静岡市：静岡市立清水病院

地域において担っている役割

清水区の基幹病院として、高度急性期医療から一般急性期を中心に、回復期リハビリテーション病棟及び地域包括ケア病棟を持つ病院として回復期医療を提供する役割を担う。また、清水区の公的病院で唯一小児及び周産期医療を提供している。

経営の健全性・効率性について

①②経常収支比率が類似病院平均と比べ高いことに対し、医業収支比率は下回っている。④H27を底値に徐々に改善し、H30はほぼ類似病院平均値となった。➄⑥入院・外来収益ともに類似病院平均と比べ単価が低い。⑦類似病院平均と同様にH30はH29より低下したが、依然として類似病院平均を上回っている。⑧H27に類似病院平均を一旦上回ったが、H28以降は例年通り下回っている。

老朽化の状況について

①②器械備品については、更新をしているため、器械備品減価償却率に増減はないが、有形固定資産全体では老朽化が進んでいる。③H27より許可病床数を500床から475床に、H30より許可病床数を475床から463床に減床したため、１床当たりの有形固定資産額が上がった。

全体総括

経常収支比率が100％を超える一方で、医業収支比率が100％を下回るのは、一般会計からの繰出しによるものである。また、医業収支比率がH30はH29より増加したが、依然厳しい経営状況が続いている。入院・外来患者数１人１日当たり収益を類似病院平均に少しでも近づけ収益をあげることで、病床数に見合う職員配置等による経費に相応する収益となるように努力していく必要がある。今後、安定的な経営基盤を維持していくためには、医業収益の増加を目指すとともに、職員給与費や有形固定資産の適正管理等、経費の削減を図り、事業性を十分に考慮した計画的かつ効率的な運営を行っていく必要がある。