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地方財政ダッシュボード

福岡県福津市の財政状況(2023年度)

🏠福津市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2023年度)

財政力指数の分析欄

人口増加による税収の増加はあるものの、市内に中心となる産業がないことによる財政基盤の弱さから、財政力指数は類似団体平均を0.15ポイント下回り0.55となっている。今後も引き続き、目標収納率の達成を中心とする税収確保に取り組み財源確保に努めるとともに、物件費等の経常的経費の歳出削減を図り、安定した財政基盤の構築に努める。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は前年度から0.6ポイント上昇した。主な要因は、普通交付税の増加などにより経常一般財源収入が増加したものの、扶助費や物件費等の経常的一般財源の増加が大きかったことが挙げられる。今後、扶助費の更なる増加や維持補修費の増加は避けられないため、行財政改革の徹底と詳細な財政計画並びに財務分析を推進するとともに、引き続き物件費の抑制等に取り組み経常経費の抑制に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たりの人件費・物件費等は、前年から2,424円減少し、類似団体平均と比較して32,062円下回っている。主な要因としては、ごみ処理業務や消防業務等を一部事務組合で行っていることが挙げられる。引き続き、人件費については職員数の適正な管理に努め、また、物件費についても抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は、全国市平均を3.4ポイント、類似団体平均を3.1ポイント下回る低い値となっている。引き続き、給与水準については国の動向を注視しながら適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たりの職員数は、前年度から増加したものの、職員数を抑制してきたため、類似団体平均を下回っている。今後も引き続き、人口の増加も考慮しつつ、職員数の適正な管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

実質的な公債費負担額の増加により、実質公債費比率は0.1ポイント上昇した。元利償還金等が令和2年度発行債の元金償還開始などにより増加した一方、算入公債費等は合併特例事業債等の算入公債費の減少により減少したことが要因として挙げられる。今後は、合併特例債等の償還が終了していくものの、学校施設の整備改修や公共施設の長寿命化等の大型事業により起債発行額の増加が見込まれるため、計画的な起債を行い現在の水準を維持するよう努める。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は、令和2年度から引き続き、充当可能財源等が将来負担額を上回ったため算出されなかった。今後は、学校施設の整備改修事業等への起債発行により将来負担額が増加することが見込まれるため、事業の適正化を図り、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)

人件費の分析欄

前年度から0.2ポイント減少し、類似団体平均を6.8ポイント下回った。類似団体内順位が3位と経常収支比率における人件費の割合が特に小さい要因として、職員数を抑制してきたため人口1人当たりの職員数が類似団体平均を下回っていることが挙げられる。今後も引き続き、人口の増加も考慮しつつ、職員数の適正な管理に努める。

物件費の分析欄

前年度から0.4ポイント増加した。主な要因として、校務支援システムパソコンの更新による増加、労務単価及び物価の高騰による委託料、燃料費等の増加が挙げられる。今後見直しを行い、経常経費削減に努める。

扶助費の分析欄

前年度から0.5ポイント増加し、類似団体平均を0.9ポイント上回った。主な要因として、子ども医療費、障害児通所支援給付費、障害者自立支援給付費等が増加したたことが挙げられる。人口増加に伴い今後も増加が予想されるため、市単独事業を見直すなどして抑制に努めたい。

その他の分析欄

前年度から横ばいで、類似団体平均を0.1ポイント上回った。特別会計等への繰出金が増加傾向にあるため、予算の適正管理により、普通会計への負担の抑制に努める。

補助費等の分析欄

前年度から0.3ポイント減少した。主な要因として、宗像地区事務組合消防費負担金、急患センター負担金が減少したことが挙げられる。前年度からは減少したものの、依然として類似団体平均を3.9ポイント上回っているため、今後見直しを行い、経常経費削減に努める。

