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地方財政ダッシュボード

鹿児島県南大隅町の財政状況(2016年度)

🏠南大隅町

地方公営企業の一覧

末端給水事業 簡易水道事業 農業集落排水


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

過疎化、高齢化の進行に加え、町内に大型事業所はなく、中心となる第一次産業も零細な個人によるものが多い状況にあり、財政基盤の脆弱な状態が続いている。歳入については、今後の増収が見込めないことから、徴税徴収率の維持向上、歳出については、職員の新規採用の抑制や経常経費の削減を今後とも図っていく。

経常収支比率の分析欄

平成24年度以降は、ほぼ横ばいの状況であったが、近年、増加の傾向にある。前年度と比較すると維持補修費、繰出金の比率が下がる一方で、人件費、物件費、公債費の比率が増加している。今後とも、人件費、公債費率の抑制により、現状87.7%を超えないように取り組む。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費については、職員数の減少に伴い、職員給与総額は減少傾向にある。行政サービスを維持するための物件費に係る報酬、賃金、委託料等が増加傾向にある。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員の時限的な給与改定特例法による給与削減が実施されたため、平成23年度から平成24年度は100を上回る指数となった。平成28年度は、類似団体の数値は上回るものの97.7%となっている。今後は、類似団体平均値へ近づけるように職員数の抑制を図る。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

新規採用の抑制により、職員数は減少しているものの、町の人口も減少しており、人口千人あたりの職員数は、上昇傾向にある。今後とも類似団体平均値を下回るように職員数の抑制を図る。

実質公債費比率の分析欄

類似団体の平均水準を今年度から下回っている。単年度の比率は、平成27年度が6.5%、平成28年年度が7.8%であり、今後も単年度比率11.0%以下を維持できるように適正な地方債運用に努める。

将来負担比率の分析欄

地方債をはじめとする将来負担額が減少してきている一方で、充当可能財源が増加したため、昨年度に引き続き比率無しとなった。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

再任用制度の活用と新規採用の抑制は行ってはいるものの、時間外手当の支給方法の見直しによる増額により、比率が増加することとなった。今後とも人件費関係経費全体について、抑制していく必要がある。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率が高くなっているのは、町有施設等の維持管理費(委託料)経費が原因となっている。今後、維持管理(委託料)経費の見直し等を行いながら、物件費の削減に努める。

扶助費の分析欄

国の子育て支援制度の拡充により昨年度より微増することとなった。、少子高齢化対策としての老人福祉事業、子育て支援事業の拡充を図っており、今後は扶助費の増加が見込まれる。特定財源の確保や既存事業の見直しを今後も実施していく。

その他の分析欄

今年度は、減少となったが、町有施設の老朽化に伴う修繕や特別会計への操出金の決算額は増加傾向にある。町有施設の老朽化は今後の課題である。

補助費等の分析欄

経常収支比率は増加することとなった。航空図面共同更新事業負担金等が増額の原因となっている。今後、単独事業補助金の見直しをすることで、抑制を図る。

公債費の分析欄

依然として類似団体の平均値を上回っており、さらに微増傾向にある。しかし、今後も防災無線デジタル化等の大型整備事業・庁舎の耐震対策を控えていることから普通建設費事業全体の抑制を図ることが必要である。

公債費以外の分析欄

類似団体の平均値をわずかに上回っている。子育て支援としての扶助費や町有施設の維持補修費が今後も増加する可能性が高く、事業成果の検証と計画的執行を今後も継続していく。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

