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地方財政ダッシュボード

熊本県南阿蘇村の財政状況(2015年度)

🏠南阿蘇村

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

平成27年度の財政力指数は0.3で、全国平均、県平均を下回っているが、類似団体と比較すると0.02ポイント上回っている。平成26年度と比較すると地方税の徴収率は0.2%高くなっているものの、本村は歳入の約7割が依存財源であるため、更なる徴収の強化と支出削減を図り、収入の確保、支出の抑制に努める。

経常収支比率の分析欄

平成27年度の経常収支比率は90.1%で平成26年度と比較すると、2.3%上昇し、全国及び県平均を上回っている。要因としては、退職者の増加(前年度比約3倍)に伴う人件費の増額に加え、3村合併から10年を経過したことによる普通交付税合併算定替の縮減開始による交付税の減額及び臨時財政対策債の減額が挙げられる。今後は、平成28年熊本地震による税収の低下や復旧工事等に伴う公債費の増加が見込まれるため、財政の硬直化が懸念される。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成27年度は一人当たり210,011円で全国・県平均、類似団体を上回っている。人件費については定員適正化計画に沿って、退職人員に対して新規採用を抑制することで改善を図っており、また、物件費についても中期財政計画(平成24~平成27)に沿って抑制を図っているところ。現在、公共施設総合管理計画を策定中であり、今後は計画に基づき物件費の削減にも努めていきたい。

ラスパイレス指数の分析欄

平成27年どのラスパイレス指数については、96.3と全国町村平均と同じ水準となっている。類似団体平均値(95.6)と比較すると0.7%上回っているため、今後も定員適正化計画に沿った職員採用を実施し、人件費削減に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

合併以降は、退職職員に対して新規採用を抑制することで、年々適正人員に近づいているものの、未だ全国・県平均及び類似団体平均を上回っている。平成29年度の新庁舎開庁に伴い施設の再編・見直しを行ってきたが、平成28年熊本地震の影響により課の再編、人員等の見直しなどを行い、今後も定員の適正化に努める。

実質公債費比率の分析欄

平成27年度の実質公債費比率6.2%については、全国・県平均及び類似団体をいずれも下回っている。これは、臨時財政対策債や過疎債など交付税算入率の高い起債により事業を実施していることと、合併後の事業抑制によりハード事業の起債発行残高が減少していることが主な要因と考えられる。今後は新庁舎建設・中学校統合等の大型事業の実施や、平成28年熊本地震の影響により起債発行額が増額となるため、事業実施の際は交付税算入率の高い過疎債や合併特例債を活用し、実質公債費の上昇を抑制していく必要がある。

将来負担比率の分析欄

平成25年度の4.6%については、合併後の事業の抑制により臨時財政対策債を除いた起債発行残高が減少していることと、基金の積み立てを継続的に行ってきたことが要因である。平成27年度は11.7%で前年度と比較すると2.4%上回っているが、全国・県平均及び類似団体と比較すると大幅に下回っている。今後は、庁舎建設、中学校統合などの大型事業実施による将来負担の増に加え、平成28年熊本地震の影響による起債発行額の増額及び基金積立金の取崩しにより将来負担の増加が見込まれる。よって、財政計画の見直しと計画に基づいた財政運営に努める必要がある。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

合併による職員増の影響で類似団体平均値と比較すると4.5%上回っており、全国・県平均と比較しても高い水準となっている。平成29年度には庁舎統合により新庁舎が開庁されるため人員構成の見直し及び、今後も退職職員数に対して新規採用職員を抑制しながら人件費の削減に努める。

物件費の分析欄

平成27年度は昨年度に引き続き16.7%で同水準だが全国・県平均、類似団体と比較すると高水準となっている。これは、合併により増えた公共施設の指定管理委託など各種業務に対する業務委託費が増加していることが大きな原因である。今後は公共施設総合管理計画(策定中)に基づいて、公共施設の利用状況の見直しを行い経費削減に努めていく。

扶助費の分析欄

少子高齢化対策に係るサービスを実施してきているが、全国・県平均及び類似団体と比較すると下回っている。今後は、少子高齢化の進捗による影響でますます扶助費の増加が見込まれているため、健診率向上対策や、健康づくり対策など医療費抑制などに向けた取り組みを進める必要がある。

その他の分析欄

合併特例期間の終了による交付税の減少を見据えた基金積み立てを毎年行っているものの、近年は新たな投資・出資金を行っていないため、全国・県平均、類似団体を下回っている。

補助費等の分析欄

一部事務組合への負担金の増加や村が独自で行っている各種団体への補助金により、全国・県平均及び類似団体と比較しても高い水準にある。今後は、当初予算編成時にそれぞれの補助金が有効に利用されているかなどチェックし費用対効果などを判断しながら村内活動団体への補助金カットなどの見直しを実施していく。

