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財政力指数の分析欄財政力指数は、全国平均は上回るものの、埼玉県平均と比較すると0.25ポイント下回っている。人口減少や高齢化により今後減少していく税収に歯止めをかけ、安定した財政運営を行うために、歳入面では企業誘致や移住定住施策などを進め地方税の増加に努める。また、歳出面では削減せざるを得ない中、住民サービスが向上できるよう、事務事業の改善に努める。 | 経常収支比率の分析欄分母となる経常一般財源は地方税及び地方交付税などの増により増加となった。しかし、それ以上に分子である経常経費充当一般財源は、人件費、物件費、補助費等などが増となったことにより、経常収支比率は前年度比で5.2ポイント悪化した。今後、歳入において経常的な収入の増加は見込めない中で、新たな歳入確保策を検討し改善に努める。歳出においては今後急速に進む高齢化等により社会保障給付等の扶助費が増加していくことが予想される。経常経費全般において見直しを図り、経費の削減に努める。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄類似団体との比較では人口1人当たり人件費・物件費等の金額は少ないが、前年と比べ悪化している。主な要因として、人件費において人事院勧告に伴う給与改定及び再任用職員の増加がある。今後、定員管理適正化計画に沿って、職員数のバランスを図り人件費の抑制に努める。また、物件費においては行政バスの購入費や幼児教育・保育無償化に伴う子ども・子育て支援システム維持管理費等における委託料の増により増加している。 | ラスパイレス指数の分析欄ラスパイレス指数は、全国市平均や全国町村平均を下回っている。今後も引き続き、給与制度の適正化に努めていく。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄定員管理適正化計画では、平成29年の職員数125人を令和8年までの10年間に122人とする計画の中、現在は116人となっている。新規職員の採用は退職者の状況などを考慮しながら計画的に実施する。 | 実質公債費比率の分析欄実質公債費比率は、平成27年度に借り入れた臨時財政対策債(償還額12,827千円)をはじめ、県衛星系防災行政無線再整備のための緊急防災・減災事業債(償還額1,462千円)及び越生自然休養村センター整備事業のための平成28年度補正予算債(一般補助施設整備等事業債)(償還額3,624千円)の償還が始まったことにより、元金償還額が増加したため、前年度と比べ0.5ポイント悪化した。 | 将来負担比率の分析欄将来負担比率は、防災無線デジタル化の整備に係る緊急防災・減災事業債(135,000千円)及び令和元年東日本台風に係る災害復旧事業債(11,000千円)の発行等に伴い、令和元年度末の起債残高が(54,680千円)増加したことにより、9.0%となり1.7ポイント悪化した。また、一部事務組合において新施設建設による地方債を発行したことで将来負担見込が増加したことも将来負担比率の悪化につながっている。今後も事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。 |
人件費の分析欄令和元年度は、前年度と比較し、基本給が人事院勧告に伴う給与改定及び再任用職員の増により約12,311千円増加した。また、手当についても令和元年東日本台風に伴う時間外等により約17,160千円増加した。これらのことから全体で約30,524千円の増加となった。全庁的な取り組みにおいて業務改善や事務の効率化を図るとともに、職員の採用等については、定員管理適正化計画に沿ってバランスを図り、人件費の抑制に努める。 | 物件費の分析欄令和元年度は、車両一括管理事業(行政バス購入)14,667千円、幼児教育・保育無償化に伴う子ども・子育て支援システム維持管理費等の社会保障経費の増加により約81,339千円増加したことで、1.1ポイント悪化し、類似団体平均値を上回った。今後は更なる業務改善等を進め、物件費の削減に努める。 | 扶助費の分析欄高齢者の増加に伴い、社会福祉などの経常的な社会保障費は、年々増加傾向にある。令和元年度は、比率としては前年と変わりないが、介護給付・訓練等給付費等負担金19,454千円の増加等により、全体で約9,002千円の増額となっている。類似団体平均を下回っているが、今後更に高齢化が進むので事業の取捨選択を徹底していく。 | その他の分析欄令和元年度は、公営企業会計化に伴い、毛呂山・越生・鳩山公共下水道組合への負担金(130,287千円)を繰出金分から補助費等分へ鞍替えたため操出金分は減少した。 | 補助費等の分析欄令和元年度は、公営企業会計化に伴い、毛呂山・越生・鳩山公共下水道組合への負担金(130,287千円)を繰出金分から補助費等分へ鞍替えたため全体で130,956千円増加したため、7.1ポイント悪化した。 | 公債費の分析欄公債費は全国平均、埼玉県平均を下回っている。令和元年度は、元金が約14,239千円増加した。これは、臨時財政対策債や補正予算債(一般補助施設整備等事業債)及び緊急防災・減災事業債の償還などが増加したことによるものである。起債残高を急激に増やさないよう、大規模な事業は計画的に実施していく。 | 公債費以外の分析欄企業誘致による自主財源の確保と歳出の削減に努め、健全な財政運営に努める。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄総務費はデジタル防災行政無線設備整備事業に伴い19,229円の増加となった。土木費は越生駅東口開設事業の終了に伴い58,605円の減少となった。その他の項目は、単に当町の歳出総額が類似団体よりも少ないということもあるが、住民一人当たりのコストが低い。特に、民生費は類似団体との比較で大きく下回っているが、経常的な社会福祉や子育て支援の支出額は増加傾向にあるため5,090円の増加となった。公債費は、普通建設事業の有無によって大きく増減が生じるので、計画的な財政運営に努めていく。