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地方財政ダッシュボード

埼玉県吉見町の財政状況(2020年度)

🏠吉見町

地方公営企業の一覧

末端給水事業 公共下水道 特定環境保全公共下水道 農業集落排水 特定地域生活排水処理


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2020年度)

財政力指数の分析欄

全国平均及び類似団体平均を上回っているが、埼玉県平均は下回っている。3カ年平均については前年度と同水準を維持できているが、単年度で見ると平成30年度から下降傾向にある。町税等の減少傾向は続くと考えられることから、今後は財政力指数が減少に転じると思われる。企業立地の促進や税の徴収強化等の取組を行い、自主財源の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

全国平均、埼玉県平均を下回っているが、類似団体平均を上回っている。物件費、扶助費及び補助費について増加しており、扶助費については高齢化等により増加傾向にある。新規借入れの抑制による公債費の減少に努めるほか、事業の見直しを進めるとともに、優先度を検討し、今後も財政の弾力性の確保に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均、全国平均を下回っているが、埼玉県平均を上回っている。中でも維持補修費の増額が要因であり、前年比約43%の増となっている。公共施設の維持・管理について検討を進め、人件費、物件費等についても適正化を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

全国町村平均及び類似団体平均を上回っているが、全国市平均を下回っている。今後、時代の変化に対応した見直しを図り、給与諸手当等の適正化に努める。また、町の給与改定については国の人事勧告を基本とし、県・近隣市町村の状況を踏まえ適正化に取り組む。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

全国平均及び埼玉県平均を上回っているが、類似団体平均を下回っている。横断的業務や新しい行政課題等に的確に対応できるよう組織の再編成を行うなど、職員数の適正化に努める。

実質公債費比率の分析欄

全国平均及び埼玉県平均を上回っているが、類似団体平均を下回っている。公債費の減少により、単年度数値が減少し、近年減少傾向にある。今後は施設の複合化等の大規模事業の借入れが予定されていることから、比率の上昇が予想される。今後も起債対象事業の精査を行うとともに、公共施設等総合管理基金を計画的に活用し、実質公債費比率の上昇の抑制に努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均、全国平均、埼玉県平均ともに下回っている。令和2年度に公共施設等適正管理事業債795,400千円の借入を予定していたが、うち586,600千円は令和3年度へ繰り越すこととなり、算定上比率は減少した。しかし、繰越をしたことにより地方債在高が増加することが想定され、数値は上昇することが予想される。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費の分析欄

類似団体平均を上回っているが、全国平均及び埼玉県平均を下回っている。今後も引き続き、職員採用計画に基づいた職員採用等に努め、職員数の適正化を図る。

物件費の分析欄

全国平均及び類似団体平均を上回っているが、埼玉県平均を下回っている。経常一般財源の増により、物件費に係る経常収支比率は0.4ポイント減少した。また、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金財源振替等により物件費充当経常一般財源が減額となった。今度も職員一人ひとりのコスト意識をより一層高め、経費の削減に努める

扶助費の分析欄

類似団体平均と概ね同水準であり、全国平均及び埼玉県平均を下回っている。扶助費に係る経常一般財源については、昨年度から0.3ポイント減少したが、高齢化の進行等により上昇していくことが考えられる。今後も歳出総額における扶助費の占める割合は増加傾向にあると思われるため、事業精査等により歳出抑制に努める。

その他の分析欄

類似団体平均、全国平均及び埼玉県平均いずれも上回っている。その他に係る経常収支比率が増加している要因は、下水道事業特別会計繰出金の増加によるものと考えられる。今後も、特別会計への繰出金の増が見込まれるため、事業精査を行い歳出抑制に努める。

補助費等の分析欄

全国平均及び埼玉県平均を上回っているが、類似団体平均を下回っている。補助費に係る経常収支比率は、概ね前年度と同水準で推移しているが、各種団体等への補助金や一部事務組合の負担金等については、団体所有の施設の老朽化等により増加傾向にある。社会経済状況の変化により実情にそぐわないと考えられる補助金等については廃止も含め検討するなど、事業内容の精査を行い、適正化に努める。

公債費の分析欄

類似団体平均、全国平均、埼玉県平均をいずれも下回っている。今後は、公共施設の改修に地方債の活用を予定していることから、公債費の増加が懸念される。安易に財源を地方債に求めた計画にならないよう起債対象事業の選定に努め、新規地方債発行を抑制する。

