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地方財政ダッシュボード

大阪府大阪狭山市の財政状況(2016年度)

🏠大阪狭山市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数は0.71であり、近年は概ね横ばいで推移している。類似団体平均と比較すると、0.01ポイント下回る結果となっている。引き続き、市税の徴収強化による徴収率の向上などにより財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

平成27年度は93.9%と対前年度比4.1ポイント改善するなど良化傾向にあったが、平成28年度は、経常経費充当一般財源(歳出)額は横ばいで推移したが、地方消費税交付金をはじめ、利子割や配当割などの各種交付金が軒並み減収となるなど経常一般財源(歳入)額が大きく減少したため、経常収支比率が3.7ポイント悪化した。類似団体平均と比較しても3.6ポイント上回っており、市税徴収率の向上による収入の確保により、経常収支比率の改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成27年度と比較すると若干の改善となったものの類似団体平均と比較すると8,725円上回っており、高止まりしている。公園管理に係る業務委託料やシステムの改修業務など委託業務が物件費を押し上げており、退職手当の減少により人件費総額としては微減となったが依然として高い水準で推移している。集中改革プランに基づく職員の定数削減に伴う現在の職員定員数の維持や、公共施設に対する指定管理者制度の導入などを進めてきたが、今後も更なる物件費の抑制や人件費の適正化に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

平成24年度以降、時限的な給与削減措置や総合的見直し及び給与構造改革の取扱いが国と異なっていたため、類似団体平均と比較すると上回る結果となっている。平成28年度においては、高齢・高給職員の退職等により、前年度比マイナス0.9ポイントとなった。今後も、国家公務員や民間企業の給与水準との均衡を図りながら、時代の変化に対応した適正な給与制度の運用に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

集中改革プラン以降、平成22年度以降の定員管理については、集中改革プランの最終目標値(421人)を上回らない範囲内で定員管理の数値目標を設定してきたが、平成28年度における人口千人当たり職員数は6.53人であり、類似団体平均を上回っている状況にある。今後は、大阪狭山市定員管理方針に基づき、平成28年度からの5年間において、消防職の定数を除いた349人をベースに、(若手職員への技術継承をふまえた)再任用制度の効率的な運用や、職員の年齢構成を平準化するための弾力的な対応も行いながら、中長期的な将来を見据えた適正な定員管理に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

過去の建設地方債の償還終了などにより一般会計等に係る公債費(元利償還金)が減少しているため、前年度より1.7ポイント改善し、類似団体平均と比較しても3.0ポイント下回っている。今後も公共施設の維持・管理等については計画的かつ効率的な執行に努め、新規の起債発行を抑制し、財政の健全化に努める。

将来負担比率の分析欄

各会計の地方債残高は減少傾向にあるものの、公営企業会計に対する繰出額の増加等により、一般会計の負担額が増加したため将来負担比率はプラスに転じた。類似団体平均と比較すると低水準ではあるものの、今後も計画的な地方債の発行及び残高管理に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

平成27年度に高齢・高給職員の退職等により減少したが、平成28年度は、人事院勧告による給料表(平均0.2%)及び勤勉手当(0.1月分)の引き上げ改定等により、再び増加に転じた。今後も、人件費の抑制に努めるとともに、国家公務員や民間企業の給与水準との均衡を図りながら、時代の変化に対応した適正な給与制度の運用に努める。

物件費の分析欄

公園維持管理や予防接種業務などの経常的な委託料の増加が続いており、物件費の経常収支比率は類似団体平均に比べ5.6ポイント上回っている。本市では、施設の維持管理について指定管理者制度を活用し民間企業へ委託するなど、効率的な予算執行に努めているが、行政サービスの多様化による委託業務の増加が顕著であり、行政規模に応じたサービス水準の適正化に努める。

扶助費の分析欄

類似団体平均と比較すると0.6ポイント下回っているが、障がい者自立支援給付費や子ども子育て支援新制度に伴う各種給付費などの扶助費が増加しており、今後も増加傾向が見込まれる。給付制度の制度改正や運用に注視しつつ、受益者負担の適正化を含め財源の確保と給付の適正化に努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体平均を2.1ポイント下回っており、前年度比でも0.6ポイント減少している。主な要因は、下水道事業が公営企業会計に移行したことに伴い、特別会計への繰出金が減少したためで、今後も適正な財政運営に努める。

