鏡野町：国保病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2017年度）

地域において担っている役割

へき地拠点病院として、３か所の診療所にそれぞれ２～３日当院の医師を派遣し、へき地での医療の安定供給を図っている。また、２次救急病院として、夜間・休日問わず救急患者の受け入れをしている。

経営の健全性・効率性について

病床利用率を上げるために、効率のいいベッドコントロールをした。これにより入院収入は昨年より増加した。また、外来においても、積極的に救急の受け入れをしたことにより、外来収入の増加は勿論、入院収入の増加ともなった。２９年度には新公立病院改革プランを進めるために、コンサルティング会社に助言をもらい、一般病棟の一部地域包括ケア病床への転換、療養病棟の今後の在り方を検討してきた。病床転換については次年度への持ち越しとなっている。

老朽化の状況について

平成元年に建設した南棟は、一度も大規模改修が行われていないため、空調設備や水道設備が老朽化している。そのため、頻繁に管の破裂や漏水が起きており、その修理費を含め、全体で年間３００万程度の修繕料となっている。その他医療機器においても、高額医療機器の耐用年数がかなり経過しており、更新か修理か難しい判断となっている。

全体総括

昨今の医師不足により、非常に厳しい外来診療であるが、へき地拠点病院として、地域の医療を担う役割を果たしている。今年は地域医療構想に基づき、一般療養の一部地域包括ケア病床への転換のため、施設基準を見直し、整備を進めてきた。今年は残念ながら転換は叶わなかったが、来年度以降継続して進めていく。また、療養病棟では今後の国の動向を注視しながら、当院にとって一番理想的な方向に進めていく。

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