飯綱町：個別排水処理施設

経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率は、95％前後で推移しており、比較的安定しているが、一般会計からの繰入金に頼っている部分もある。④企業債残高対事業規模比率は、起債額に対して事業規模が小さいため、類似団体より多くなっている。⑤経費回収率は、事業規模が小さいことから類似団体より比率が低くなっている。世帯ごとに合併浄化槽を設置していることから、維持費がかかる傾向にある。⑥汚水処理原価は、世帯ごとに設置した合併処理浄化槽の維持管理費が比較的高くなるためである。⑦施設利用率は、当初計画より人口減少・高齢化が進んだため、比率が低くなっている。汚水量の増も見込めないことからこのまま推移していくことが予想される。⑧水洗化率は、設置した全ての合併処理浄化槽に接続をお願いしているが、経済的理由等から100％には至っていない。個々に訪問を行うなどして水質保全への理解を得ながら接続推進を行っていく。

老朽化の状況について

個別排水事業は４地区で構成され、平成6年度から平成21年度までに各世帯に合併浄化槽を設置した。子にため古いものは20年以上経過し、修繕費がかかりはじめている。

全体総括

町の特定環境保全公共下水道事業区域及び農業集落排水事業区域から、距離的に離れた場所にあるため、下水道管路を付設せず、合併処理浄化槽により対応する区域である。小さいながらも個々の世帯に浄化槽が設置してあるため、維持費はややかかる傾向である。又、地区内への人口の大幅な流入（転入）が期待できないことから、料金収入の増額は見込めない状況である。このため、高資本費対策などを実施している。