収益等の状況について
・収益的収支比率は、307.9%で単年度収支は黒字となっている。・収益関連の各項目とも前年度を上回り、全国平均及び類似施設平均値との比較でもおおむね上回っており、収益状況は健全であると判断する。・本市では、駐車場会計の収益を最大限一般会計に毎年繰出しており、総費用に含んでいるため、総費用は高い傾向にある。・H23年度に耐震改修工事を実施した際、借入れた起債の償還がH26で終了したことと、中心市街地活性化事業による影響が反映していると推測する。・今後も中心市街地活性化事業による新たな再開発計画などにより周辺状況の変革が見込まれるため、こうした動向にも注視し適切な運営に努めていく。
資産等の状況について
・開設し41年が経過しており、施設や設備に経年劣化がみられる。・毎年劣化による修繕工事に約1,300千円を計上しており、予防保全に努め、施設の長寿命化に計画的に取り組んでいく。・設備関係についても定期的な保守点検と不具合箇所の迅速な修繕と併せ、適切な更新に努める。・周辺地は、JR藤枝駅を核とした中心市街地活性化計画の推進が図られ、これらの構想に沿った市営駐車場の位置づけが必要となる。
利用の状況について
・駐車場利用形態は、時間貸しと定期貸し利用である。・稼働率は、類似施設の平均値と同程度であり、全国平均を下回っている。・中心市街地に高層マンションなどの建設が進んでおり、需給のバランスに注視し、弾力的な運営形態を研究していく必要がある。
全体総括
・収益等の状況、利用の状況については、健全な経営状況であると判断する。・資産等の状況は、施設が41年経過しており、劣化や機器の更新等に対し適切な管理が求められる。・新たに新設された市営藤枝駅北口駐車場と併せ、商店街や駅周辺の集客施設、JR藤枝駅利用者などにも幅広くPRし利用の稼働率の向上に努めていく。・中心市街地に立地することから、周辺の開発状況を鑑みながら、必要な役割及び最適な機能を発揮できるよう検討していく。