公債費以外の分析欄

全国平均、及び埼玉県平均を下回っているが、類似団体平均を上回っている。公債費以外が前年度に比べ上昇している要因は、介護保険特別会計及び下水道事業特別会計への繰出金の増加があげられる。経常収支比率が上昇傾向にあるため、より一層の歳出削減に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

目的別歳出の住民一人当たりのコストについては、議会費、消防費、農林水産業費、土木費などが全国平均及び埼玉県平均を上回っている。増加額の大きいものとして、総務費については、巡回バスに代わるデマンド型交通の本格運行に係る事業費や、戸籍システムの更新に係る費用が皆増となったことが要因と考えられる。教育費の増加の要因については、図書館と中央公民館の機能を兼ね備えた図書館等複合施設の建設に係る事業費があげられる。事業を新設・拡充する場合は、後年度の財政負担を検証し、健全な財政運営に努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

性質別歳出の住民一人当たりのコストについては、繰出金を除き、すべての指標が類似団体平均を下回っている。しかし、人件費、物件費などは埼玉県平均を上回っている。特に補助費等、維持補修費については、全国平均、埼玉県平均ともに上回っている。補助金については、社会経済状況の変化を踏まえ事業精査を行うなど適正化を図り、より一層の歳出削減に努める。維持補修費については、公共施設の維持・管理について検討を進めていく。今後もコスト意識を高め事業の取捨選択を徹底していくことで、事業費の減少をめざす。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

財政調整基金残高の標準財政規模比は、標準財政規模が前年度より219,470千円増加したこと、年度間における財源調整として58,646千円の積立てを行ったことから、前年度0.03ポイント増となった。平成29年度に公共施設等総合管理基金の設置(400,000千円)を行い、財政調整基金が減少しているが、その後も継続して積立てを行っている。中長期的な見通しのもとに、積み立てるとともに、最低水準の取り崩しに努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

算定の始まった平成19年度から令和2年度現在まで、すべての会計で赤字額が生じていない。黒字額の標準財政規模比については、前年度と比較すると下降している。今後も、一般会計及び各特別会計においても、赤字が生じないよう、健全な財政運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

実質公債費比率(単年度)は、平成22年度が一般会計におけるピークであったが、以後減少している。大きな償還が終わるため、令和3年度は数値の減少が見込まれるが、令和6年度以降新たな償還が始まるため、上昇傾向が見込まれる。交付税算入地方債を活用していくなど、比率の抑制に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

算定の始まった平成19年度(157.0%)から令和2年度(8.3%)に至るまで、将来負担比率は下降傾向にある。主な要因は、一般会計等に係る地方債現在高が減少していること及び充当可能基金が増加していることがあげられる。しかし公営企業債等繰入見込額は高水準で推移している。引き続き、公営企業も含めた公債費の抑制及び基金への積立てを継続し、財政の健全化に努める。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金全体

(増減理由)基金全体でみると、前年比28百万円の減となっている。これは、主に財政調整基金の増(59百万円)、公共施設等総合管理基金の減(-86百万円)によるものである。(今後の方針)今後、公共施設等の維持管理に多額の費用が生じるため、現在設置の基金については計画的な運用を行う必要がある。公共施設等総合管理基金については、個別施設計画などにより積立て目標額を再検討し、施設の大規模改修等に備えていく。また、財政調整基金については、財政指針に定める残高7億円を堅持できるよう努める。k

財政調整基金

(増減理由)余剰金の増(59百万円)に伴う財政調整基金の増加による。(今後の方針)町の財政指針に定める、財政調整基金残高7億円を堅持できるよう、今後も積立てを継続していく。なお、財政調整基金については、町の標準財政規模等に見合った積立てを心掛け、積立額が過剰とならないよう管理していく。

減債基金

(増減理由)減債基金については利息分(102千円)のみの増となった。(今後の方針)今後は公共施設等の維持管理に多額の費用が生じることから、地方債を活用しての事業が増加すると予想されることから、減債基金の取崩しを行うことも考えられる。積極的な積立ては行わないものの、現状の残高を維持するよう努めていきたい。

