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地方財政ダッシュボード

東京都大島町の財政状況(2014年度)

🏠大島町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

歳入確保に努めるため、滞納整理実施計画に基づき徴収強化を実施しているところではあるが、長引く観光・産業の低迷等により、思うような成果が得られていないのが現状である。このため、財政基盤回復の兆しが見られず、類似団体の平均を下回っている。今後も観光産業の振興等はもとより、島内の景気基盤の底上げに努めるとともに、前期基本計画に基づき財源の確保を実施していく。

経常収支比率の分析欄

歳入では普通交付税の減少、歳出では新たに稼動した循環型施設管理費の影響等で、値は悪化した。歳出面では計画的な普通建設事業の精査選定による公債費の縮減、経常的なイベント事業等の見直し、歳入面では滞納者対策による地方税の増収を図ることにより、経常収支比率の悪化を防ぐよう努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

当町は離島であるため、人口に関係なくあらゆる施設を独自で運用していかなくてはならない。このため数値は類似団体平均を大きく上回っている。前年度と比較して大幅に増大したのは、平成25年台風26号災害によるガレキ処理事業費の増大によるものである。なおガレキ処理事業の完了に伴い、平成27年度の物件費は減少する見込み。

ラスパイレス指数の分析欄

当町の給与体系は国基準を適用しているが、昇格などの基準設定は国と比べ低い数値となっている。前年度の類似団体との差が5.4%、今年度が5.3%となっており、要因は前述によるもののみとなる。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

島内に8集落が点在しているため、保育園や出張所などの人員が必要となり、思うような人員削減ができない実情がある。また、消防救急業務や観光施設の運営にあたっても人員を必要としている。さらには産休、育休職員の割合が一時的に多くこれを補完するための若干の新規採用を実施しているのも要因の一つである。このため数値は類似団体平均と比較すると1.57倍となっている。しかし今後は事務の効率化を前提とした組織改正を実施していく。

実質公債費比率の分析欄

前年度より数値の改善がみられたが、循環型社会形成推進事業(焼却施設・し尿汚泥再生処理センター建設)の実施により起債借入額が増大したため、元利償還の発生する平成28年度以降一時的に悪化するものと思われる。このため、地方債発行の低金利債への借り換えなども視野に入れ改善に努める。

将来負担比率の分析欄

地方債現在高の増加により前年度より悪化した。今後も循環型社会形成推進事業(焼却施設・し尿汚泥再生処理センター建設)の影響で、一時的な悪化が予想される。また、類似団体内平均値より大幅に上回っている状況にあることから、今後も気を緩めることなく適正な投資的経費の水準を維持しつつ、地方債発行額を抑制、健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

当町は離島であり集落も島内に点在しているため、出張所や保育園、観光施設の人員及び消防救急業務に従事する人員が必要となっており、類似団体と比較して職員数が多い傾向にある。類似団体と比較してラスパイレス指数が示すとおり、給与水準が低いものの職員数が多いために経常収支比率に占める人件費の割合が高いものとなっている。

物件費の分析欄

類似団体内平均値を大幅に上回る結果となった。これは循環型ごみ・し尿処理施設の稼動に伴い、施設管理費が増大したことが主な要因である。今後も全体的な物件費は増加傾向にあるため、管理的経費における物件費の削減を今後も進めていく方針である。

扶助費の分析欄

障害者自立支援給付費は増加しており、また今後も増加していくことが見込まれるため、適正な事務に努めていく。

その他の分析欄

前年度と比較し1.7%悪化した。これは国民健康保険事業、後期高齢者医療事業への繰出金額が増加したことによるものである。国保事業については今後も厳しい状況にあり、予断を許さないため注視していかなくてはならない。

補助費等の分析欄

今年度は0.6%改善した。類似団体平均より上回っているものの、補助金等について事業効果の検証を踏まえた上で見直しを徹底し、一層の削減に努めていく。

公債費の分析欄

前年度と比較すると1.7%改善されたが、今後は循環型社会形成推進事業の実施により、公債費は増額傾向にあるため、前期基本計画に基づき、健全なる財政運営を実施していく。

公債費以外の分析欄

前年度と比較し8.7%悪化し、類似団体平均とおおむね同等の結果となった。物件費の増加が主な原因で、当町の財政構造は硬直化傾向にある。今後は前期基本計画に基づき、改善に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

財政調整基金については、平成25年の土砂災害以降は積み増し出来ていない。しかし、他基金を含めて将来的には標準財政規模相当額の現在高とすることを目標とする。実質収支における比率については、一般的には3~5%が適正とされており、概ね適正であると判断できる。実質単年度収支においてマイナスとなっているが、前年度の実質収支額が過大だったこととが主な要因である。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

国民健康保険事業勘定については、平成元年度から平成20年度まで累積赤字を抱えていたが、これは隠れ借金と同様であることから、将来の財政破たんを回避するため平成21年度に解消した。以後単年度赤字については、当年度中に一般会計からの繰り入れにより解消している。保険料率は平成28年度より改定を実施する。水道事業においては多額の累積欠損金を抱えており、これを解消するため、平成28年度より約20%の値上げを実施する。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

平成25年度完成の焼却施設及びし尿汚泥再生処理施設の建設に伴い、平成24・25年度の起債額が増加した。これに伴い、平成28年度以降元利償還金の額も増加し、実質公債費比率の悪化が予想される。この状況を一過性のものにするため、その後の起債額抑制を図り、健全な財政運営に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

将来負担比率については東京都内及び全国類似団体と比較しても非常に高い状況にある。このため、平成25年度完成の焼却施設・し尿汚泥再生処理施設建設後は、一時的に住民サービスが低下したとしてもハード事業の適正化を主軸とした健全な財政運営を実施し、分子の主要因である起債借入の抑制および分子差引き要因である充当可能基金の現在高の増額に努めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,