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地方財政ダッシュボード

福岡県久山町の財政状況(2012年度)

🏠久山町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

指数値は町の平成23年度と同じであるが、類似団体平均が0.01低下したため類似団体平均を0.36上回っている。これは、福岡都市圏に位置するため類似団体に比較すると町税収入の割合が高くなっているためである。平成24年度の町税徴収率は98.9%と平成23年度を0.02%上回っており、今後も徴収部門の強化・育成を図り、自主財源の確保に努めていく。

経常収支比率の分析欄

類似団体平均を0.5%下回っているが、町の平成23年度に比べ2.4%増加している。これは普通交付税、地方特例交付金及び地方譲与税等の減額により経常的一般財源が25,884千円減少し、臨時財政対策債が17,693千円減少したことに加え、補助費等及び繰出金等の経常収支比率が高くなったためである。一部事務組合負担金、広域連合繰出金及び障害者関係扶助費等は年々増加傾向にあり、これらの削減は困難である。物件費の削減に努めるとともに町税徴収の強化を図っていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均を5,839円下回っているが、町の平成23年度に比べ3,682円増加している。電算システム関係の委託料及び国指定文化財保護事業費等物件費が増加したためである。国の制度改正やOSの更新等によりシステム改修及びシステム更新に係る経費は増加傾向にありしかも高額となっている。社会保障・税番号制度が落ち着くまでこの傾向は続くと思われるため、賃金、需用費及び役務費等他の物件費の削減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均を2.4下回り、全国町村平均も2.9下回っている。近隣市町と比較しても低くなっている。今後は人事評価制度等の導入により職員のモチベーションを高める仕組みづくりを進めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

新規職員の採用を抑制してきたため類似団体平均を3.92人下回っている。今後も長期的予測に基づいた職員の採用及び職員の配置を流動的に実施できる柔軟な組織づくりに努めていく。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均を2.9%下回り、町の平成23年度に比べ1.2%減少し、年々改善してきた。しかし、平成25年度に土地開発公社解散のために第三セクター等改革推進債を活用し10年間で償還していくため今後実質公債費比率が上昇することが見込まれる。今後は一層、起債に大きく依存しない財政運営に努めていく。

将来負担比率の分析欄

平成23年度に比べ17.4%減少したが、類似団体平均を54.2%上回っている。土地開発公社の負担見込額が54%あり、また、公営企業債等繰入見込額が155%と負担が大きくなっているためである。土地開発公社は第三セクター等改革推進債を活用し成25年度に解散したため、土地開発公社の負担見込額はなくなったが、地方債の現在高は増加しているため、今後は一層、起債に大きく依存しない財政運営に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

類似団体平均を0.3%下回っているが、町の平成23年度に比べ0.5%増加している。職員数は横ばいであるが幼稚園教諭及び保健師等専門職の臨時職員が増えたことが要因となっている。退職勧奨により職員の新陳代謝を図る働きかけをするとともに、機能的な組織の構築に努めていく。

物件費の分析欄

類似団体平均を7.5%上回っている。人口1,000人当たりの職員数が類似団体平均に比べ3.85人少なく、また、指定管理者制度を4施設で導入しているため委託料が多くなっていると考えられる。委託料の増加傾向は続くと予想されるが、経常化している委託料の見直しは勿論、賃金、需用費及び役務費等他のコスト削減にも努めていく。

扶助費の分析欄

類似団体平均を0.9%下回っているが町の平成23年度に比べ0.3%増加している。障害者関係の扶助費は増加傾向にあり、今後もその傾向は続く可能性がある。

その他の分析欄

類似団体平均を3.5%上回っている。これは後期高齢者医療及び介護保険の広域連合への繰出金が増加していることが要因として挙げられる。今後も医療費の増加傾向は続くと予想されるため繰出金の割合が高い状況は続くと考えられる。

補助費等の分析欄

類似団体平均を2.7%下回っているが、町の平成23年度に比べ2.1%増加している。これは水道事業会計への出資金を補助金に組替えたことが要因となっている。社会福祉協議会やシルバー人材センター等に対する運営補助金については団体独自の競争力がある事業展開へ向けての指導強化を目標としているため今後も経営状況と補助金額との精査を行っていく。

公債費の分析欄

類似団体平均を7.6%下回っている。これは投資的事業に係る起債借入を抑制してきた結果である。しかし、平成25年度に土地開発公社解散のため第三セクター等改革推進債を活用しているため元利償還金の増加が見込まれ、公債費の経常収支比率も増加する見込である。今後より一層、起債に大きく依存しない財政運営に努めていく。

公債費以外の分析欄

類似団体平均を7.1%上回っている。物件費が類似団体平均を上回っていることが要因と考えられる。経常化している委託料の見直しは勿論、賃金、需用費及び役務費等他のコスト削減にも努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

平成24年度は財政調整基金を取り崩したため財政調整基金残高が6.59%減少し、実質単年度収支がマイナスとなっている。これは平成25年度土地開発公社解散に向けて公社の債務軽減を図るための財源として財政調整基金を活用したためである。今後もコスト削減に努めながら計画的な基金積立て及び活用を実施していく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

平成24年度決算においても赤字になっている会計はないが国民健康保険特別会計の運営は年々厳しさを増しており、平成24年度に一般会計から赤字補填として9,587千円繰り出した。今後も厳しい運営が予想され、広域連合化の実施までの健全な運営が大きな課題となってくる。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

一般会計の元利償還金は減少傾向にあるが公営企業債の元利償還金に対する繰入金は高い傾向にある。これは下水道事業の元利償還金が高い状況にあるからである。一般会計も平成25年度に第三セクター等改革推進債の償還が始まるため今後は元利償還金が増加するため実質公債費比率も増加する見込である。今後は交付税措置がある起債を優先するものの、起債に大きく頼らない財政運営に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

他団体に比べ、設立法人等の負担額等負担見込額が大きな割合を占めて将来負担比率が高い状態が続いていた。しかし、平成25年度に第三セクター等改革推進債を活用することで町の負担を平準化し確実に債務を減らしていく見込みである。今後は交付税措置がある起債を優先するものの、起債に大きく頼らない財政運営に努めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,