公債費の分析欄

前年度から0.2ポイント上昇し、類似団体の平均を0.9ポイント下回った。主な要因として、平成24年度に借り入れを行った合併特例事業債が償還終了となったものの、令和2年度に借り入れを行った学校教育施設等整備事業債や令和3年度に借り入れを行った公共施設等適正管理推進事業債の元金が償還開始となったことが挙げられる。今後も計画的な起債に努める。

公債費以外の分析欄

前年度から0.4ポイント増加したが、類似団体を2.9ポイント下回った。事業の見直し等を行い、経常経費の削減に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

教育費は、児童生徒数の増加による学校施設の整備改修等により、住民一人当たりのコストが類似団体内平均値を、30,660円上回っている。ただ、前年度から住民一人当たりのコストは8,643円減少しており、主な減少の要因として、津屋崎公民館解体事業が56,453千円皆減、福間中学校整備改修事業が1,107,813千円、古墳公園史跡等購入事業が1,072,689千円、福間小学校整備改修事業が241,080千円、小中学校トイレ洋式化事業が68,732千円それぞれ減額となったことが挙げられる。土木費は、住民一人当たりのコストが前年度から5,169円増加している。主な増加の要因として、橋梁長寿命化修繕事業が151,364千円、公園改修事業が76,524千円、狭あい道路整備促進事業が59,375千円、公共下水道事業会計負担金が29,693千円それぞれ増額となったことが挙げられる。民生費は、住民一人当たりのコストが前年度から11,209円増加している。主な増加の要因として、エネルギー・食料品価格等物価高騰緊急支援給付金事業が398,489千円皆増、障害児通所支援事業が231,502千円、私立保育所・管外保育所保育委託事業が107,135千円、子ども医療費支給事業が64,511千円、自立支援給付事業が63,894千円それぞれ増額となったことが挙げられる。総務費は、住民一人当たりのコストが前年度から1,165円減少した。主な減少の要因として、物価高騰対策こども若者応援事業が176,157千円皆減、ふるさとづくり寄附金積立事務が124,074千円、庁舎改修事業が64,025千円、共働のふるさとづくり寄附金促進事業が30,086千円それぞれ減額となったことが挙げられる。衛生費は、住民一人当たりのコストが前年度より1,053円増加している。主な増加の要因として、省エネ家電買替支援事業が18,471千円皆増、し尿処理施設整備事業が104,426千円、粗大ごみ収集事業が14,765千円それぞれ増額となったことが挙げられる。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり426,584円となっている。人件費は、住民一人当たり46,614円となっており、類似団体の平均より低い水準を維持している。これは職員数を抑制してきた一方、人口が増加していることによるものである。扶助費は、住民一人当たり127,373円で、前年度から8,945円増加した。主な要因として、エネルギー・食料品価格等物価高騰緊急支援給付金事業が393,750千円皆増、障害児通所支援事業が128,189千円、私立保育所・管外保育所保育委託事業が107,135千円、自立支援給付事業が76,599千円、子ども医療費支給事業が67,617千円それぞれ増額となったことが挙げられる。物件費は、住民一人当たり55,595円で、前年度から4,488円減少した。主な要因として、物価高騰対策こども若者応援事業が176,157千円、津屋崎公民館解体事業が56,453千円それぞれ皆減、新型コロナウイルスワクチン接種事業が134,936千円、農村地域防災減災事業が27,628千円それぞれ減額となったことが挙げられる。普通建設事業費は、住民一人当たり56,498円で、前年度から5,490円減少した。主な要因として、古墳公園史跡等購入事業が1,072,572千円皆減、福間中学校整備改修事業が1,094,719千円、福間小学校整備改修事業が267,293千円、小中学校トイレ洋式化事業が68,732千円、庁舎改修事業が64,025千円、福間南小学校整備改修事業が60,322千円それぞれ減額となったことが挙げられる。

実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)

分析欄

実質収支額は継続的に黒字を確保し、概ね安定的な収支となっている。財政調整基金については、平成20年度以降、財源不足による取り崩しはない。今後も安易な基金の取り崩しが生じることがないよう、適切な財政運営に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)

