地域において担っている役割
近隣町唯一の急性期病床を有する病院として、地域住民の健康維持、地域医療に取り組み、小児から高齢者まで、すべての科の初期医療救急疾患に24時間365日対応できる医療体制を維持し、町内はもとより隣町、県外の救急患者を受け入れる救急告示病院としての役割も担っている。
経営の健全性・効率性について
この5ヵ年については累積欠損金はなく、患者1人あたりの収益も大きな変化はないが、患者数の減少により収益そのものは減少傾向にある。また、職員の定期昇給により、給与費は増加傾向である。
老朽化の状況について
開院から20年を迎え、当初から整備している機器等の老朽化に伴う買い替えや、施設設備の修繕等を継続的に行っている状態である。
全体総括
経常収支比率の悪化の原因は、患者数の減少による医業収益の減、さらには職員採用や定期昇給による人件費の増、老朽化に伴う医療機器等の更新による減価償却費の増により、医業費用が増加したことによるもので、医業収支比率はこの5年間で15%近く悪化している。医療圏域の人口減に伴う患者数の減少、人件費の増加は今後も継続していく可能性があり、収支比率の悪化改善は大きな課題である。