収益等の状況について
大津市内7ヶ所の公共駐車場を一括して特別会計にて管理運営を行っており、大津市駐車場事業全体として、施設建設に係る地方債償還額の低減に伴い一般会計からの繰入への依存度が低くなっている。しかしながら、施設の老朽化に伴う改修や維持管理経費の増大化が想定されるため、周辺の民間駐車場の整備状況を踏まえ、利用料金制度等の導入を検討していく必要がある。
資産等の状況について
償還の進捗に従い地方債残高が減少し、駐車場利用料収入による事業経費の回収率が高まっている。施設の老朽化については、当面は修繕や年次的な改修工事で対応可能であるが、大規模改修が必要となる状況も荘手されるため、耐用年数や施設使用可能年数を踏まえ、将来的な投資について検討を進める。
利用の状況について
パーク&ライドや一日最大利用料金制の導入などにより利用促進を図っており、継続して高い稼動率を維持している。今後も広く周知の拡充に努める。なお、「稼動率」には一時利用に加え定期利用に係る台数が含まれている。
全体総括
本市では、各駐車場の経営状況や施設周辺環境の現状等、現状の課題を把握のうえ、平成29年度、平成30年度の2ヵ年で今後の駐車場業務のあり方検討を実施した結果、各駐車場について、維持、廃止等の一定の方向性を示したところである。今後は、この検討結果との整合を図りながら経営戦略の策定を行う。