分析欄

平成19年度に老人保健特別会計単独で赤字が生じたことはあるが、連結赤字比率において、これまで赤字を計上したことはない。今後も赤字を生じさせないよう、適切な財政運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)

分析欄

元利償還金等が増加した一方、算入公債費等が減少し、実質的な公債費負担額が増加した。平成24年度合併特例債等などの償還が終了したものの、令和2年度学校教育施設等整備事業債等の元金償還が開始となったことにより、元利償還金等は増加した。算入公債費等は、合併特例事業債、補正予算債、減税補塡債償還費などの算入公債費が減少したことにより、減少した。

将来負担比率(分子)の構造(2023年度)

分析欄

将来負担比率は、令和2年度から引き続き、充当可能財源等が将来負担額を上回ったため算出されなかった。今後は、学校施設の整備改修事業等への起債発行により将来負担額が増加することが見込まれるため、事業の適正化を図り、財政の健全化に努める。

基金残高に係る経年分析(2023年度)

基金全体

(増減理由)学校施設の整備改修等、総合計画実施計画事業、ふるさとづくり寄附金対象事業、公共施設等総合管理計画事業、森林環境整備事業の実施、及び起債の償還等に伴い、教育施設施設建設準備基金、まちづくり基金、ふるさとづくり基金、公共施設等総合管理基金、森林環境整備基金、減債基金、財政調整基金を1,498,933千円取り崩した。一方、各基金の運用益、ふるさとづくり寄付金等1,147,816千円を積み立てた。この結果、基金全体としては351,116千円の減少となった。(今後の方針)児童生徒数の増加による学校施設の整備改修や老朽化による公共施設の更新等の大型事業に伴い、今後も基金取り崩しの増加が見込まれるが、計画的な基金の積み立て・取り崩しを行い、健全な財政運営に努める。

財政調整基金

(増減理由)運用益11,248千円と昨年度の決算剰余金の一部416,344千円を積み立てて、まちづくり基金への積み立てのため104,500千円を取り崩した。(今後の方針)年度中の資金調達としてのみ一時的な繰入を行い、決算剰余金の一部を積み立てることを原則、基本方針としている。

減債基金

(増減理由)普通交付税のうち臨時財政対策債償還基金費として追加交付された60,461千円と運用益3,165千円を積み立て、臨時財政対策債の償還に伴い175千円を取り崩した。(今後の方針)公債費を計画的に償還し将来の負担を軽減するため、引き続き運用益を積み立てていく。

その他特定目的基金

(基金の使途)・まちづくり基金:福津市総合計画に掲げる目的を達成するために必要な事業、地域住民の一体感の醸成に資すると認められる事業などの実施のため。・教育施設建設準備基金:教育施設の建設準備金として、建設費の不足を生じたときの財源として充当するため。・文化振興基金:郷土の文化と芸術の振興を図るため。・ふるさとづくり基金:受領したふるさとづくり寄附金を積み立て、寄附者の意向を反映した事業を実施するため。・太陽光発電設備管理基金:福岡県公共施設防災拠点等再生可能エネルギー導入推進費補助金を活用して設置した太陽光発電設備の維持管理及び更新に係る事業を円滑に実施するため。・公共施設等総合管理基金:公共施設等総合管理計画に基づいた公共施設等の計画的な保全及び更新のため。・森林環境整備基金:森林環境の整備及びその促進のため(増減理由)○まちづくり基金:運用益4,957千円と財政調整基金から104,500千円を積み立て、まちづくり計画実施計画事業として383,900千円を取り崩した。○教育施設建設準備基金:運用益3,267千円を積み立て、学校施設改修等に伴い230,500千円を取り崩した。○ふるさとづくり基金:令和4年度の寄附金646,969千円を取り崩し、寄附者が指定した令和5年度の事業に充当した。また、令和5年度に受けた寄附金522,660千円及び運用益83千円を積み立てた。○太陽光発電設備管理基金:売電収入50千円を積み立てた。○公共施設等総合管理基金:運用益11,956千円を積み立て、公共施設の改修、補修等に伴い122,700千円を取り崩した。○森林環境整備基金:森林環境譲与税9,122千円及び運用収益3千円を積み立て、森林環境の整備・促進事業に伴い10,189千円を取り崩した。(今後の方針)各基金の設置目的に応じた事業実施のために、適正な積み立て・取り崩しを行う。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は、前年度より0.9ポイント上昇し、償却が進んでいることを示しているものの、類似団体平均よりもやや低い水準にある。平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画において、公共施設等の更新・改修等にかかる費用を20%圧縮することを目標としており、令和3年度に策定した個別施設計画に基づき、施設の維持管理を適切に行っていく。

