収益等の状況について
①収益的収支比率は、周辺事業所への継続的な営業により新規の定期券利用増と、周辺における建設作業に関連した利用増を主要因に増加傾向にあり、②他会計補助金比率及び③駐車台数1台当たりの他会計補助金比率は、平均値を大きく下回った。④また、売上高GOP比率及び⑤EBIDAは平均値を上回っている。これは、利用増に加えて平成29年度から営業時間内の常駐体制を見直し管理費を大幅に削減したことが要因となっている。
資産等の状況について
供用開始から約27年が経過し、施設の老朽化に対して計画的な更新・修繕を予定しており今後の設備投資は増額となる見込み。また、地方公営企業法を適用していないため⑥有形固定資産減価償却費⑨累積欠損金比率については「該当なし」となっている。
利用の状況について
駐車可能台数263台に対して定期利用が約200台を占めているため稼働率は平均値よりも低くなっている。平成25年度から隣接する雁宿ホール駐車場と一体利用できるよう改修したこと等もあり、緩やかな増加傾向にあったが、平成30年度は10月から2月の間に雁宿ホールの施設工事があり利用客の減少から稼働率の低下となった。
全体総括
本駐車場単体では他会計からの補助に頼ることなく、利用台数や売上についても上昇を継続した。平成25年度から隣接する雁宿ホール駐車場と一体利用できるよう改修し利便性の向上を図っている。30年度は雁宿ホール工事から稼働率の低下につながったものの、周辺での建設作業による利用増等から収益は上昇した。なお、経営戦略は令和2年度に策定予定である。