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地方財政ダッシュボード

三重県松阪市の財政状況(2013年度)

🏠松阪市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

当市経年比較において近年、数値はほぼ横ばいに推移しているものの、類似団体平均より下回っている。単年度指標においては過去3ヵ年では平成23:0.636→平成24:0.627→平成25:0.628と細かな増減にとどまっている。今後も引き続き、定員・給与の適正化、公債費(市債発行)の抑制、重複施設の統廃合及び公営企業繰出金の適正運用を図りつつ、近年、低下傾向にある市税等の歳入の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

平成25年度は、分子においては有意な差は見受けられないが、分母では主に普通税(市たばこ税):1.2億の増、普通交付税:1.4億の増、株式等譲渡所得割交付金:1.5億の増により指標は若干良好な数値を示している。しかしながら、いわゆる合併による普通交付税の算定の特例の終了を想定すると楽観視できる状況ではなく、施設の見直しを中心に、引き続き経常経費の抑制に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費では合併後、広大な面積となったにもかかわらず、計画的に人員削減が図られてきた。今後は市民サービスの向上に向け支障をきたすことの無い範囲で、再任用職員の活用等を含めた職員の適正な定員管理の徹底を行い、経費全般における見直しとともに、個別事業ごとの目的や必要経費、成果を改めて精査し、徹底したコストの削減を図っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均を下回っており、水準として高いものではない。国の2年間の給与削減措置の期間においては、当市では削減措置は実施しなかったものの、原則的に人事院勧告に準拠させていることから、大きな特殊要因がない限り、このままで推移すると見込まれ、今後も適正な水準の確保に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

前年比較では若干増加し、類似団体の平均を上回っている。面積が広く効率的でない業務を抱えざるを得ない現状があるが、今後は公共施設のあり方等を検討し、効率的な運営を考えるとともに、引き続き適正な定員管理の推進を図っていく。

実質公債費比率の分析欄

平成24年度と平成25年度の指数の違いは、平成22年度と平成25年度の単年度実質公債費比率の差に由来する。主に、元利償還金の減(-4.4億円)、交付税算入額の増(+4.5億円)といった分子の減、及び、普通交付税額、標準税収入額といった分母の増によるものである。引き続き、企業債を含めた市債発行額の適正管理に努める。

将来負担比率の分析欄

平成25年度は、主に地方債残高の減(-24億円)、企業債繰出しの減(-20億円)により、平成24年度に比べ改善した。引き続き、企業債を含めた市債発行額の適正管理に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

25年度は定年退職者がピークの状況にあり、人件費に係る退職手当の割合も高い水準で推移した(36人→52人:9.9億円→13.2億円)。また類似団体と比較した場合、人件費の比率は低くなっているが、要因として、し尿処理業務・消防業務等を一部事務組合で行っていることがある。今後も諸手当の見直し、時間外勤務の抑制を図りつつ、同時に効率的な事務の運営に向けて取り組んでいく。

物件費の分析欄

平成25年度は、平成24年度に比べ、委託料が減少したものの賃金、需用費、旅費、その他の増により、物件費にかかる経常収支比率は増加した。いわゆる合併による普通交付税の算定の特例の終了も見据え、施設の見直しを中心に、引き続き物件費の抑制に努める。

扶助費の分析欄

平成25年度の経常的な扶助費は、平成24年度とそれほど大きな動きはないが、生活保護費に係る特定財源が交付増等となったため、扶助費にかかる経常収支比率は減少した。引き続き、生活保護受給者の自立を促していく。

その他の分析欄

超高齢社会への移行を反映し、経常経費充当一般財源額において、なかんずく、後期高齢者医療事業及び介護保険事業への繰出金の増額が顕著であり、平成25年度は平成24年度に比べ1.7億円程度増加している。後期高齢者医療事業及び介護保険事業への繰出金の増額は今後も避けられないと考えられることから、他の経常経費の抑制に努める。

補助費等の分析欄

松阪市は、し尿処理・常備消防業務等を一部事務組合で行っているため、類似団体平均値に比べ、経常収支比率が高い。このような中にあって、一部事務組合における経常経費の抑制等の結果、経常収支比率は減少傾向にある。引き続き、法適用企業に対しては繰出基準を基本として、経営の健全化を求めるとともに、一部事務組合等の適正化、「補助金等に関する基本方針」に基づく補助金等の適正執行を徹底する。

公債費の分析欄

近年、公共事業の選択と集中に努めてきた結果、公債費にかかる経常収支比率は減少傾向にある。引き続き、松阪市の償還能力の範囲内で、市債発行額の適正管理に努める。

公債費以外の分析欄

平成25年度の公債費以外の経常経費充当一般財源額の伸びの要因は、主に、人件費及び繰出金である。人件費については、退職者の増によるもので一時的なものである。繰出金については、当面増額が避けられないことから、いわゆる合併による普通交付税の算定の特例の終了も見据え、施設の見直しを中心に、引き続き物件費等の他の経常経費の抑制に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

財政調整基金の残高については、ごみ処理施設の更新にかかる市債借入に伴う公債費の増大、及び、いわゆる合併による普通交付税の算定の特例の終了に伴う普通交付税の漸減に対応するため、一定の額を確保する必要がある。実質収支については概ね、1%~3%の間で推移している。実質単年度収支については、平成20年度以降黒字となり比較的安定している。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

昨年度においては各会計は、すべて黒字化を達成したところであるが、平成25年度は競輪事業会計において赤字となった。競輪競技の人気の低迷により収益が低下しており、競輪事業の保有する財政調整基金を毎年取り崩す状況であり、このままでは基金の枯渇により一般会計からの繰出しを余儀なくされることから、平成25年度下半期から、包括業務委託を取り入れた事業運営を行っている。当初見込においては2億円の赤字を見込んでいたが、業務委託による経営合理化により13百万円に圧縮されたものと思われる。松阪市民病院事業会計においては、業務の効率化を徹底することで4年連続の黒字化を達成している。ただし、70.6億円程度の未処理欠損金が依然として残っている状況である。国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業特別会計については、医療費等が年々増加する中で、収支の悪化が避けられないため、平成23年度に国民健康保険税を引き上げ、平成24年度には介護保険料及び後期高齢者医療保険料を引き上げた。公共下水道事業会計については、実質収支は黒字であるものの、未処理欠損金(平成25年度末9.7億円)が増加傾向にあり、今後も下水道普及率を向上させるため事業を実施していく必要があることから、各種経費の見直しを徹底する。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

交付税措置において、合併特例事業債、臨時財政対策債等の償還が増加していることにより、算入公債費等の額が年々増加していることと、元利償還金等についても年々減少していることから、実質公債費比率の分子については、年々減少している。しかし、26年度にはごみ処理施設建設事業の完成に伴い、市債発行が大幅に増加するため、引き続き、松阪市の償還能力の範囲内で、企業債を含めた市債発行額の適正管理に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担額については、近年、公共事業の選択と集中に努め、また、借入額を元金償還額の範囲内に抑制する取組みを徹底した結果、地方債の現在高が24億の減、また、普通会計以外の公営企業等繰入見込額も同様に20億の減と着実に減少している。充当可能財源等については、基準財政需要額算入見込額において、交付税算入率の高い合併特例事業債、臨時財政対策債等の残高の割合が増加しているため、年々増加している。以上の要因により、将来負担比率の分子については、本年度は大きく減少しているが、26年度には、ごみ処理施設建設事業の完成に伴い、市債発行が大幅に増加することから、本年度の数値は一時的なものに留まると思われ、引き続き、、松阪市の償還能力の範囲内で、企業債を含めた市債発行額の適正管理に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,