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地方財政ダッシュボード

群馬県邑楽町の財政状況(2020年度)

🏠邑楽町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2020年度)

財政力指数の分析欄

令和01よりも0.01ポイント上回り、類似団体平均からは0.03ポイント上回っているが、普通交付税が不交付となる1.00に達するまでにはまだ相当の開きがある。個人住民税の増加は非常に難しい状態であるため、今後も歳出削減に取り組み、財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

群馬県平均より0.2ポイント下回っているが、全国平均よりは1.2ポイント、類似団体平均より6.0ポイント上回っている。また、昨年度よりも4.5ポイント上回った原因は、新型コロナウイルス関係で町民税の納税猶予があったことが考えられる。新型コロナウイルスの影響は継続しており、更なる経常経費の見直しが必要。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均を大きく下回り、順位も上位であるが、前年度と比較すると増加している。正規職員数は横ばいであるが、会計年度任用職員は年々増加しており、保育園、幼稚園などでは今後も増加していく予定である。コスト意識を持った行政運営が求められる。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均では0.7ポイント、全国町村平均では1.9ポイント上回っている。全国市平均では0.6ポイント下回っている。平成29までは減少傾向であったが、平成30以降は横ばいとなっており、令和2年度は前年同数となっている。今後も町民の理解と支持が得られる給与制度の運用を図り、水準の適正化を維持していく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体平均では0.50人、全国平均では1.17人、群馬県平均では0.13人下回っている。近年は、退職者数に比べて新規採用者数が少ない状態が続いており、減少傾向である。今後も適正な行政サービスを維持するため、類似団体平均などを考慮しつつ、職員の適正配置に努めて行く。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均よりも0.6ポイント、群馬県平均よりも0.2ポイント上回っている。実質公債費比率が上昇傾向にある要因は、公共施設の長寿命化による起債額の増加が考えられる。今度も公共施設の老朽化に伴う改修工事が予定されているが、計画的な起債額の検討が必要である。

将来負担比率の分析欄

過去に大規模な建設事業が少なかったために公債費負担が少ないこと、不採算の第三セクター等を抱えていないことなどにより、類似団体平均を大きく下回っている。後世への負担を少しでも軽減するため、予定されている土地区画整理事業や幹線道路の整備、教育施設等の施設整備などの事業を年次的、計画的に行い、引き続き財政の健全化に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費の分析欄

類似団体平均より3.3ポイント、全国平均より1.8ポイント、群馬県平均より3.4ポイント上回っている。令和02年度より臨時職員から会計年度任用職員制度となり、物件費から人件費へ変更となったことにより、大幅に増加した。幼稚園、保育園、こども園、生涯学習施設など直営施設での会計年度任用職員の増加が主な要因である。今後も適正な配置を行っていく。

物件費の分析欄

類似団体平均より1.4ポイント、全国平均より0.4ポイント、群馬県平均より2.6ポイント下回っている。令和02年度は令和01年度より2.8ポイント減少した。大きく減少した要因は、臨時職員から会計年度任用職員制度となり人件費へ移行したことによる。今後も、委託料等は増加傾向にあるため、増加していくことが予想されるため、事業の見直しなどを行い、経費削減に努める必要がある。

扶助費の分析欄

類似団体平均より0.7ポイント上回っているが、全国平均より3.6ポイント、群馬県平均より2.0ポイント下回っている。令和02年度は令和01年度より1.7ポイント減少している。大きく減少した要因は、保育園関係の臨時職員が人件費となったことによる。扶助費は今後も増加傾向にあるが、優先度・必要度の検証を行い、経費の削減に努めながら、行政サービスの向上を図る必要がある。

その他の分析欄

類似団体平均より0.6ポイント、全国平均より0.9ポイント上回っているが、群馬県平均とは同数となっている。今後も現状維持に努めていく。

補助費等の分析欄

類似団体平均より2.8ポイント、全国平均より6.7ポイント、群馬県平均より4.6ポイント上回っている。これは、一部事務組合への負担金などが多額であることが主な要因である。特にごみ処理施設の更新に係る負担金の増加が大きい。引き続き、一部事務組合への経営努力の要請を行うとともに、町補助金等の見直しを継続していく。

公債費の分析欄

類似団体平均とは同数、全国平均より4.2ポイント、群馬県平均より3.6ポイント下回っている。令和02年度は令和01年度よりも0.1ポイント増加した。今後も起債抑制を継続していく必要があるが、施設の大規模改修は喫緊の課題であり、投資的経費の増加が見込まれる。基金の計画的な利用とともに、将来を見据えた起債計画の策定が必要である。

公債費以外の分析欄

類似団体平均より6.0ポイント、全国平均より5.4ポイント、群馬県平均より3.4ポイント上回っている。主な要因は人件費、補助費が考えられる。会計年度任用職員の適正配置、一部事務組合への負担金の抑制など継続的に努めていく必要がある。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

全体的に見ると、ほぼ類似団体平均を下回っているが、議会費、衛生費、教育費は上回っている。議会費については、ペーパーレス推進のためタブレット端末の導入を行ったことによる増加であり、今後は平年並みとなっていく。衛生費については、太田市外三町衛生施設組合の負担金が新炉建設費の償還が始まったこと、収集距離が伸びたことによる増額であり、今後も経費の見直し等を行う必要がある。教育費については令和01年度よりも大きく増加した。学校施設の外壁等の改修、トイレ改修等及びタブレット端末導入等によるもの。今後も施設の長寿命化による改修を実施していく必要があるため、増加傾向である。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