その他特定目的基金

(基金の使途)・フレンドシップ・ハイツよしみ整備基金フレンドシップ・ハイツよしみの施設整備及び解体撤去費用等に充てるための基金。・森林環境譲与税基金森林整備及びその促進に要する経費の財源に充てるための基金。・公共施設等総合管理基金公共施設等の大規模な更新、除却、転用及び保全に必要な経費の財源に充てるための基金。(増減理由)・フレンドシップ・ハイツよしみ整備基金施設の売上げの一部の積立て(799千円)と、施設修繕等による取崩し(1,298千円)による499千円の減。・森林環境譲与税基金図書館等複合施設の建設にあたり、施設内を木質化するため(754千円)充当。・公共施設等総合管理基金利子分の積立(362千円)と、図書館等複合施設の建設による取崩し(86,000千円)による85,638千円の減。(今後の方針)・フレンドシップ・ハイツよしみ整備基金施設の老朽化に伴い修繕等も年々増加していることから、引き続き積立てを継続して行く。・森林環境譲与税基金森林整備及びその促進のための財源とするため積立てを行っていく。・公共施設等総合管理基金公共施設個別管理計画等を参考に積立て目標額を検討し、計画的な運用を行っていく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率については、全国、県及び類似団体と比較し高い数値となっており、施設の老朽化が進行している。平成28年度に吉見町公共施設等総合管理計画、令和2年度に吉見町公共施設個別施設計画を策定し、公共施設等の延べ床面積を30%削減する目標を掲げ、公共施設マネジメントを進めている。

債務償還比率の分析欄

債務償還比率については、全国、県平均を下回っているが、類似団体平均は上回っている。今後、施設等の更新を進めていく中で、地方債借入れの増加が想定され、数値が上昇するものと考えられる。交付税措置される有利な地方債の活用など、償還財源の確保に努め、比率の上昇を抑制していく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率においては、令和2年度に公共施設等適正管理事業債795,400千円の借入を予定したが、うち586,600千円は令和3年度へ繰り越したことから、算定上数値は減少している。繰越をしたことにより地方債在高が増加することが想定されるため、基金などの充当可能財源等の確保に努めていく。有形固定資産減価償却率を見ると高い水準となっていることから、施設の老朽化が進行している。特に学校施設、庁舎は今後施設の更新等を進める中で、将来負担額(地方債等)が増加していくことが懸念される。施設の更新等については計画的に進め、将来負担を可能な限り抑制していきたい。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率及び実質公債費比率については、ともに良好な水準を維持し、短期、中長期の償還能力を担保している。令和3年度に公共施設等適正管理事業債、緊急防災・減災事業債(合計7億3,450万円)の借入を予定しているが、地方債の償還も進んでいる状況である。今後も交付税措置される有利な地方債の活用及び充当可能財源の確保等により、将来の償還能力を確保していきたい。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、学校施設であり、低くなっている施設は道路、保育園、橋りょう・トンネル、公民館となっている。学校については有形固定資産減価償却率73.4%となっており、全国及び埼玉県平均と比較しても老朽化が進んでいる。令和2年度に個別施設計画を策定したところであり、同計画に基づいて令和7年度までに中学校校舎の一部解体・除却、各小学校の中規模修繕を行うなど、学校施設のあり方について検討していく。また、一人当たり面積が大きいことから、更新費用の増加が懸念される。今後は更新費用等についても留意しつつ、引き続き、より良い教育環境の整備に取り組んでいく。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、図書館、一般廃棄物処理施設、保健センター・保健所、庁舎であり、低くなっている施設は、体育館・プール、消防施設及び市民会館(町民会館)である。図書館については、有形固定資産減価償却率71.1%となっているが、中央公民館との複合化による施設更新を行ったことから、今後は低下するものと考える。また、市民会館(町民会館)については、平成17年に開館した比較的新しい施設であり、有形固定資産減価償却率47.9%と類似団体と比較して低くなっている。しかし、一人当たり面積は類似団体よりも大きいことから将来的な維持管理に係る経費等が懸念される。今後は、個別施設計画に基づき、計画的な維持管理に努めていく。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額は前年度末から457百万円の減少(▲1.7%)となった。金額の変動が大きいものは固定資産であり、減価償却により595百万円減少している。負債総額は前年度末から151百万円の増加(2.2%)となった。地方債の増加により、固定負債が119百万円増加したことによる。全体では、資産総額は前年度末から516百万円の減少(▲1.3%)となった。金額の変動があるものは固定資産と流動資産であり、固定資産では、主にインフラ資産のエ作物にかかる減価償却により865百万円減少し、流動資産では現金預金、財政調整基金の増加により、158百万円増加している。負債総額は31百万円の減少(▲0.2%)となった。連結では、資産総額は前年度から419百万円の減少(▲1.0%)となった。金額の変動があるものは、固定資産と流動資産であり、固定資産では、主にインフラ資産のエ作物にかかる減価償却により、865百万円減少し、流動資産では現金預金、財政調整基金の増加により、221百万円増加している。負債総額は流動負債の増加により、22百万円増加している。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等では、経常経費は9,274百万円となり、前年度末から2,359百万円の増加(34.1%)となった。そのうち、人件費や物件費等の業務費用は4,320百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は4,955百万円であり、新型コロナウイルス感染症の拡大に対応した給付事業などにより、移転費用の方が業務費用より多くなっている。最も金額が大きいものは補助金等(3,159百万円、前年比+2,104百万円)、次いで物件費(2,799百万円、前年比+231百万円)である。施設の集約化・複合化、指定管理者制度の導入を検討するなど、コストの削減に努めていく。全体では、一般会計等に比べて水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が818百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が3,096百万円多くなり、純行政コストは3,580百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて連結対象企業等の事業収益を計上しているため、経常収益が995百万円多くなっている一方、経常費用は5,879百万円多くなっており、純行政コストは4,921百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源8,403百万円が、純行政コスト9,010百万円を下回っており、本年度差額は607百万円となり、純資産残高は607百万円の減少となった。税収等の確保を図るとともに、国県等補助金の有効活用など財源の確保に努める。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の保険料等が税収等に含まれることから、一般会計と比べて税収等の財源が3,703百万円多くなっている。本年度差額は484百万円となり、純資産残高は26,604百万円となった。連結では、税収等の財源13,426百万円が、純行政コスト13,931を下回っており、本年度差額は▲505百万円となり、純資産残高は441百万円の減少となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は418百万円であったが、投資活動収支については▲549百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額を上回る借入を行ったため、今年度は166百万円となっている。本年度末資金残高は前年度から34百万円増加し、521百万円となった。地方債の償還は進んでおり、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えている状況である。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入などがあることから、業務活動収支は一般会計より442百万円多い860百万円となっている。投資活動収支では、公共下水道の整備事業などを行っていることから、▲751百万円となっている。本年度末資金残高は前年から55百万円増加し、1,735百万円となった。連結では、業務活動収支は一般会計より531百万円多い、949百万円となっている。投資活動収支は投資活動支出が投資活動収入を上回ったことから、▲848百万円となった。財務活動収支は、地方債の償還額を上回る借入を行ったため、今年度は21百万円となっている。本年度末資金残高は前年から125百万円増加し、1,897百万円となっている

