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地方財政ダッシュボード

愛知県半田市の財政状況(2014年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

法人市民税が自動車産業を始めとした製造業の好業績による増収により、基準財政収入額が前年度比2.2%の増となったものの、社会福祉費や消防費の単位費用の増などにより基準財政需要額も前年度比1.4%の増となった。単年度の財政力指数は前年度に比べ0.01%回復したが、3か年平均値は前年度と同じ0.95となった。財政力指数0.95は、類似団体平均や全国平均、県内平均を上回る数値ではあるものの、安定した財政基盤を構築するため、公債費の削減に努めるとともに、観光や企業立地などを推進し、収入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

分母となる経常一般財源総額が前年度比1.2%の増となったことや、分子となる経常経費に充当する一般財源も扶助費の着実な増加に加え、人件費や繰出金の増加もあり前年度比3.5%の増となったため、経常収支比率は前年度より2.1ポイント増となった。類似団体平均や全国平均を下回る数値ではあるものの、今後も新規地方債の発行抑制や事務事業の見直し等により経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たりの人件費・物件費等は、人事院勧告に基づく勤勉手当支給率の増加等により人件費が増加したため決算額が高くなり、前年度より4,161円増の92,164円となった。類似団体平均や全国平均、県内平均を下回る結果となった要因の1つとしては、消防事務を一部事務組合としている点が挙げられる。今後も継続して定員管理・給与の適正化や事務改善等を行っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は99.0で、職員構成の変動等から、前年度比0.1ポイントの減少となったことにより、類似団体平均を下回る結果となった。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成8年度から定員適正化を計画的に進めてきた結果、類似団体平均を大きく下回る5.46人となっている。育児休業取得職員の正規職員による代替配置を徐々に進めていることで、若干増加傾向にある。

実質公債費比率の分析欄

新規地方債の発行抑制により地方債残高が減少したことに加え、利率の見直しや高金利時代に借り入れた地方債の償還終了により利子額が減少したため、指標は着実に改善しており、類似団体平均や全国平均、県内平均を下回る3.0%となった。今後は公共施設の更新など大規模な事業の実施が予定されるが、計画的な事業実施と公債費の平準化により引き続き健全な財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

新規地方債の発行抑制などで地方債残高が減少したことにより平成24年度25年度に引き続き「非該当」となった。今後は公共施設の更新や新たな区画整理等の大規模な事業の実施が予定されるが、計画的な事業実施と事務事業の適正化により引き続き健全な財政運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は、類似団体平均や全国平均、県内平均を大幅に下回っている。また、一部事務組合や公営企業会計の人件費に充てる繰出金など人件費に準ずる費用を含めた人口1人あたりの歳出決算額についても同様に類似団体平均を大きく下回っている。今後も適切な定員管理や給与制度により、適正な人件費率を維持していく。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は、前年度から0.2ポイント改善し、前年度同様類似団体平均や全国平均、県内平均を下回る結果となった。今後も事務事業の見直しや業務の効率化に努め、更なるコスト削減に努めていく。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、市老人ホームの民営化に伴う入所措置費等の増により、前年度比0.3ポイント増加したが、類似団体平均も0.4ポイント増加したため、その差は0.1ポイント縮小した。超高齢社会の到来や核家族化の進展により今後も扶助費は増大していくことが予想されるが、国や県、あるいは近隣自治体の動向を注視しながら単独事業の見直しを実施していく。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体平均や全国平均、県内平均を大きく上回っている。これはこれまで整備を進めてきた下水道事業特別会計への繰出金が主な要因である。特別会計等についても適正な財政運営に努めていく。

補助費等の分析欄

消防事務を一部事務組合で行っていることによる負担金などの他、平成26年度は経常的な病院事業会計への負担金、補助金の増により補助費等に係る経常収支比率は、類似団体を1.1ポイント上回っている。今後も補助対象事業や補助金額の見直しを行うと同時に、一部事務組合についても適正な財政運営に努めるよう一層の連携を図っていく。

公債費の分析欄

公債費に準ずる費用のうち公営企業債の償還の財源に充てたと認められる繰入金は類似団体平均より高額となっているが、公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均を3.5ポイント下回っている。引き続き中長期の財政需要の平準化を図る中、新規地方債の発行を抑制するなど、公債費負担の軽減に努める。

公債費以外の分析欄

繰出金の増加等により指標はやや悪化し、前年度に比べ3.5ポイント増となった。今後も少子高齢化の進展から扶助費等の伸びが見込まれ、人口減少傾向も懸念されるため、更なる削減を図る必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

財政調整基金については、基金残高を増やすことができた。実質単年度収支については、前年度に比べ2.02ポイント増となり、5年連続でプラスとなった。県下の平均である標準財政規模比の20%に達したので、引き続き適切な財政運営に努め、今後は公共施設の更新に備えた特定基金への積立等を行っていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

平成22年度以降、普通交付税の交付団体ではあるものの、いずれの会計も黒字決算となり、健全な財政運営を行うことができた。特に半田市立半田病院事業会計においては、看護体制の見直しや高度な手術の増等による1人当たりの診療単価は上昇し、黒字幅が拡大している。今後も明確な事業目的と的確な優先順位により市民の要望や懸案事項に対応した予算編成を行っていく。また、財政指標に留意し、中長期の将来を見据えた財政運営を行っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

過去に借入れた地方債に対する償還により元利償還金等及び算入公債費等は比較的高い数値で推移している。平成20年度以降臨時財政対策債の発行を行わず、中長期の財政需要の平準化を図りつつ、新規地方債発行の抑制に努めている。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

財政健全化のために新規地方債の発行抑制を図っており、一般会計等の地方債残高や公営企業債等繰入見込み額は、年々減少している。新庁舎建設基金等の取崩しにより充当可能財源等は減少したものの、引き続き将来負担額が充当可能財源を下回ることができた。今後は公共施設の更新などの大型事業の実施に伴い、一時的に地方債残高が伸びる可能性もある。そのため、臨時財政対策債の借入を行わないなど引き続き地方債の発行抑制に努めるとともに、必要に応じて特定基金の設置等で基金を積み立てるなど健全な財政運営に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,