全体的に見ると、ほぼ類似団体平均並みか下回っている。人件費については令和01年度を大きく上回っている。会計年度任用職員が人件費となったことによるもので、今後も適正配置に努める必要がある。普通建設事業費(うち更新整備)については令和01年度を大きく上回っている。老朽化した公共施設の長寿命化修繕によるもので、個別施設計画等により、平準化を図りながら適正管理に努める。補助費等については令和01年度よりも大幅に上回っている。これは国の施策による特別定額給付金事業を実施したためである。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

財政調整基金残高はR01年度より3.33ポイント減少したが、実質収支額は1.24ポイント増加している。新型コロナウイルス感染症の影響による税収の減少に対応するため、また、新たな生活様式への対応による事業費の増加などに対応するための取崩しを行った。実質単年度収支については、R01年度からの繰越金の影響によりプラスとなった。引き続き堅実な財政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

連結実質赤字比率は、H19年度の数値算定当初からマイナスとなっている。R02年度も全ての会計の実質収支額及び資金剰余額を合算した結果、これまでと同様マイナスとなっている。この比率は、早期健全化基準の19.62%と比較して良好な状態を示しており、今後も現在の水準を維持していく必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

R02年度の実質公債費比率は、元利償還金の減少により、6.5%とR01年度より0.2ポイント減少となっている。また、早期健全化基準の25.0%を大きく下回っており、良好な状態である。R02年度の数値としては、良好な数値であるが、町内公共施設の更新やインフラ整備等による地方債の増加に伴い、元利償還金は増加していく傾向にあり分子要因は増加傾向である。また、一部事務組合等でも町と同様、施設の更新による起債額の増加にともない負担金額も増加していく予定である。今後は公共施設等適正管理事業債等を有効に活用した公共施設の長寿命化など、実質公債費比率の上昇に気を付けていく必要がある。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

R02年度の将来負担比率は、算定当初からマイナスとなっている。この比率は早期健全化基準の350.0%を下回っており、良好な状態である。しかし、将来負担額は地方債発行額の増加にともない年々上昇しており、充当可能財源である基金などの減少により分子がプラスとなる可能性も懸念される。今後も、現在の水準を保てるように起債額の抑制などを継続していく必要がある。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金全体

(増減理由)R02年度末の基金残高は、約40.5億円となっており、R01年度から2.5億円の減少となっている。これは起債償還額に充てるために減債基金を約1億円、鶉土地区画整理事業進捗のために公共施設等整備基金を約1億円取り崩したことによる減少である。(今後の方針)新型コロナウイルス感染症による税収の減少や、公共施設の老朽化対策、鶉土地区画整理事業の事業進捗など、必要経費の増加が考えられるため、財源の確保のための積立を行う予定である。

財政調整基金

(増減理由)R02年度末の基金残高は20億8,200万円となっており、R01年度より4,200万円減少した。財源不足調整のために基金の取り崩しを行ったが、積み立てが上回ることが出来なかったため減少した。(今後の方針)新型コロナウイルス感染症による景気の後退、大規模災害等不測の事態に対応するために、今後も現在の基金残高を確保していく。

減債基金

(増減理由)R02年度末の基金残高は4億5,800万円となっており、R01年度より1億円減少した。償還額の補填のために基金の取り崩しを行ったが、積み立てが上回ることが出来なかったため減少した。(今後の方針)今後も地方債の償還額が増加することが見込まれるため、現在の基金残高を確保していく。

その他特定目的基金

(基金の使途)公共施設等整備基金:公共施設・道路、区画整理事業等において繰出す基金ふるさと振興基金:地域づくりの推進に資するために繰出す基金社会教育施設等整備基金:社会教育施設建設の財源に充てるための基金(増減理由)公共施設等整備基金:公共施設・道路、区画整理事業等において繰出したことにより1億5,000万円減少したふるさと振興基金:地域づくりの推進に資するために繰出したことにより800万円減少した社会教育施設等整備基金:社会教育施設建設の財源に充てるために5,000万円積立を行ったことにより増加した(今後の方針)今後も公共施設の老朽化対策、社会教育施設の更新等に備えて、一定額を確保していく必要がある。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

令和02については類似団体と比較して-3.1ポイントとなっている。今後も個別施設計画を基に、有効活用を進めていく。

債務償還比率の分析欄

類似団体平均よりも上回っている。将来負担額が増加したことによる。これは、一部事務組合の新炉建設による負担額の増加により、将来負担額が増加したことによる。今後も債務償還比率を抑えていけるように地方債の抑制に努めていく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率については算定無し。有形固定資産減価償却率については上記参照。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率については算定無し。実質公債費比率については増加傾向であったが、昨年度より0.2ポイント減少した。今後も起債額の抑制を行っていく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、学校施設であり、低くなっている施設は認定こども園・幼稚園・保育所、公民館である。これは、平成26年から建て替えを行っており、施設の更新が進んだことによる。減価償却率が高くなっている、学校施設については、邑楽町建物系個別施設計画にのっとり、老朽化対策に取り組む必要がある。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、体育館・プール、福祉施設であり、低くなっている施設は保健センター・保健所、庁舎である。これは、保健センターについては平成18年、庁舎については平成19年に建て替えを行っている。減価償却率が高くなっている、体育館・プール(町民体育館)、福祉施設(福祉センター)については、建替えも視野に入れ、邑楽町建物系個別施設計画にのっとり、老朽化対策に取り組む必要がある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,