った。また観光事業として、宿泊税交付金基金を1,904千円取り崩しを行った。(今後の方針)福岡市東部(伏谷)埋立場関連整備基金:福岡市東部(伏谷)埋立場周辺整備事業及び地域振興事業を計画的かつ有効に実施する。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄有形固定資産減価償却率は、類似団体と比較して低い水準で推移している。しかし、施設の老朽化が進み、減価償却累計額が上昇している事に伴い、有形固定資産減価償却率も徐々に上昇してきている。今後も計画的な施設改修が必要である。 | 債務償還比率の分析欄投資的事業に起債を充当する事が多いため、債務償還比率は類似団体と比較すると高い傾向にあった。令和5年度は充当可能財源となる基金に積立ができたため低くなった。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析令和5年度は、公営企業債等繰入見込額が減少になった事及び、充当可能基金が増額できた事により、将来負担比率が減少した。しかし、有形固定資産減価償却率については、施設の老朽化が進んでいる事により、依然として増加傾向である。施設の改修事業に町債を充当する傾向があるため、改修計画と併せて将来負担比率も加味した資金計画が必要である。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析毎年、臨時財源対策債や公共事業に伴う事業債の償還が発生している。特に平成25年度借入の第三セクター等改革推進債の償還が大きく約130,000千円ある。この償還が令和5年9月に終了した。償還のピークは令和4年度にピークを迎えており、令和5年度からは償還額が下がる予定である。今後も施設改修などが控えているが、財政状況を見ながら、適切な運用を行う。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄道路については、個別施設計画を策定し、計画的に改修を行っているため、減価償却率が類似団体と比較して低い傾向にある。トンネルや橋梁についても、定期的な点検を行い、計画的に改修を行っている。一方で、公営住宅や公民館については、老朽化が進んでいるが、改修計画が予定通り進まない事が多く、減価償却率が高く、今後計画的に資金計画も立てた上で、改修を行っていく必要がある。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄体育館やプールは老朽化が進んでいるが、なかなか改修の目途が立たず、減価償却率は年々上がってきている。庁舎についても、令和元年で耐用年数が経過しており、資金計画を立てた上で、建て替えを検討する段階にきている。公共施設全般においては、令和3年度に公共施設等整備保全基金を設置し、毎年積み立てを行っており、充当可能財源の確保を行いながら適切な改修を行っていく。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況・一般会計等においては、資産総額が前年度末から863百万円の増加(2.5%)となった。ただし、資産総額のうち有形償却資産の割合が約4割となっており、これらの資産は将来の(維持管理・更新等の)支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の適正管理に努める。負債総額は前年度から85百万円減少(▲1.9%)している。最も変動の大きかったのは流動負債の1年内償還予定地方債が減少(▲79百万円)した。・特別会計を加えた全体では、資産総額は特別会計に属する資産を計上していることにより、一般会計等に比べて9,593百万円多くなるが、負債総額も6,399百万円多くなっている。・一部事務組合等を加えた連結では、資産総額は一部事務組合等の資産を負担割合に応じて計上していること等により、一般会計等に比べて11,235百万円多くなるが、負債総額も一部事務組合で起債した地方債等が要因となり、7,182百万円多くなっている。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況・一般会計等においては、経常費用は5,204百万円となった。経常費用は前年度末から188百万円の増加(3.6%)となった。特に人件費は36百万円増加(3.9%)している。今後、大きな金額の計上が予定されるのは減価償却費(615百万円)であり、純行政コストの12.6%を占めている。即ち615百万円のペースで資産の老朽化が進んでいるとも言えることから、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める・全体では、一般会計等に比べて、特別会計にかかる使用料及び手数料等を計上しているため、経常収益が413百万円多くなっている一方、負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が587百万円多くなり、純行政コストは751百万円多くなっている。・連結では、一般会計等に比べて、一部事務組合等の事業収益を計上し、経常収益が650万円多くなっている一方、物件費が512百万円多くなっているなど、経常費用が3,408百万円多くなり、純行政コストは2,761百万円多くなっている。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては、財源(5,593百万円)が純行政コスト(4,898百万円)を上回っており、本年度差額は695百万円となり、純資産残高は948百万円の増加となった。・連結では、一部事務組合等の歳入が案分の上で含まれることから、一般会計等と比べて財源が2,877百万円多くなっており、本年度差額は811百万円となり、純資産残高は1,136百万円の増加となった。・全体では、一般会計等と比べて財源が895百万円多くなっており、本年度差額は838百万円となり、純資産残高は1,149百万円の増加となった。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等においては、業務活動収支は1,060百万円であったが、投資活動収支については、固定資産の整備や基金の積立等を行ったことから、▲976百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲139百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から55百万円減少し、589百万円となった。・一部事務組合等を含む連結では、本年度末資金残高は前年度から28百万円増加し、1,412百万円となった。・全体では、本年度末資金残高は前年度から6百万円減少し、1,344百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況・住民一人当たり資産額は、前年度末に比べて9万円増加した。施設の長寿命化・更新も進めていることから、近年に比べると増加傾向である。歳入額対資産比率については、類似団体平均を上回る結果となった。資産合計が増加したが歳入総額が前年度より増加したことにより歳入額対資産比率は0.17減少することとなった。有形固定資産減価償却率については、類似団体より低い水準にある。また、公共施設等の1年分の償却により、前年度より0.6%上昇している。公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率・純資産比率は、類似団体平均よりも高く、経年的にも大きな変動はない。将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っている。将来負担を考慮しつつ、地方交付税措置のある地方債や補助金を活用を検討し、健全な財政運営に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況・住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っている。近年は新型コロナ関連の補助金等が含まれているため、過年度より増加している。施設の維持管理費の削減等を検討し、経常経費の抑制に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況・住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っている。来年度以降も計画的な起債及び償還によって、地方債残高の縮小に努める。・業務・投資活動収支は、類似団体平均を上回っている。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、公共施設等の必要な整備を行ったためである。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は類似団体よりも高くなっている。経常費用においては、社会情勢等の影響もあり、当指標が増加している。今後も経年的な変動の要因等を考慮しつつ、施設の効率的な維持管理等を検討し、経常費用の削減に努める。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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