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は、前年度から5.4ポイント上昇したものの、類似団体平均より低い水準である。公営企業債等繰入見込額はここ数年減少傾向にあるものの、地方債残高は増加している。今後は学校施設の整備改修に係る起債や物件費の増加が続くことが想定されるため、引き続き経常経費の削減に努める。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は、公営企業債等繰入見込額の減少などにより将来負担額が減少し、充当可能財源等が将来負担額を上回ったため、令和2年度から引き続き今年度も算定されなかった。これまで交付税算入措置のある起債を主として借入を行ってきたことなどにより、類似団体平均よりも低い水準にある。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均よりも低い水準にあるものの、年々上昇しており、公共施設等総合管理計画、個別施設計画に基づき、今後、老朽化対策に取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は、公営企業債等繰入見込額の減少などにより将来負担額が減少し、充当可能財源等が将来負担額を上回ったため、令和2年度から引き続き今年度も算定されなかった。実質公債比率は、学校教育施設等整備事業債の増加等により元利償還金が増加したため、前年度から0.1ポイント上昇して類似団体平均と同水準になっている。起債については引き続き、交付税算入措置を考慮し、計画的に借入を行っていく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、公営住宅、幼稚園・保育所、公民館である。これらの施設は特に老朽化が進んでおり、幼稚園は平成29年4月に2園を1園に統合した。これらの施設については、今後も引き続き体系の整理を行い集約化等を検討していく。比較的低くなっている施設は児童館、学校施設である。児童館は平成24年度に建築されたものであり、類似団体と比較して減価償却率が低くなっている。学校施設は児童・生徒数の増加に伴い校舎の整備改修等が続いている。令和4年度に福間中学校の校舎建て替えを行い、令和5年度には津屋崎小学校の複合棟を新設したため、有形固定資産額が増加し、減価償却率が2年連続で減少している。

施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、体育館、福祉施設、保健センター・保健所、図書館である。体育館については、保有している2つはいずれも昭和57年度に建築、保健センターについては平成11年度、図書館については平成3年度に建築されたもので、施設の老朽化が進んでいる。これらの施設を含め、個別施設計画に基づき、施設の維持管理を適切に行うこととしている。

