収益等の状況について
収益的収支比率については、令和2年度と同様に新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした臨時休園や人数制限等により、類似団体平均値を下回っている。コロナウイルスの影響がない令和元年度までは100%を超えており、単年度収支について黒字を維持していることから、当該事業の収益性は高いものと判断できる。
資産等の状況について
企業債残高対料金収入比率については、令和2年度までの4年の推移を見ると減少傾向にあったが、令和3年度は営業収益の減少により増加した。上記1のとおり当該事業の収益性はおおむね良好であり、将来の企業債の償還について支障はないものと判断できる。
利用の状況について
稼働率が全体平均を大きく下回っているが、令和4年度は徐々に来園者数や近隣施設のイベント数が増加してきており、稼働率も回復すると考えられる。
全体総括
円山公園駐車場事業の経営については、指定管理者制度を採用しており、収益等の状況からも経営の効率性、健全性は良好と考えられる。新型コロナウイルス感染症の影響により令和2、3年度は収益が落ち込んだが、令和4年度は来園者数が増加してきており、稼働率も徐々に回復していくと見込まれる。施設の維持管理のほか、より利用の促進が図られるよう収益の範囲において施設の改善も進めていくことで、安定経営に努めていく。