沼田市：公共下水道

経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率と⑤経費回収率が低調である。また、④企業債残高対事業規模比率と⑥汚水処理原価は高くなっている状況である。これは、汚水処理に係る費用が増加したことにより、使用料で賄えていないことがわかる。⑧水洗化率については、未普及区域の整備を実施しているため、新規接続も若干増えているが、使用料収入の一層の増加を図るためにも、引き続き未接続者に対して接続要請を行う必要がある。※H24年度の水洗化率が大幅に減少しているのは、算出方法を変更したためであり、それ以降は実情に沿った数値となっている。

老朽化の状況について

③管渠改善率については、管渠築造から35年経過したものも一部存在するため、ストックマネジメント(緊急性や優先度を考慮した施設の更新、修繕計画)を検討する時期に来ている。今後の課題として、計画策定及び実施については、建設費と維持管理費の財政面でのバランスを考慮して進める必要がある。

全体総括

本来使用料で賄うべき経費が賄われていない状況であるため、一般会計繰入金で補填しており、この依存度が高くなっている。施設の老朽化対策として、ストックマネジメントを策定し、今後も計画的で効率的に実施できるよう進めていく必要がある。使用料改定については、平成20年から平成24年に3度に分けて段階的に値上げを実施した経過があるので、その経過を踏まえ検討したい。