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地方財政ダッシュボード

徳島県板野町の財政状況(2013年度)

🏠板野町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

毎年少しずつ減少していたが、町内大手事業所の業績回復により前年度数値から0.01ポイントとわずかに上昇した。類似団体平均値との差も0.03ポイントに拡大した。しかしながら、指数は0.5を下回っており、財政力の脆弱な状況は依然として続いているため、引き続き人件費の抑制(5年間で10%減)、緊急に必要な事業の峻別による投資的経費の抑制等、歳出の徹底的な見直し(5年間で10%減)を実施するとともに、町税や住宅使用料等の滞納額解消(5年間で5%減)を図るなど、徴収強化に取り組む。

経常収支比率の分析欄

町税及び地方交付税が大きく減少し、歳出面においても消防やごみ処理に係る一部事務組合負担金、下水道や後期高齢者医療など特別会計繰出金などの増加により約4ポイントと大幅に悪化した。今後は、平成25年度決算の徴収率を基準として、平成26年度から30年度までの5年間で町税徴収率を5%以上上昇させる(466百万円の増収効果)など財源確保に努めるとともに、企業誘致も積極的に行い町民の雇用の場を確保することにより町税財源の強化を図っていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

ほぼ前年度並みで類似団体平均値との差も約38千円と大きな変化はなく、類似団体内の順位も全75団体中19位と上位を維持している。類似団体平均値を大きく下回る要因としては、ごみ処理業務や消防業務等を一部事務組合で行っていることが挙げられる。一部事務組合への負担金のうち人件費や物件費等に係る経費を計上した場合、人口一人当たりの金額は大幅に増加することになる。また、職員数削減に伴う臨時職員も増加しており、その賃金(物件費)も近年は増加傾向にある。今後はこれらを含めた経費について、抑制を図る必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

指数算定の基礎となる国家公務員給与水準について、給与改定特例法に基づく2年間の時限的な引き下げ措置が終了したことにより、指数が100を下回る水準に戻った。この特例法の措置がなかったと仮定した場合の指数は23年度が96.0、24年度が95.8となり、25年度は0.3ポイントの増加となった。これは、今後数年の間に大勢の退職者が見込まれることに備え、新規採用を前倒しで行ったことによるものである。今後も地域の民間企業の平均給与の状況等を踏まえ、給与水準の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

行財政集中改革プランに基づく職員数削減により、類似団体平均値を下回っている。数値の上昇は、人口の減少に伴うものである。職員数は、集中改革プランに掲げる計画数を上回る削減を行っており、必要最小限の水準となっている。今後の職員数については、現行の水準を保ちつつ、職員配置の適正化を図るとともに、超過勤務時間を抑制するなど職員人件費の削減にも努めていく必要がある。

実質公債費比率の分析欄

前年度より0.3ポイント減少したが類似団体平均値との差は僅かに拡大した。数値減少の要因としては、高利率の借入金償還が終了したことによる元利償還金の減少や交付税措置の対象となる基準財政需要額への算入額の増加が挙げられる。今後は、役場庁舎耐震改修事業や学校給食センター建設事業に係る町債償還額の増加や、事業費補正による公債費の基準財政需要額への算入見直しなどにより比率の上昇が予想されることから、事業の選択による適量・適切な実施を心がけるとともに、類似団体平均値を下回ることができるよう起債に大きく頼らない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

平成23年度以降は将来負担比率がマイナスとなったため、計上されていない。比率がマイナスとなった要因は、町が設立した板野町土地開発公社が民間金融機関(銀行等)から借り入れていた短期借入金2億2400万円について、町が長期貸付を行うことで銀行等からの借り入れを解消したことに伴い、町の将来負担見込額が減少したためである。今後も、後世への負担が急激に増加することのないよう、多額の費用が必要となる新規事業の実施等について総点検を図り、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

前年度より0.9%増加し、類似団体平均値を上回った。その要因としては、今後の十人程度の一斉退職に備えた新規採用の増加によるもので、比率の上昇は一時的なものと捉えている。今後は、集中改革プランの計画数を基準とした職員数の維持を図るとともに、ノー残業デーの徹底、振替・代休の取得による時間外勤務手当の抑制など、人件費・コストの削減に努める。

物件費の分析欄

予防接種事業や電算管理運営事業に係る経費の減少などにより一般財源等の額は減少したものの、分母である歳入が減少したことにより、比率は0.1ポイント上昇した。今後は、委託契約の再見積や物品の一括購入・再利用などによる経費削減を図り、なお一層のコスト削減に努める。

