経営の健全性・効率性について
本市の特定地域生活排水処理事業(浄化槽)については、平成16年度~19年度において整備された159基に加えて、同地域における良好な浄化槽の寄付受納分があり、現在計210基中208基が使用されております。収益的収支比率、企業債残高対事業規模比率、経費回収率、汚水処理原価等の指標をみる限り特に問題はなく、健全な運営となっております。一方、施設利用率をみると平均を下回っておりますが、これは対象地域において高齢化・過疎化が進み少人数の世帯が増えてきていることが影響しているものと思われます。なお、使用料は浄化槽の規模別となっていることから、使用人数減による収入上の影響は問題ありません。
老朽化の状況について
平成16年の整備事業開始なので約10年程度経過している浄化槽もあります。ブロワを含む駆動機器等の消耗品を除けば老朽化による不具合等はまだありませんが、今後も継続して維持管理業者と協力し、不具合等の早期発見・迅速対応に努めます。
全体総括
浄化槽の規模に応じた使用料を設定しておりますので、使用され続ける限り安定した収入が見込めることから経営上特に問題がないと考えておりますが、一部において休止により使用料収入が見込めない浄化槽も出ていることから、1基当たりの費用低減のためにも寄付受納による浄化槽追加を進めます。