収益等の状況について
収益的収支比率とは、料金収入や一般会計からの繰入金等の総収益で単年度収益が黒字であれば100%以上となりますが、一般会計からの繰入金により100%前後で推移している状況です。売上高GDP比率とは施設の営業に関する収益性を表す指標であり、EBITDAとは企業としての収益が継続して成長しているかどうかを判断するための指標ですが、共に低い数値で減少傾向にあり収益性は低下しています。今後は、夜間の利用も検討し健全経営に向け取り組んでいきます。
資産等の状況について
敷地の地価(固定資産台帳等における地価)については、6,944,000円となっています。設備投資見込額については、駐車場の利用開始から25年を経過しているため、施設の計画的な改修が必要となっており、96,901,000円を見込んでいます。企業債残高対料金収入比率については、平成29年度は外壁及び防護柵の改修工事のために、企業債の借入を行ったことから、増加しています。今後も改修工事により起債が必要となり、債務残高は増加する見込みです。
利用の状況について
稼働率とは、収容台数に対する一日当たり平均駐車台数の割合で、施設の利用状況や適性規模を判断する指標ですが、平均値と比べ低い数値であり、平成28年度からは減少傾向にあることから、駐車場としての需要が減少している可能性があります。昼間は周辺事業所従業員の定期利用や、図書館、コミユニティーセンター・コスモスコモン等の公共施設の利用者により、利用台数としては安定しています。
全体総括
立体駐車場は、道路交通の円滑化を図りながら、住民の利便性を図るものであるなど多様な目的を有しています。収益性の観点からみると収益は上がっていませんが、利用者にとって利用しやすく、安全で便利な駐車場として周辺公共施設利用者や商店街利用者に積極的に使用して頂けるよう周知していきます。具体的な方針としては、外壁工事や定期的な設備メンテナンスを行い安全性を確保し、コスモスコモン及びその周辺でのイベント時に利用可能な駐車場として周知し、利用者の増加を図ります。また、夜間営業の可能性も検討し収益の増加を目指します。