公債費の分析欄

平成26年度までの公債費比率は減少傾向にあったが、平成27年度は15.7ポイントと全国・県平均及び類似団体と比較すると低いが、1.6ポイント増加している。これは、小学校統合やコミュニティー施設等の大型事業に係る起債の償還が始まったことが要因と考えられる。今後も、役場新庁舎建設や中学校統合に加え平成28年熊本地震復旧工事等に伴う償還金の増額が見込まれるため、計画的な借入れを行うことにより公債費の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

平成27年度の公債費以外については、74.4%と全国・県平均及び類似団体と比較すると高い水準で、人件費、補助費、物件費の順で比率が高くなっている。人件費については定員管理計画に沿った計画的な採用を実施し、補助費については必要性と実効性を十分精査すること、物件費については公共施設総合管理計画(策定中)に沿って適正な運用管理に努め経費削減を図る必要がある。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

目的別の住民一人当たりのコストは、類似団体と比較すると大幅な差は見られないが、昨年度と比較すると特に議会費、教育費が増加している。議会費については、議員年金掛金が増加しているが、これは掛金の負担割合が高くなったことによるものが要因と考えられる。次いで教育費の増加については、村内3中学校の統合による工事費や委託料などの整備費が増加の要因と考えられることに加え、人口が昨年度に比べ減少(-1.14%)したことにより一人あたりの負担が増加したと見られる。今後は、新庁舎建設や中学校統合に伴う公債費の増加に加え、平成28年熊本地震の復旧工事にかかる事業費などの増加が見込まれるため、公共施設総合管理計画(策定中)に沿いながら事業の必要性の確認と経費の削減に努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費、補助費以外は類似団体と比較しても同水準または下回っている。人件費については、合併による職員増の影響で類似団体平均値と比較すると上回っており、全国・県平均と比較しても高い水準となっている。平成29年度には庁舎統合により新庁舎が開庁されるため人員構成の見直し及び、今後も退職職員数に対して新規採用職員を抑制しながら人件費の削減に努める。補助費についても一部事務組合への負担金の増加や村が独自で行っている各種団体への補助金により、全国・県平均及び類似団体と比較しても高い水準にある。今後は、当初予算編成時にそれぞれの補助金が有効に利用されているかなどチェックし費用対効果などを判断しながら村内活動団体への補助金カットなどの見直しを実施していく。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

平成23年度以降は、経済対策交付金事業が無くなったり、縮小したため、普通交付税など国からの交付金の依存割合の高い本村にとっては、実質収支比率が減少につながった大きな要因と思われる。今後も普通交付税等、国からの交付金に依存する体質に大きな変化はない中で、主幹産業である農業や観光業の活性化を図り財源の確保に努めなければならない。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

上水道会計を除く全ての特別会計において、一般会計からの繰入金がなければ赤字の状態にあるため、繰入金の割合を削減させる取り組みが必要である。簡易水道特別会計や農業集落排水特別会計については、独立採算の原則に立ち返り、使用料の見直しも含めたところでの財政の適正化を図る。また、国民健康保険特別会計においては、一般会計からの繰入金抑制のため、検診率向上対策や、医療費抑制のための健康づくり対策に取り組んでいる。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

元利償還金等の金額については、合併後に大規模な事業を実施していなかったため減少傾向であったが、平成23年度実施した大型事業の借入にかかる償還が平成27年度から始まったため、平成27年度の元利償還金が増加している。実質公債費比率は普通交付税の金額に大きく左右されるので、今後とも交付税算入率を十分考慮した計画的な起債の発行により、比率の増加を抑えていきたい。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

将来負担額については、小学校統合や保育所統合事業、新庁舎建設事業による地方債残高が増加した影響で平成26年度から増加している。また、充当可能財源として、普通交付税の合併加算の終了に対応すべく、平成22年度から合併特例逓減対策基金の積み立てを始めたことや、臨時財政対策債や過疎対策事業債、合併特例債など交付税算入率の高い起債を有効に活用することで充当可能財源の確保を図っていく必要がある。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率と実質公債費比率のいずれも類似団体を下回っている。実質公債費比率が減少している要因としては、臨時財政対策債や過疎債など交付税算入率の高い起債により事業を実施していることと、合併後の事業抑制によりハード事業の起債発行残高が減少していることが主な要因と考えられる。今後は新庁舎建設・中学校統合等の大型事業の実施や、平成28年熊本地震の影響により起債発行額が増額となるため、事業実施の際は交付税算入率の高い過疎債や合併特例債を活用し、財政計画の見直しと計画に基づいた財政運営に努める必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,