収益等の状況について
①収益的収支比率(【誤】170.9→【正】430.1)については、収支は黒字となっており、平均値も大幅に上回っている。繰入金等もなく②他会計補助金比率と③駐車場一台当たりの他会計補助金額は0であり、⑤売上GOP比率(【誤】45.5→【正】79.3)についても、類似施設の平均値を上回り、健全な経営ができている。⑤EBITDA(ては、駐車場利用者が比較的多いため総収益が高く、かつ、工事費等を含む総費用が低いため、他駐車場と比較して高い数値となり、類似施設平均値とほぼ変わらない状況である。
資産等の状況について
他の市営駐車場に比べ新しい施設であるが、構造が立体式で施設規模も大きく、今後は外壁修繕や消火設備の改修、防水工事などの大規模修繕工事が見込まれるため、⑧設備投資見込額(【誤】0→【正】508,832)が大きくなっている。こまめな部分修繕により劣化を最小限に抑え、大規模修繕にかかる費用の抑制を図りたい。⑩企業債残高対料金収入比率(【誤】4.7→【正】0.0)については、企業債残高はないため、0である。
利用の状況について
当該駐車場は、付近に官公庁や企業があるとともに、飲食店街も近接していることから昼間、夜間ともに多くの利用がある。しかしながら、近隣において民間駐車場が増加したことや建設工事の完了に伴う定期契約の減少等により、利用者が減少したことで⑪稼働率も低下した。
全体総括
現在、収支は黒字で経営自体に問題はなく、安定して黒字での経営ができているが、前年度に比べ利用台数、使用料とも減少した。建設後の経過年数は他駐車場と比べて小さく、設備投資見込額も低いため、現状の収支は良い結果となっている。しかしながら、いずれ立体駐車場は設備投資費も多額になることを踏まえ、令和2年度策定予定の経営戦略の中で、更新時期に向けて修繕費や更新費用について議論してまいりたい。