消防費は類似団体平均では平均値であるものの、埼玉県平均及び全国平均では平均値を大きく上回っているので、住民サービスを向上させていく。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄人件費において、基本給が人事院勧告に伴う給与改定による増及び再任用職員の増により、3,105円の増加となった。扶助費は、介護給付・訓練等給付費等負担金の増により、1,092円の増加となった。公債費は前年度に引き続き元金償還金の増により、1,189円増加した。普通建設事業費では、越生駅東口開設事業の終了などにより、前年度から27,941円の減少となった。積立金は、公共施設整備基金の積立の減より、9,097円の減少と類似団体を下回った。人件費や扶助費などで当町の住民一人当たりのコストは類似団体のコストを下回っている。これは、当町の歳出総額が類似団体よりも少ないためである。歳入の確保を行うとともに、限られた予算のなかで住民福祉サービスの向上に努めていく。 |
基金全体(増減理由)財政調整基金は25,709千円減少したが、新たに町営樹木葬墓苑管理基金50,000千円及び森林環境譲与税基金1,738千円を創設したため基金全体としては32百万円の増となった。(今後の方針)公共施設やインフラの更新・整備のため、計画的に積み立てることを予定している。 | 財政調整基金(増減理由)130,249千円を取り崩し、104,540千円を積み立てたため、26百万円の減少となった。(今後の方針)標準財政規模の15~20%を目途に積み立てる。 | 減債基金(増減理由)増減なし(今後の方針)満期一括償還の起債はないものの、令和元年度末起債残高が33億7,174万円となり、年々増加傾向にあるため、現在の基金残高を確保したい | その他特定目的基金(基金の使途)公共施設整備基金:公共施設整備に必要な財源を確保する。社会福祉事業基金:社会福祉事業の推進を図るために必要な財源を確保する。地域福祉基金:在宅福祉の推進など地域における保健福祉活動の振興を図るため必要な財源を確保する。観光資源整備基金:観光資源整備等並びに越生町観光協会が実施する事業に対する補助金に要する財源を確保する。魅力あるまちづくり基金:ふるさと納税寄附者の越生町への思いを具現化するため必要な財源を確保する。町営樹木葬墓苑管理基金:町営樹木葬墓苑の管理に要する経費の財源を確保する。森林環境譲与税基金:森林の整備に関する施策等に要する経費の財源を確保する。(増減理由)新たに創設した町営樹木葬墓苑管理基金及び森林環境譲与税基金により57百万円増加した。(今後の方針)中長期的で投資的な経費の増加が予測されるため、重点的に積み立てる。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄有形固定資産減価償却率については、昭和40~50年代にかけて、庁舎、小中学校、町営住宅の大規模な整備を行ったが、新規施設等の建設は少ないことから、類似団体より高い水準にある。今後、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。令和01については大規模な新規施設等の建設はなく、平成30の越生駅東口開設に伴う新規施設等の減価償却が始まったことにより指標は少し悪化した。 | 債務償還比率の分析欄防災行政無線デジタル化に伴う緊急防災・減災事業債、令和元年東日本台風に伴う災害復旧債により将来負担額が大幅に増えたため債務償還比率は悪化した。今後、借り入れを伴う事業は重複しないよう努め、地方債残高の急激な上昇を抑える。また、基金においても計画的に積んでいく。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析防災行政無線デジタル化に伴う緊急防災・減災事業債、令和元年東日本台風に伴う災害復旧債により将来負担比率は悪化し、新規施設等の建設がないため有形固定資産減価償却率においても悪化している。昭和40~50年代にかけて建設された「保育園」、「公営住宅」がいずれも有形固定資産減価償却率85%以上になっていることが悪化の原因と考えられる。今後、越生町公共施設等個別施設計画等に従い、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析防災行政無線デジタル化に伴う緊急防災・減災事業債、令和元年東日本台風に伴う災害復旧債により将来負担比率は悪化し、実質公債費比率は、横ばい傾向であるが、今後償還が始まる地方債が多々あるので悪化することが見込まれる。今後、借り入れを伴う事業は重複しないよう努め、地方債残高の急激な上昇を抑える。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して特に差が大きい「保育施設」「公営住宅」については、令和2年度に策定した「越生町公共施設等個別施設計画」に基づき、劣化状況を把握し適正な維持管理を行うとともに、予防的な改修による長寿命化を図る。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して特に差が大きい「図書館」「保健センター」については、令和2年度に策定した「越生町公共施設等個別施設計画」に基づき、劣化状況を把握し適正な維持管理を行うとともに、予防的な改修による長寿命化を図る。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況・一般会計等においては、資産総額が昨年度末から99百万円の増加となった。主に金額の変動が大きいものは事業用資産とインフラ資産であった。事業用資産は、建物や工作物が増えていない中、減価償却による資産の減少は進んでいるため156百万円減少し、インフラ資産は、越生町防災行政無線(固定系・移動系)設備整備事業及び、町道1-7号線道路改良工事事業といった継続事業により建設仮勘定が167百万円増加している。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況・一般会計等においては、経常費用は3,648百万円となった。