補助費等の分析欄

一部事務組合の負担金等の減により補助費等に係る経常収支比率は減少傾向にあったが、平成28年度は、下水道事業の公営企業会計への移行に伴い、繰出金が補助費に振り替えられた影響などもあり、1.4ポイント増加した。類似団体平均に比べれば、依然として3.4ポイント下回っており、過去の行財政改革における、各種補助金や助成金の支給基準や金額の見直しによる適正化の効果が続いている。今後も社会情勢の変化に注視しつつ、適正な執行に努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、過去の投資(公共施設の建設など)に係る地方債の償還額が減少した影響で、類似団体平均を1.6ポイント下回った。今後も各公共施設の老朽化に伴う施設改修が控えているため、計画的かつ効率的な事業の執行及び、起債抑制に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は、類似団体平均を5.4ポイント上回っている。主な要因は、各種給付費などの扶助費の増加や業務委託料などの物件費の増加である。人件費においても退職手当などで若干の減少要因はあったものの依然として高止まりの状況である。今後も物件費の抑制や人件費の適正化に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

民生費では、生活保護費の減少などにより、前年度比では、若干の減少となったものの、子ども子育て支援新制度に伴う施設型給付費(民生費分)や、障がい者自立支援給付費など増加傾向にあり、高い水準で推移している。土木費では、平成27年度に実施した狭山池公園改修工事などの大型工事が完了したことに伴い減少に転じたが、道路などのインフラ設備の老朽化が進んでおり、計画的な維持管理に努めていかなければならない。教育費では、第七小学校の大規模改造工事や各小学校の普通教室への空調機設置工事など、工事関係経費が増加したとともに、、子ども子育て支援新制度に伴う施設型給付費(教育費分)など経常的な経費も増加しており、前年度対比大幅な増加となり、類似団体平均も上回った。平成28年度数値は工事関係経費が大きく寄与したものであるため次年度以降は、減少が見込まれるものの、学校施設の老朽化に伴う改修工事など維持管理に係る経費は今後も継続的に生じる経費であるため、計画的かつ効率的な執行が必要となってくる。公債費は、新規発行の抑制に努めた結果、類似団体平均よりも低水準で推移しており、今後も適正な管理に努めていきたい。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

扶助費については、子ども子育て支援新制度による各種の給付費や、障がい者への自立支援給付費などの増加傾向が続いている。全国的なトレンドであり類似団体平均と比較しても低水準で推移しているが、今後も増加する見込みが強く、制度改正や運用の方針に注視するとともに、受益者負担の適正化を含めて財源確保に努めなければならない。普通建設事業費では、狭山池公園の改修工事などの大型工事が完了したことに伴い前年度よりも減少したものの、公共施設の老朽化に伴う改修工事が今後も必要であり、計画的かつ効率的な維持管理と事業執行に努める。人件費については退職手当の減により微減となっているが、依然高止まりの状況であり類似団体平均を上回る結果となっており、物件費についても各種の業務委託料などで高止まりしている。多様化する行政サービスを行政規模に応じた適正な水準に見直すなどの行財政改革が今後も必要な状況となっている。一方で公債費は新規発行の抑制に努めた結果類似団体平均よりも低水準で推移しており、今後も適正な管理に努めていきたい。なお、補助費の増加、繰出金の減少は、下水道事業が公営企業会計に移行したことに伴い、繰出金から補助費に振り替えられた影響によるものである。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

財政調整基金については、基金運用利子分の644万円を積み立て、残高ベースでは増額し、標準財政規模の縮小により比率は0.17ポイント増加した。しかしながら、各種交付金の減少や退職手当基金への積立などの要因により、実質収支額については、対前年度比2.51ポイント悪化するとともに、実質単年度収支についても、対前年度比3.64ポイント悪化した。今後も適正な財政運営に努め、黒字収支の確保と基金の積立を図る。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

連結実質赤字比率については、一般会計、特別会計及び企業会計全て黒字の状況であるが、一般会計からの繰出金による影響が大きい。特に、水道・下水道事業会計については、管渠の老朽化が進んでおり、今後、インフラ設備の更新に多額の費用が生じるため、収支均衡に注視が必要である。今後も、市税や国民健康保険料の徴収業務の強化に取り組み、また使用料の見直しなど受益者負担の適正化も含め、財政基盤の強化に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

過去の投資に係る地方債の償還終了により、元利償還金の総額は減少した。今後も、事業の選択と集中により新規発行を抑制し、公債費の適正化に取り組んでいく。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