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額が類似団体平均より下回っているが、当団体では道路などは取得価格が不明なため、備忘価格1円で評価しているものが多くある。令和3年度に図書館等複合施設の建設が完了したため、今後住民一人当たり資産額は増加していくことが予想される。歳入額対資産比率については、類似団体平均より下まわっている。歳入が増加傾向にあるため、比率が低下している。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均より高い水準にある。公共施設の老朽化に伴い、前年度より増加している。施設の長寿命化を進めるなど、適正に管理していく。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均と同程度であるが、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産は減少しているが、資産合計も減少したため、前年度数値を維持している。今後は事業の見直しなどにより、行政コストの削減に努める。将来世代負担比率は、地方債残高の増加により、0.9%の増加となったが、類似団体平均を下回る結果となっている。今後は施設の長寿命化等を目的とした地方債借入が増加することから、この比率は増加していくことが予想される。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っているが、新型コロナウイルス感染症の対応により、純行政コストは239,890万円増加し、当該比率も増加している。今年度は補助金等の費用が大幅に増加している。増加傾向にある行政コストを抑制するため、事業内容の精査を行い、業務費用の抑制に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回ている。負債額については、前年より増加(+15,050万円)している。令和3年度に庁舎非常用電源設備整備のため地方債を活用したことなどから、今後この比率は増加していくことが予想される。基礎的財政収支は、基金の取り崩し収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分が、業務活動収支の黒字分を上回っており、▲135百万円となっている。類似団体平均を下回っているが、投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、図書館等複合施設の建設を行ったためである。今後は税収等の減少、公共施設等の長寿命化により、業務活動収支及び投資活動収支が赤字になることが予想されるため、新規事業については優先度の高いものに限定するなど、赤字化に抑制に努める。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担割合は比較的低くなっている。ただし、経常費用が前年より2,359百万円増加しており、中でも維持補修費の増加が顕著であることから、老朽施設の長寿命化を行うことにより、経常費用の削減に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,