・主な構成項目である民生費は、住民一人当たり217,497円となっている。決算額全体からみると、民生費のうち老人福祉行政に要する経費である老人福祉費が増高していることが要因となっている。これは、高齢化率が高いことに対応するために重点的に取り組んだことによるものである。・主な構成項目である総務費は、住民一人当たり286,877円となっており、類似団体平均に比べ高止まりしているのは、多くを占める人件費とふるさと納税関連経費が要因となっている。・公債費は住民一人当たり123,980円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストが高い水準となっている。保有する公共施設・町道等の維持管理に係る地方債が増加していることが主な要因となっている。・土木費は住民一人当たり133,912円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストが大きく上回っている。町道新設改良事業の増が主な原因となっている。今後、保有する道路、橋梁の老朽化の更新等により増加することが予想される。・消防費は住民一人当たり77,424円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストが平成27年度から上回ることとなった。行政防災無線のデジタル化が主な要因となっている。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

・歳出決算総額は、住民一人当たり1,112,165円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり149,360円となっており、平成26年度から143,000円を超えて上昇してきており、上昇傾向にある。類似団体平均と比べて高い水準にある。・普通建設事業費は、住民一人当たり238,007円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが上回っている。前年度決算と比較すると47.8%増となっている。防災行政無線のデジタル化・町道新設改良事業等が主な原因となっている。・公債費は、住民一人当たり123,980円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストが高い水準となっている。保有する公共施設・町道等の修繕・機能強化に係る地方債が増加していることが主な要因となっている。・積立金は、住民一人当たり123,225円となっている。経費削減等により、基金を毎年積み立ててきたことが類似団体と比較して高い水準の主な要因となっている。・繰出金は、住民一人当たり98,013円となっており、平成27年度と比較すると減少しているが、類似団体と比較して一人当たりのコストが高い水準となっている。特別会計である簡易水道会計・下水道会計への操出金の増加が主な要因となっている。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

実質単年度収支は年度間において増減があるものの、財政調整基金は減少し続けている。実質収支額と実質単年度収支は増加へ転じている。増加の要因は、歳出に係る維持補修費と他会計への繰出金の減少となっている。実質単年度収支は昨年度に比べると今年度は改善したが,これまで状況が悪化しはじめていることから今後も全般的な歳出の見直しが必要である。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

全会計黒字となっているが、簡易水道事業と下水道事業については、基準外の一般会計操出金がある。両会計とも、大幅な改良事業が今後予定されており、その財源確保が課題である。国民健康保険事業・介護保険事業についても財源不足が懸念され、それぞれの会計の基金残高の減少がみられることから、今後、保険料の改定等の見直しが必要である。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

元利償還金等、算入公債費等ともに減少しているものの、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が増加している。要因は、佐多地区簡易水道統合事業・長寿命化機能強化対策事業(集落排水)によるものと考えられる。今後も交付税措置のある有利な地方債を有効活用するとともに、例年、償還額と併せた形で同額程度を借り入れることで、実質公債費比率の急激な上昇等を抑える。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

平成23年度から、充当可能財源等が将来負担額を上回り、分子が負の値となるため比率なしとなっている。今後は、例年、償還額と併せた形で同額程度を借り入れることで、将来負担比率の急激な上昇等を抑えつつ、充当可能基金の増加を図っていく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

