地域において担っている役割
地域唯一の病院として,京都市立病院との連携の下,訪問診療・訪問看護等の在宅医療機能を強化することで,地域に根差した医療・介護を提供する地域包括ケアシステムの拠点としての役割を担う。
経営の健全性・効率性について
第2期中期計画(平成27~30年)の2年目に当たり,地域包括ケア病床の開始や訪問診療の強化等により,④病床利用率は前年を下回ったものの⑤入院患者1人1日当たり収益及び⑥外来患者1人1日当たり収益が前年度を上回っている。その結果,①経常収支比率は大幅に増加し,類似病院平均値を上回っている。
老朽化の状況について
器械備品において,医療機器等の更新により②器械備品減価償却率が前年度を上回っている。また,②及び①有形固定資産減価償却率において類似病院平均値を下回っているものの,建物については一部で築後35年を経過しているものがあり,対策について検討することが求められる。
全体総括
地域包括ケア病床の開床,積極的な訪問診療・看護の提供,市立病院との間の患者送迎車を活用した高度な医療の提供に努めるなど医療機能を拡大した。