扶助費の分析欄

前年度と同じ比率となり、これまでの上昇傾向が一息ついた格好となった。とはいえ、社会保障経費は今後も増加することが予想されるため、比率も再び上昇することが見込まれる。扶助費については、住民の健康・生命に直結する経費であるため、急激な削減を行うことは困難であるが、事業の見直しや給付の適正化を推進することで、財政を圧迫することのないよう健全な運用に努める。

その他の分析欄

昨年度から1.2ポイント増加し、類似団体平均値との差も2.4ポイントに拡大した。要因としては、下水道事業や後期高齢者医療事業など特別会計への繰出金が増加したことによるものである。今後も、国保事業や下水道事業など各会計への繰出金が増加することが想定されるため、医療費の抑制や国保税など賦課徴収の適正化とともに収納率の向上を図ることで、税収を主な財源とする普通会計への負担を軽減するよう努める。

補助費等の分析欄

前年度より1.8ポイントも増加し、類似団体平均値との差も約4ポイントに拡大した。比率上昇の要因は、消防業務やごみ処理業務を広域的に行っている一部事務組合への負担金の増加が挙げられる。今後は、ごみ排出量の削減などにより負担金を抑制できるよう、町民に対する啓発等を図っていく。また、各種団体に対する補助金等についても、交付基準をより明確化し、交付額の見直しや廃止を検討する必要がある。

公債費の分析欄

前年度から0.1ポイントの減少にとどまり、類似団体平均値とほぼ同水準となった。この要因としては、臨時財政対策債の利率見直しや県貸付金の償還完了などにより元利償還金は減少したものの、分母である歳入(町税や地方交付税)が減少したことが挙げられる。今後は、役場庁舎耐震改修事業や学校給食センター建設事業に係る起債の償還が控えていることから、数値の上昇傾向が懸念される。また、事業費補正による財政措置も、今後は制度見直しなどで不透明な状況であることから、今まで以上に厳しく起債事業の峻別・抑制を行っていく必要がある。

公債費以外の分析欄

分母の歳入(町税や普通交付税)が減少したことなどにより、比率が4ポイント増加した。歳出面では、一部事務組合への負担金や特別会計への繰出金などの増加が主な要因として挙げられる。今後も、医療給付及び賦課徴収の適正化を図ることなどにより、税収を主な財源とする普通会計の負担を軽減するよう努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

財政調整基金残高についてはほぼ前年度並みであるが、標準財政規模の増加(約80百万円)により比率が減少した。実質収支額についても、一部事務組合への負担金や下水道事業会計などへの繰出金等で増加傾向にあるものの、人件費の削減や事業の抑制等により昨年度並みの実質収支額となり、標準財政規模の増加が要因となり比率が減少した。実質単年度収支については、町税や普通交付税の減少が響きマイナス数値となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

平成25年度は、国民健康保険事業会計において3年度連続の赤字を計上した。主な要因としては、国保の加入者が退職者や高齢者世帯が多数を占め、療養給付費などに対し、国民健康保険税などの財源が慢性的な収入不足となっていることが挙げられる。今後は、国保税の徴収及び納付啓発の強化による収納対策、健康指導や運動指導などによる住民の健康向上を推進し、医療費の抑制を図ることで国民健康保険事業会計の赤字の慢性化を防ぐよう努める。他の事業会計においても、収支のバランスを注視しながら、適切な財政運営を行っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

臨時財政対策債の利率見直しや県貸付金の償還完了などにより、元利償還金は減少した。公営企業債の元利償還金に対する繰入金については、下水道事業の拡大により今年度も増加となった。また、算入公債費等については、臨時財政対策債や災害復旧事業債の増加に伴い、12百万円の増加となった。今後は、役場庁舎耐震改修事業や学校給食センター建設事業に係る起債の償還が始まり、元利償還金の増加に伴い比率の上昇が懸念されるため、今後は今以上に厳しく起債事業の峻別・抑制を行い、起債に大きく頼らない財政運営に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担額については、過去の大型事業に係る起債の償還完了などにより「一般会計等に係る地方債の現在高」が250百万円減少したが、下水道事業債に係る「公営企業債等繰入見込額」については170百万円増加している。充当可能財源等については、基金残高で1億円余りの減少となったが、基準財政需要額算入見込額が226百万円増加した。この結果、今年度も将来負担額が充当可能財源等を下回り、将来負担比率の分子がマイナスとなったため、将来負担比率が「-」となった。今後は、役場庁舎耐震改修事業や学校給食センター建設事業に係る地方債の現在高や、下水道事業特別会計への繰出金増加に伴う公営企業債等繰入見込額の増加が見込まれることから、将来負担比率が再びプラスに転じることのないよう、新規事業の実施に当たっては総点検を図り、財政の健全化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,