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人口が少ない離島村で財政基盤が弱く、民間企業が少ない中、基幹産業である観光産業は島へのアクセスが船便であるため台風等の自然災害の発生に大きく左右され、入域客数に増減があり観光収入が不安定で村税収入が伸びないことで0.09と類似団体平均をかなり下回っているため、退職者不補充等による職員数の削減による人件費の削減(5年間で10%減)、災害復旧事業を除く新規事業の凍結等による投資的経費を抑制する等、歳出の徹底的な見直し(5年間で10%の縮減)を実施するとともに、村税の徴収率(平成22年度96.7%)の維持向上を図り歳入確保に努めることで財政の健全化を図る。
子ども手当の創設による扶助費の増加や、経常的に雇用する非常勤職員の賃金等に係る物件費の増加により83.0%と類似団体平均を上回っている。今後も人件費の抑制(5年間で10%減)を継続して実施するとともに、災害復旧事業や継続事業を除く新規事業の凍結等により起債を抑制することで公債費の縮減図っていくことにより経常経費の削減に努める。
人件費・物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額が644,508円と類似団体平均を上回っている。要因として、退職者不補充等に伴い非常勤職員が増加し、賃金等の物件費が増加傾向であることや、ごみ処理施設、保育所、高齢者生活福祉センターの施設運営を直営で行っているために、職員数が類似団体平均と比較して多いことで人件費が高水準である。また、ごみ処理施設等の老朽化に伴う維持補修費等が増加しているためである。各施設において消耗品の一括購入、非常勤職員の配置等ムダのない適正な維持管理に努め経費の抑制を図る。
平成17年度から行財政集中改革プランに基づく退職者の不補充を実施してきたことや、昇給・昇格制度の見直しにより職員の平均給与が増加し平成18年度から毎年上昇し続けたが、今年度は対前年度比0.3ポイント低下し89.4と類似団体平均を下回っているものの依然として高い水準にある。今後は厳しい財政状況の中、より一層の給与の適正化に努める。
離島村で人口は減少傾向であるが、多様化する行政事務に対応するため一定の職員数が必要であることや、保育所、高齢者生活福祉センター等の施設運営を専門職員を配置して直営で行っているため42.55人と類似団体平均をかなり上回っている。今後も定員管理の適正化を行い、退職者の不補充、事務分掌等の見直しにより平成24年度末で職員数を6%(2人)削減する。
今年度は平成9年度に実施した村道大谷線道路改良事業等に伴う起債の償還が終了したことにより15.3%と前年度より下がったが、依然として類似団体平均を上回っている。要因として、一般廃棄物処理事業、村道災害復旧事業、学校給食調理場建設事業等に伴い多額の地方債を発行したこと、また、公営企業会計の簡易水道事業において、長期に渡り施設整備事業を実施し、当該事業に伴う地方債の元利償還金の支払いに充てるため、一般会計から繰出基準以上に繰出していることによる。今後は災害復旧事業や継続事業を除き平成18年度に策定した公債費負担適正化計画に基づく新規事業の抑制・凍結を行うことで新規地方債の発行を抑制し、今後3年間で類似団体の水準である12.0%まで低下させる。また、一般会計からの繰出金が多額であるため上下水道料金を平成26年度に5%改定を実施し料金収入の確保に努める。
今年度は将来負担額に対して、基金等の増加により充当可能財源等が上回り算定されなかった。今後も一般廃棄物処理施設、村道整備、学校施設等の社会資本の整備に伴い多額の地方債を発行したことによる元利償還金や、退職者への退職手当負担額が将来に渡って支払いが継続されるので、災害復旧事業や継続事業を除く新規事業の凍結等により起債を抑制することで公債費の縮減を図り、義務的経費の削減に努め、歳出を抑制することにより財政調整基金等の積立てを実施し、充当可能基金の増額を図ることで将来負担額を軽減する。
人件費に係るものは、平成22年度において32.9%と類似団体平均と比べて高い水準にある。これは多様化する行政事務に対応するため一定の職員数が必要であることや、保育所、高齢者生活福祉センター等の施設運営を専門職員を配置して直営で行っているために、職員数が類似団体平均と比較して多いことが主な要因である。今後も定員管理の適正化を行い、退職者の不補充等による職員数の削減に取り組むことで人件費の抑制に努める。
物件費に係るものは、平成22年度において14.6%と類似団体平均と比べて高い水準にある。これは退職者不補充等に伴い非常勤職員が増加し、賃金等が増加傾向であることや、多様化する行政事務に対応するための各種ネットワークシステム等の使用料及び保守料が増加したためである。今後はシステムに係る経費をできる限り縮減し、非常勤職員等の定員管理の適正化を行い、各種事業に係る事務経費の適正管理等により経費の抑制に努める。
扶助費に係るものは、平成22年度において1.8%と類似団体平均と比べてやや低い水準にあるが、子ども手当の創設により対前年度比1.3ポイント上昇した。これまでの低い要因として、小規模離島村で人口が少なく扶助費が抑えられていることや、行財政集中改革プランで高齢者祝金等の減額を実施したことにより抑制することができたが、今後は少子高齢化対策に伴う医療費助成等が増加することが見込まれることから、給付水準の見直しを進めていくことで扶助費の抑制に努める。
その他に係るものは、主に特別会計への繰出金が平成22年度において4.7%と類似団体平均と比べて低い水準にある。これは一般会計同様特別会計においても行財政集中改革プランに沿って徹底した歳出削減を行ったことにより抑制することができた。今後は基準内繰出しの基本原則を基に、公債費に係るものを除いては単に赤字補てん的なものについては、歳出削減努力等を精査して慎重に行うものとする。更に、簡易水道事業及び下水道事業においては、平成26年度に5%改定を実施し料金収入の増加を図り、一般会計の負担を減らしていくよう努める。
補助費等に係るものは、平成22年度において3.8%と類似団体平均と比べて低い水準にある。これは行財政集中改革プランで掲げた各種団体等補助金について、対前年度比10%~20%減額を継続実施したことにより抑制することができた。今後は現在の水準を基に、補助金の使途内容、事業効果、地域住民福祉の向上に繋がる事業内容であるか等審査、検証を行い、不適当な補助金は見直しや廃止を行うなど削減に努める。
公債費に係るものは、平成22年度において25.2%と類似団体平均と比べて高い水準にある。これは一般廃棄物処理事業、村道災害復旧事業、学校給食調理場建設事業等に伴い多額の地方債を発行したことで元利償還金が膨らんだことが影響した。今後の財政状況においても、公債費の負担は重たいものとなるため、公債費負担適正化計画に基づき、緊急に必要な場合の事業を除き、新規事業の抑制・凍結を行い、新規地方債の発行を抑制し適正な水準の確保に努める。
普通建設事業費の人口1人当たり決算額は、平成22年度において629,801円と類似団体平均を大幅に上回っているが、これは離島村で人口規模の少ない小規模自治体である本村が、継続事業で実施している村道阿波連線道路改良事業、団体営ため池等整備事業、新庁舎建設事業に多額の建設費を要したためである。今後も厳しい財政状況が続くことが予想されるため、緊急に必要な場合の事業や継続事業を除く事業については、抑制・凍結することにより、普通建設事業費の抑制に努める。
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