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地方財政ダッシュボード

熊本県南阿蘇村の財政状況(2010年度)

🏠南阿蘇村

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

全国市町村、熊本県内市町村平均と比較すると下回っているが、類似団体指数(0.27)と比較すると、0.04ポイント上回っている。今後も自主財源の確保にむけ、地方税徴収率の向上、未使用村有地の売却などに積極的に努めていく。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は、平成19年以降毎年度改善し、全国市町村、熊本県内市町村の平均値をいずれも下回っている。これは、経常一般財源である普通交付税が増加したことと、国の交付金事業や補助事業により投資的経費が増加したことによる。しかし今後は、RDF施設の機械の更新等による一部事務組合負担金の増加や、高齢化による扶助費の増加が見込まれており、職員採用抑制による人件費減や物件費の見直しなどでさらに財政状況の改善を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

全国市町村、熊本県内市町村のいずれと比較しても大幅に上回っていたが、差は年々縮まってきている。人件費にについては、定員適正化計画(平成22の職員数156人→平成27の143人)に沿って、退職人員に対して新規採用を抑制することで改善を図る。また、物件費についても中期財政計画(平成24~平成27)に沿って確実に抑制を実施していかなければならない。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均値(94.4)を0.6%上回っているものの、平成20年度からは減少している。これは、職員の経験年数の階層の変化が主な要因となっている。今後も定員適正化計画に沿った職員採用を実施し、人件費削減に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

合併以降は、退職職員に対して新規採用を抑制することで、年々適正人員に近づいているものの、未だ全国市町村平均、類似団体平均を上回っている。今後も更に、定員適正化計画(平成22の職員数156人→平成27の143人)に沿った定員の適正化に努める。

実質公債費比率の分析欄

元利償還金等の金額はほぼ横ばいであるが、算入公債費等が年々増加傾向にあることで分子が減少する一方、普通交付税・臨時財政対策債が増加しているため分母が増え、比率は、年々減少している。今後、公共施設(庁舎等)の建設事業が計画されているが、交付税算入率を充分考慮した起債の発行により比率の増加を抑えていきたい。

将来負担比率の分析欄

全国市町村平均、熊本県市町村平均のいずれをも下回っており、さらに年々減少傾向にある。これは、近年基金の積立を継続的に行っていることと、起債残高のうち、交付税算入率が高い起債の割合が増えていることが主な要因となっている。今後、交付税が減少しても健全な財政を維持できるように、将来に備えた財政運営が必要となってくる。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

合併以降は、退職職員に対して新規採用を抑制することで、年々適正人員に近づいているものの、未だ全国市町村平均、類似団体平均を上回っている。今後も更に定員適正化計画(平成22の職員数156人→平成27の143人)に沿って、人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

昨年と比較して増加しており、また類似団体と比較しても高い水準にある。これは、合併により観光施設等が多く、委託料が大きいことが要因となっている。また、施設の維持補修費・修繕費が年々増加し、財政を圧迫している。今後は、施設の統合も視野に入れ、委託料及び修繕費の削減に努めるとともに、計画的に施設の維持補修をしていくことが必要となってくる。

扶助費の分析欄

旧団体ごとに違った住民サービスを統一した合併協定項目に沿ってサービスを実施してきているが、類似団体指数との比較では、いずれの年度も下回っている。しかし、高齢化が進むなか、扶助費の増加は、年々深刻な問題である。医療費抑制のため、現在、検診率向上対策や、健康づくり対策に取り組んでいる。

その他の分析欄

平成22年度は6.5億円の積立を行っており、また近年新たな投資・出資金等を行っていないため、全国市町村平均・熊本県市町村平均をかなり下回っている。

補助費等の分析欄

団体への補助の一律カットを実施する等、補助費の抑制に努めているが、全国市町村平均、熊本県市町村平均、類似団体のいずれと比較しても高い水準にある。これは、一部事務組合への負担金が大きな原因として挙げられる。また、村独自で行っている各種団体への補助金の割合も大きいので、毎年、当初予算編成時にそれぞれの補助金が適正運用されているか見直しを行っているところである。

公債費の分析欄

公債費比率は、平成16以降減少傾向にあり、全国市町村平均、熊本県市町村平均を下回っている。平成22年度は大幅な繰上償還を行っており、来年度まで予定している。今後も、計画的な借入・償還を行うことにより、公共施設建設(庁舎等)後も公債費の上昇をできるだけ抑制したい。

公債費以外の分析欄

年々、全国市町村平均・熊本県市町村平均と近づいてきているが、人件費、物件費、補助費等の順で比率が高くなっている。特に、前述の人件費の抑制を確実に実行し、比率の軽減を図る必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

地方交付税の増加や交付金事業の後押しがあり、実質収支比率は年々増加している。しかし、依存財源の割合が多い本村は、国の政策に大きく左右されることから、今後も自主財源の確保のための、地方税徴収率の向上、未使用村有地の売却などに積極的に努めていくとともに、各種経費の見直しにより、バランスを保っていかなければならない。また平成22年度は、財政調整基金へ4億円の積み立てを行うことができたため、基金残高は大幅に増加した。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

普通会計と同様、どの会計においても実質赤字は発生しておらず、黒字決算となっている。しかし、実質的には上水道会計を除くすべての会計において、一般会計からの繰入金がなければ赤字の状態にあるため、繰入金の割合を削減させる取り組みが必要である。簡易水道特別会計や農業集落排水特別会計については、独立採算の原則に立ち返り、使用料の見直しも含めたところでの、財政の適正化を図る。また、国民健康保険特別会計においては、一般会計からの繰入金抑制のため、検診率向上対策や、医療費抑制のための健康づくり対策に取り組んでいる。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

元利償還金等の金額はほぼ横ばいであるが、算入公債費等が年々増加傾向にあるため、実質公債費比率の分子は減少している。これは、近年発行の起債が、過疎債や合併特例債、臨時財政対策債などの交付税算入率の高いものが多いことが要因となっている。実質公債費比率は、普通交付税の金額に大きく左右されるので、今後とも交付税算入率を充分考慮した起債の発行により、交付税合併加算が終了した後の、比率の増加を抑えていきたい。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

将来負担額・・・・新たな債務負担行為を起こしておらず、債務負担行為に基づく支出予定額が減少していることや、職員数の減少により、退職手当負担見込額が減少しているため、年々減少している。充当可能財源・・・・普通交付税の合併加算終了に対応すべく、平成22年度から合併特例逓減対策基金の積立を始めたことや、実質公債費比率等の分析欄にも記載した通り、近年発行の起債が、交付税算入率の高いものとなっているため、今後も増加していく見込みである。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,