経営の健全性・効率性について
(1)各指標の分析①平成25年度の特例加算終了による影響での悪化以降は多少の改善はみられるが、ほぼ横這い状態であるため更なる経費削減に努めなければならない。④年度毎に低い水準で推移しており投資規模は適切と思われる。⑤平均値と比較し高い水準で推移しているが、前年度の回収率よりも低下しているため、今後の施設老朽化に伴う投資を見据え経費削減に努めなければならない。⑥平均値と比較し低い水準で推移しているが、前年度の原価よりも上昇しているため、個々の浄化槽の状況把握に努め、より効率的な施設管理が必要である。⑦これまで利用率60%弱という低率のまま推移している主な要因としては建築基準法に則った施設規模決定の影響で実際の使用水量と施設規模の乖離が生じた事によるものと考えられる。⑧合併浄化槽整備を前提としているため100%である。
老朽化の状況について
現在までのところ設置後15年以上経過した浄化槽本体の修繕件数は僅かではあるが、附属機器であるブロワーの修繕件数が年々増加傾向にある。これは経年劣化によるものと考えられるため、今後、浄化槽本体についても修繕件数が一気に増加することが懸念される。このため維持管理のコスト削減の検討が必要と思われる。
全体総括
費用が収入を上回っている状態であり、今後も料金収入は横這いか、右肩下がりになると予想される。また、老朽化に伴う修繕費の増加も懸念されるため維持管理のコスト削減の検討が必須となる。