収益等の状況について
収益的収支比率は昨年に引き続いて100%を維持している。他会計補助金比率と駐車台数1台当たりの他会計補助金額については、大幅な経費削減につなげるため、一般会計からの繰入金により、電気設備のLED化改修工事を行った。また、売上高GOP比率とEBITDA(減価償却前営業利益)についても、比較的安定した数値を維持しているものの、当該駐車場が文化会館利用者のための駐車場でもあることから、収益性重視による民間譲渡などの実施は難しいのが現状である。
資産等の状況について
敷地の地価については66,000円(㎡)であり、周辺と比較しても同等である。設備投資見込額の増加について、当駐車場は、建設から23年経過しており老朽化による設備等の更新が課題となっている。
利用の状況について
当駐車場は一般の駐車場とは異なり、文化会館(さざんかホール)利用者と地域商店街賑わい活性化をコンセプトに建設された駐車場である。しかし、同会館と立地的に離れていることや、近隣に大型商業施設が開業したことにより商店街の利用者が減少していることなどから、稼働率は依然として低い状況である。
全体総括
特に、文化会館(さざんかホール)の利用者のための駐車場という役割が大きいことから、稼働率を上げるためには、同ホールへの集客力アップを図ることも必要不可欠である。また、設備の老朽化による更新計画や財源確保が課題となっている。