そのうち、人件費等の業務費用は1,804百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は1,844百万円であった。最も金額が大きいのは補助金等(1,368百万円)、次いで物件費等(985百万円)、人件費(796百万円)であり、純行政コストの91.17%を占めている。行政の効率化を図り、人件費や物件費の削減に努める。・全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益は298百万円の増となっている。また、国民健康保険や介護保険への負担金を補助金等に計上しているため、移転費用は2,290百万円、純行政コストは2,387百万円の増となっている。・連結では、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益は565百万円の増となっている。また、人件費は389百万円、移転費用は2,819百万円増え、純行政コストは3,590百万円の増となっている |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況・一般会計等においては、税収等の財源(3,610百万円)が純行政コスト(3,454百万円)を上回ったことから、本年度差額は156百万円となり、純資産残高は156百万円の増加となった。従って、将来の負担が少々軽減した。・全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が893百万円多くなっており、本年度差額は143百万円となり、純資産残高は143百万円の増加となった。・連結では、埼玉県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が3,570百万円多くなっており、本年度差額は137百万円となり、純資産残高は124百万円の増加となった。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況・一般会計等においては、業務活動収支は207百万円の増であったが、投資活動収支については、単独事業である越生駅東口開設事業や越生町防災行政無線(固定系・移動系)設備整備事業により、▲314百万円となった。財務活動収支については、越生町防災行政無線(固定系・移動系)設備整備事業に係る防災施設整備事業債等の地方債発行額が、地方債償還支出を上回ったことから55百万円となっており、本年度末資金残高は昨年度から52百万円減少し、315百万円となった。・全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より80百万円多い287百万円となっている。投資活動収支では、▲382百万円となっている。財務活動収支については、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから34百万円となっており、本年度末資金残高は昨年度から62百万円減少し、739百万円となった。連結では、埼玉県後期高齢者医療広域連合や西入間広域消防組合における構成団体からの負担金収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より97百万円多い304百万円となっている。投資活動収支では、▲447百万円となっている。財務活動収支は、地方債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから、56百万円となり、本年度末資金残高は昨年度から105百万円減少し、853百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率・純資産比率は類似団体平均を下回っており、純行政コストが税収等の財源を下回ったことから純資産が増加し、昨年度から10.8%増加している。純資産の増加は、過去及び現世代の負担により将来世代が利用可能な資源を蓄積したことを表すため、今後も純行政コストの削減に努める。・将来世代負担比率は、越生町防災行政無線(固定系・移動系)設備整備事業に伴う防災施設整備事業債の発行等により、昨年度と比べて1.3%増加しているが類似団体平均を下回っている。新規に発行する地方債の抑制を行うとともに、高利率の地方債の借換えを行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況・住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っているが、昨年度と比べ3.4%減少している。主に経常費用について、補助金等が減少したことによるものである。定員管理適正化計画に沿って、職員数のバランスを図り人件費の抑制に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況・住民一人当たり負債額は、ほぼ横ばいを保っている。地方債残高の急激な上昇により義務的支出が重くならないよう、借り入れを伴う事業は慎重に努める。・基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分が投資活動収支の赤字分を下回ったため、▲62百万円となっている。類似団体平均を下回っているが、投資活動収支が赤字となっているのは、単独事業である越生駅東口開設事業や越生町防災行政無線(固定系・移動系)設備整備事業により、昨年度と比べ国県等補助金収入が減少してるためである。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況・受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。公共施設の維持管理費用を減らすとともに、受益者負担の適正化が図れるように努めたい。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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