収益等の状況について
施設建設に係る地方債償還額の低減に伴い一般会計からの繰入への依存度が低くなっており、今後もこの傾向が継続する見込みであるが、施設の老朽化に伴う改修や維持管理経費の増大化も想定されるため、周辺における民間駐車場の整備状況等を踏まえ、事業のあり方の検討を進める必要がある。
資産等の状況について
償還の進捗に従い地方債残高が減少し、駐車場利用料収入による事業経費の回収率が高まっている。施設の老朽化については、当面は修繕や年次的な改修工事によって対応可能であるが、さらなる経年によっては、大規模改修や改築更新が必要となる状況も想定されるため、耐用年数や施設使用可能年数を踏まえ、将来的な投資、又は事業継続の適否について検討を進める。
利用の状況について
年度ごとに変動があるものの、高い稼働率を保っている。これまで、パーク&ライドや一日最大利用料金制の導入などにより利用促進を図ってきているが、今後も広く周知の拡充に努める。なお、「稼働率」には一時利用に加え定期利用に係る台数が含まれている。
全体総括
本市では、各駐車場の経営状況や施設周辺環境の現状等、現在の課題を把握の上、今後の駐車場事業のあり方検討を進めているところであり、今後、この検討状況と整合を図りながら経営戦略の策定を行う。なお、本経営比較分析表の指標の内、一部、施設ごとの個別データがないものは、全施設のデータを利用している。