地域において担っている役割
町内唯一の病院として地域の初期救急やプライマリ・ケア等日常的な医療を担い、町内の診療所、圏域の中核病院との連携や介護施設の協力医療機関として、また、町民の健康保持のための保健活動の取り組みなど地域包括ケアシステムの一翼を担っている。
経営の健全性・効率性について
・経常収益は対前年度比較で微減であったが、職員増により給与費が膨らみ経常費用が増となったことから、経常収支比率が100%を下回る結果となった。・病床利用率は入院患者数が対前年度比較で6.6%増加し若干改善したが、医業収益は伸びず大幅増となった医業費用を賄えられていないところである。・材料費においてはジェネリック薬品への切り替えを進めているところである。
老朽化の状況について
・施設建設後35年経過し、平成21年度から平成22年度の2カ年で大規模改修を行い、施設の長寿命化と病院機能の維持を図ったところである。・機械備品等は計画的な更新を行っているが、一部機器においては耐用年数経過後も修繕等により対応している現状にある。
全体総括
・病院が担う不採算医療等を提供する役割を確保するため、人員の配置や施設管理を進めていくことに伴い費用が増加傾向となったが、民間への業務委託が可能で経費節減が図られる部門について委託化を進めているところである。・収入面においては10:1看護配置基準を維持したものの、料金収入に大きく影響する患者数が減少傾向にある。・施設については大規模改修以後、経年劣化箇所の修繕を継続的に進め、機械備品等については概ね計画通りに更新を行っている。