収益等の状況について
収益的収支比率とは、料金収入や一般会計からの繰入金等の総収益で単年度収益が黒字であれば100%以上となりますが、一般会計からの繰入金により100%前後で推移している状況です。売上高GDP比率とは施設の営業に関する収益性を表す指標であり、EBITDAとは企業としての収益が継続して成長しているかどうかを判断するための指標ですが、共に低い数値で推移しており、平均値を下回る状況となっており、収益性は低下しています。
資産等の状況について
敷地の地価(固定資産台帳等における地価)については、6,944,000円となっています。設備投資見込額については、駐車場の利用開始から26年を経過しているため、施設の計画的な改修が必要となっており、16,707,000円を見込んでいます。企業債残高対料金収入比率は、料金収入に対する企業債残高の割合ですが、平成29年度、平成30年度に駐車場の外壁及び落下防止の防護柵の改修工事のため、企業債の借入を行ったことから、増加しています。今後も施設の改修のため起債が必要となり、債務残高は増加する見込みです。
利用の状況について
稼働率とは、収容台数に対する一日当たり平均駐車台数の割合で、施設の利用状況や適性規模を判断する指標ですが、平均値と比べ低い数値であり、平成28年度からは減少傾向にあります。コスモスコモンや周辺のイベント開催時には多くの利用がありますが、それ以外は周辺事業所従業員の定期利用や、図書館、コミユニティーセンター等の公共施設の利用者が主であり、利用台数は安定しています。
全体総括
立体駐車場は、周辺の公共施設及び商店街等の利用者の駐車場として確保し、道路交通の円滑化を図りながら、住民の利便性を図るものであるなど多様な目的を有しています。平成18年から指定管理者制度を導入し、利用者のサービス向上や経費削減を図っていますが、収益は減少傾向にあります。今後は、利便性の向上や収益の増加を図るため、夜間営業等を検討し、効果的かつ効率的な施設の管理・運営に取組みます。