総務省で算出式を精査中であり,平成29年度より公表予定。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率については、昨年度に引き続き、数値無しである。実質公債費率については、類似団体内平均値を下回っている。引き続き、地方債借入額を抑制し、実質公債費比率の急激な上昇等を抑える。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から2,258百万円の増加(+9.8%)となった。ただし、資産総額のうち有形固定資産の割合は59.4%だが、当該数値は本町新庁舎建設に伴いさらに上昇する見通しである。これらの資産は将来の(維持管理・更新等の)支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。一般会計等においては、負債総額が前年度から394百万円増加(+3.9%)しているが、負債の増加額のうち最も金額が大きいものは、地方債残高の増加(459百万円)である。今後も計画に沿った地方債の適正管理に努める。特別会計を加えた全体では、資産総額は前年度末から2,214百万円増加(+9.5%)し、負債総額は前年度末から374百万円増加(+3.6%)した。資産総額は、特別会計に属する資産を計上していることにより、一般会計等に比べて246百万円多くなるが、負債総額も374百万円多くなっている。一部事務組合等を加えた連結では、資産総額は前年度末から2,225百万円増加(+9.1%)し、負債総額は前年度末から333百万円増加(+3.1%)した。資産総額は、一部事務組合等の資産及び負債を負担割合に応じて計上していること等により、一般会計等に比べて資産は1,187百万円、負債は、739百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は5,936百万円となった。今後も大きな金額の計上が予定されるのは社会保障給付(725百万円、前年度比1百万円)であり、純行政コストの12.5%を占めている。高齢者人口の増加に伴い当該支出は今後も増加が見込まれることから、引き続きその他経費の縮減に努める。全体では、一般会計等に比べて、特別会計にかかる使用料及び手数料等を計上しているため、経常収益が22百万円多くなっている一方、負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が2,322百万円多くなり、純行政コストは2,446百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、一部事務組合等の事業収益を計上し、経常収益が108万円多くなっている一方、物件費が166百万円多くなっているなど、経常費用が4,710百万円多くなり、純行政コストは4,600百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、財源と行政コストの差し引きは818百万円の黒字となり、純資産残高は1,862百万円の増加となった。地方税の徴収業務の強化やふるさと納税制度の活用等により税収等の増加に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が1,336百万円多くなっている。なお、本年度差額は793百万円となり、純資産残高は1,840百万円の増加となった。連結では、一部事務組合等の歳入が案分の上で含まれることから、一般会計等と比べて税収等が2,951百万円多くなっている。なお、本年度差額は836百万円となり、純資産残高は1,893百万円の増加となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は759百万円であったが、投資活動収支については、固定資産の整備や基金の積立等を行ったことから、△1,209百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行収入を下回ったことから、459百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から10百万円増加し、264百万円となった。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること等特別会計の収入が含まれる一方、特別会計としての支出も含まれることから、業務活動収支は一般会計等より△28百万円少ない731百万円となっている。投資活動収支では、特別会計における基金積立等を実施したため、△1,146百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を下回ったことから、438百万円となり、本年度末資金残高は前年度から23百万円増加し、342百万円となった。連結では、一部事務組合の収入の一部が業務収入に含まれる一方、人件費や物件費等も案分の上、含まれることから、業務活動収支は一般会計等より57百万円多い816百万円となっている。投資活動収支では、組合としての基金積立が行われているため、△1,175百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行収入を下回ったことから、396百万円となり、本年度末資金残高は前年度から36百万円増加し、466百万円となった。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、類似団体平均を下回っている。施設の長寿命化・更新も進めているほか、その他の資産の形成から、前年度末に比べて18.9万円増加している。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画に基づき、今後は公共施設等の集約化・複合化を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組む。有形固定資産減価償却率については、高度経済成長期に整備された資産が多く、更新時期を迎えつつあるが、類似団体よりわずかに低い水準にある。また、公共施設等の老朽化とそれに対して行われている公共施設等の更新に伴い、前年度より2.3%下落している。公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均よりも高いが、純行政コストが税収等の財源を下回ったことから純資産が増加し、昨年度から比率が2.3ポイント増加している。引き続き、人件費の削減や公共施設の削減等による行政コストの削減に努める。将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っている。新規に発行する地方債の抑制を行い地方債残高を圧縮し、高利率の地方債の借換えを行い支払利息を削減するなど、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。公共施設等総合管理計画に基づき、今後は公共施設等の集約化・複合化を進めるなどにより、施設保有量の適正化に取り組む。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っており、地方債の償還等と新たな起債の関係、人口減から、前年度から0.7万円増加している。来年度以降も計画的な起債及び償還によって、地方債残高の圧縮に努める。投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を下回ったため、基礎的財政収支は、238百万円となっている。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体よりも高くなっている。施設の集約化・長寿命化等により経常費用の圧縮、施設利用の促進・適正な使用料、手数料の設定により受益者負担比率の改善に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,