菊池市:農業集落排水施設

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経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率及び経費回収率は一部の事業に対して起債を財源として行っていたため、平成30年度までは数値を下げる要因となっていた。また、地方債償還金の財源として資本費平準化債を利用しており、今後は現在の水準で推移すると見込まれる。経費回収率については令和2年度からの地方公営企業法適用に伴う打ち切り決算のため、使用料収入の数値が減ったことも要因の一つである。経営状況としては健全とは言えないが、農業集落排水事業は農業振興地域内の農業集落を対象とする施設で概ね1,000人以下と小規模であるため、その点は考慮する必要がある。汚水処理原価については、類似団体との比較では高くなっており経年比較でも増加している。これは平成30年度に不明水を計上したことに伴い、有収水量が減ったための増加である。また、使用料で維持管理費を賄えていないことから、今後も継続し経費削減に努める必要がある。施設利用率については、類似団体との比較では高くなっており、5処理施設あるうちの比較的高率になっている処理施設は、特定環境保全公共下水道事業との統合等を今後検討する。

老朽化の状況について

管渠については、供用開始後古いものでおおよそ30年となっているが、耐用年数を迎えているものはない。処理施設の改築更新については、平成23年度に古い2処理施設を他事業へ統廃合し効率化を図った。今後、処理施設の改築更新を計画していくため、財源の確保や経営状況への影響を考慮しなければならない。

全体総括

現在の経営状況として、使用料収入により維持管理費も賄えていないため、健全とは言えない状況となっている。料金設定が、総務省の「下水道財政の在り方に関する研究会」で示されている金額と比較し同程度となっているが、経営の健全化を図るため、事業の特性や地域性等を考えながら、今後の料金改定を慎重に検討しなくてはならない。汚水処理原価は類似団体と比較し高くなっていることから、令和2年度に経営戦略を策定後、経営分析を十分行ったうえで、今後も経費削減を意識した経営を行わなくてはならない。

類似団体【F1】

岩見沢市 士別市 秩父別町 雨竜町 北竜町 日高町 士幌町 鹿追町 芽室町 鶴居村 弘前市 五所川原市 つがる市 西目屋村 藤崎町 五戸町 奥州市 矢巾町 金ケ崎町 登米市 山元町 秋田市 横手市 由利本荘市 北秋田市 美郷町 鶴岡市 酒田市 新庄市 上山市 中山町 朝日町 大石田町 金山町 庄内町 白河市 喜多方市 南相馬市 伊達市 天栄村 泉崎村 中島村 土浦市 鹿嶋市 筑西市 美浦村 八千代町 真岡市 芳賀町 前橋市 伊勢崎市 熊谷市 本庄市 深谷市 越生町 香取市 新潟市 長岡市 柏崎市 新発田市 小千谷市 十日町市 村上市 上越市 阿賀野市 魚沼市 富山市 高岡市 砺波市 南砺市 射水市 金沢市 加賀市 かほく市 白山市 能美市 川北町 宝達志水町 能登町 福井市 小浜市 南越前町 越前町 美浜町 おおい町 中央市 上田市 小諸市 駒ヶ根市 飯山市 佐久市 東御市 箕輪町 宮田村 小布施町 高山村 関市 伊豆市 常滑市 豊明市 田原市 みよし市 長久手市 伊賀市 木曽岬町 長浜市 草津市 甲賀市 野洲市 高島市 東近江市 米原市 日野町 竜王町 福知山市 京丹波町 神戸市 姫路市 豊岡市 朝来市 たつの市 奈良市 五條市 鳥取市 湯梨浜町 大山町 松江市 出雲市 雲南市 倉敷市 総社市 三原市 安芸高田市 岩国市 長門市 周南市 阿南市 那賀町 さぬき市 松山市 今治市 大洲市 菊池市 佐伯市 豊後大野市 宮崎市 都城市 延岡市 美郷町 南さつま市 伊佐市 伊是名村