地域において担っている役割
当センターは、高度救命救急センターとして、ドクターカーや救急ヘリ等の積極的な活用を図り、重篤な救急患者に対する救命医療を担うとともに、広範囲熱傷や指肢切断等の特殊救急疾患に対応する医療を提供している。また、基幹災害拠点病院として、県災害医療システムの中核施設であり、災害時における医療に関して司令塔的役割を担っている。
経営の健全性・効率性について
平成30年度は、前年度と比較すると収入面では延入院患者数、病床利用率はダウンしたが、入院単価は微増した。費用については、職員給与費対医業収益比率が93.5%となり、前年度比3.1ポイント悪化した。また、材料費対医業収益比率については、前年度と比較すると△9.7ポイントの改善となり、医業収益比率は69.0%と前年度比0.2ポイント改善した。
老朽化の状況について
平成15年8月の開設以来16年が経過し、施設・設備の老朽化による修繕費の増加及び更新時期にきている医療機器の計画的な整備が課題となっている。
全体総括
経営改善に向け、①県下救急隊との一層の連携強化を図る、②神戸赤十字病院と災害医療センターの医療機能を十分に発揮し、互いに機能を補完しながら経営改善を図る、③ソーシャルワーカーの早期介入により、入院患者の早期転院等を促進し、病床回転率を上げて入院診療単価の向上を図る、の3項目を中心に取り組んでいく。