過去に発行した市債の償還が進み、一般会計の地方債現在高が減少しているが、公営企業債の元利償還金に充当する繰入金が増加したため、将来負担比率は低水準ながらプラスに転じた。今後も引き続き、計画的な地方債の発行に努める。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率・実質公債費比率は、ともに類似団体内平均値に比べ、低水準にて推移しており、経年比較でも概ね低下傾向にある。しかしながら、本市では、これまで財政健全化(債務圧縮)を推進してきた過程において、施設改修等については必要最小限に留めてきた経過があり、インフラ資産を含め、公共施設の老朽化対策を実施していかなければならない状況にある。今後も、将来負担比率・実質公債費比率などの健全化指標に留意しつつ、公共施設等総合管理計画などを踏まえ、計画的かつ効率的な事業執行に努めていく。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等では、資産額が負債額を35,317百万円上回っているものの、資産のうち有形固定資産(公共施設やインフラ資産など)が50,677百万円と、資産の大半を占めており、純資産において不足分19,672百万円が生じている状況にある。更に安定した財政基盤の強化を図るためにも、地方債等の負債の抑制に努めるとともに、財政調整基金等の充実を図っていかなければならない。全体・連結では、下水道事業会計における負債額22,755百万円などもあり、資産と負債のバランスは一般会計等と比較すると悪化している。受益者負担の適正化など、経営健全化に向けた取り組みを促し、財政基盤の向上を図っていく必要がある。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等の行政コストでは、移転費用(補助金等、社会保障給付、他会計への繰出金など)が8,142百万円と、経常費用16,779百万円の約半分を占めている状況にあり、少子高齢化といった社会情勢の傾向を鑑みると、今後も逓増していくことが見込まれる。一方、経常収益は、645百万円と経常費用の3.8%と低水準な状況にある。業務や施設の効率化・合理化による減価償却費も含めた物件費等のコスト抑制に努めるとともに、受益者負担の見直しも含め、純経常行政コストの縮減を図っていかなければならない。全体・連結においても、国民健康保険特別会計や介護保険特別会計など、社会保障関連の移転費用は増嵩していくことが見込まれており、各サービスの利用の適正化を促進させるとともに、保険料率等の設定についても、行政コストの動向を勘案した適切な運用を図っていく必要がある。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等では、本年度差額が△57百万円で純行政コストが税収等の財源を超過している。また、本年度純資産変動額は、54百万円のプラスに転じているものの、市内の住宅地開発に伴うインフラ資産の無償譲渡等の影響であり、本質的な財政基盤の強化を図っていく必要がある。全体・連結では、特別会計や公営企業会計等において、本年度差額、本年度純資産変動額が概ね黒字で推移ししており、いずれもプラスの決算となっている。今後も安定した行政サービスの提供を継続していくためにも黒字の維持と、適切なインフラ整備に努めていく必要がある。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

業務活動収支では、一般会計等及び全体のいずれも黒字で推移しているものの、投資活動では、大幅な赤字となっている。インフラ資産を含めた公共施設等の老朽化対策は、今後さらに必要となってくることから施設等の合理化に伴う投資活動収支の赤字幅の抑制を図っていく必要がある。一方、財務活動収支では、一般会計等及び全体のいずれも赤字となっているが、これは地方債の償還額が借入額を上回っている結果であり、負債の圧縮につながっている。今後も、財政基盤の強化に向け、適切な財務活動を促進させる必要がある。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額及び歳入額対資産比率は、類似団体平均値と比較して低水準にある。一方で有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値と比較すると3.6%上回っている。これまでの行財政改革の取り組みのなかで、施設の老朽化対策等については、必要最小限に抑制してきた結果であり、施設等の安全性や利用者の利便性を確保していくためにも、有形固定資産減価償却率の改善に向けた適切な投資を行っていく必要がある。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均値と比較して9.1%下回っている。市域が狭いことに加え、施設の老朽化対策を抑制してきたこと等により資産額が低水準にあることや、臨時財政対策債の残高の増加(発行可能額の満額発行による財政運営)などが、要因と考えられる。負債額の圧縮等による財務体質の改善を図る必要がある。将来世代負担比率は類似団体平均値と比較して1.6%下回っている。建設事業に関して必要最小限の投資に留めてきたため地方債残高は減少傾向にあるものの、今後、老朽化対策等の経費の増加が見込まれるため、地方債の発行については、将来世代負担比率にも留意して事業を進捗させる必要がある。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たりの行政コストは、類似団体平均値と比較して3.3%下回っているものの、移転費用(補助金等、社会保障給付、他会計への繰出金など)が8,142百万円と、経常費用16,779百万円の約半分を占めている状況にあり、少子高齢化といった社会情勢の傾向を鑑みると、今後も逓増していくことが見込まれる。業務や施設の効率化・合理化による減価償却費も含めた物件費等のコスト抑制に努めていかなければならない。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たりの負債額は、類似団体平均値と比較して6.5%下回っているものの、基礎的財政収支では、プラス59百万円と類似団体平均値と比較して332.9百万円も下回っている。施設の合理化等を含めた負債の抑制などを検討し、基礎的財政収支の向上と財務体質の強化を図っていく必要がある。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、3.8%と類似団体平均値と比較して0.9%下回っている。業務や施設の効率化・合理化による減価償却費も含めた物件費等の経常費用に努めるとともに、受益者負担の見直しも含め、経常収益の改善も図っていかなければならない。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,