財務書類に関する情報①(2023年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度から124百万円増加(+0.1%)した。資産の増加額のうち、最も金額が大きいものは事業用資産であり、学校施設の改修等により1,379百万円増加(+4.1%)した。資産総額のうち有形固定資産の割合が82.1%となっており、これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなどの適正管理に努める。また、一般会計等における負債総額は前年度から186百万円増加(+1.0%)した。一般会計等に下水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度から240百万円減少(▲0.2%)、負債総額は前年度から591百万円減少(▲1.1%)した。資産総額は、下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて35,987百万円多くなっているが、負債総額も、下水道管渠整備などに地方債を充当していること等から31,612百万円多くなっている。全体に一部事務組合などの関係団体を含めた連結では、前年度から資産総額が3,381百万円減少(▲2.4%)、負債総額が200百万円増加(+0.3%)した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、純行政コストが前年度から1,028百万円増加(+4.3%)した。経常費用は25,341百万円となり、前年度から1,199百万円増加(+5.0%)となった。これはエネルギー、食料品価格等物価高騰緊急支援給付金393百万円の増加等により補助金等が349百万円増加(+7.7%)し、移転費用が683百万円増加(+5.8%)したためである。最も金額が大きいものは物件費等(9,072百万円、前年度比+168百万円)、次いで社会保障給付(5,881百万円、前年度比+272百万円)であり、経常費用の59.0%を占めている。今後も事業の見直し等により、経費の縮減に努める。一般会計等に下水道事業会計等を加えた全体では、下水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、一般会計等に比べて経常収益が946百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が10,001百万円多くなり、純行政コストは11,513百万円多くなっている。全体に一部事務組合などの関係団体を含めた連結では、純行政コストが1,512百万円増加(+3.4%)した。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(24,564百万円、前年度比1,650百万円)が純行政コスト(24,698百万円、前年度比+1,028百万円)を下回り、本年度差額は▲134百万円となった。純資産残高は前年度から▲62百万円の減少(▲0.1%)となった。一般会計等に下水道事業会計等を加えた全体では、国民健康保険事業特別会計等の国民健康保険税等が税収等に含まれることから、一般会計等に比べて税収等が4,617百万円多くなっている。本年度差額は▲352万円となり、純資産残高は前年度から352百万円の増加(+0.5%)となった。全体に一部事務組合などの関係団体を含めた連結では、本年度差額は▲369百万円となり、純資産残高は前年度から▲3,581百万円の減少(▲4.3%)となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は1,851百万円の黒字であったが、投資活動収支については、学校教育施設等の公共施設整備に係る支出約3,200百万円などにより2,416百万円の赤字となった。業務・投資活動収支は昨年度の1,257百万円から今年度は▲847百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が地方債発行額を下回り、145百万円の黒字となった。本年度末資金残高は632百万円となり、前年度に比べて▲419百万円減少した。一般会計等に下水道事業会計等を加えた全体では、業務活動収支は2,757百万円の黒字、投資活動収支は▲2,680百万円の赤字、財務活動収支は▲470百万円の赤字となった。全体に一部事務組合などの関係団体を含めた連結では、業務活動収支は3,404百万円の黒字、投資活動収支は▲3,372百万円の赤字、財務活動収支は▲528百万円の赤字となった。

財務書類に関する情報②(2023年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たりの資産額は、類似団体平均値を下回っている。要因として、道路や河川の敷地で、取得価格が不明のため備忘価格1円で評価しているものが多くを占めていること、及び近年の人口増加が考えられる。有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値をやや下回っている。当市では、公共施設等総合管理計画において、公共施設等の更新・修繕に係る費用を20%圧縮することを目標としている。公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、適切な施設の維持管理を行う。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は類似団体平均値を3.5ポイント上回っており、負債が187百万円増加、純資産額が62百万円減少したため、前年度から0.2ポイント減少した。将来世代負担比率は、学校施設の改修などの公共施設整備により有形・無形固定資産合計が838百万円増加し、地方債残高も986百万円増加したため、前年度から1.3ポイント増加した。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、類似団体平均値を3.6万円下回っている。エネルギー、食料品価格等物価高騰緊急支援給付金等の増加により経常費用が増加し、純行政コストが1,028百万円増加したため、前年度から1.3万円増加している。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たりの負債額は、前年度から0.1万円増加したが、類似団体平均値を下回っている。地方債が増加したことなどにより負債合計も増加している。業務活動収支は、経常的な支出を税収等の経常的な収入で賄えており、1,920百万円の黒字であった。投資活動収支は、学校教育施設等の公共施設整備を行ったことから▲2,767百万円の赤字となった。この結果、業務・投資活動収支は▲847百万円の赤字となった。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、類似団体平均値を1.2ポイント下回っている。経常費用が1,199百万円増加したものの、経常収益も50百万円増加したため、前年度から僅かに増加し2.8%となった。今後も、施設の集約化・複合化による経常費用の削減とともに、使用料の見直し等により受益者負担の更なる適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,