経営の健全性・効率性について
本市の用水供給事業は、北部福岡緊急連絡管と共同整備した施設により、平成23年4月から宗像地区事務組合と新宮町、平成27年度から岡垣町、さらに平成28年度から古賀市、平成29年度から香春町への供給を開始し、供給先は計5事業者になりました。その結果、料金収入が増えたため、経常収支比率は事業開始以来初めて100%を超え、料金回収率もほぼ100%に迫る水準となっています。また、累積欠損金比率、流動比率、企業債残高給水収益比率も順調に改善されてきています。今後も新規の供給先の確保など、供給量の増加に努め、更なる経営の健全化をめざします。
老朽化の状況について
用水供給事業は、平成23年4月より供用開始したことから、資産が新しく、現時点で、老朽化等の問題は生じていません。
全体総括
現時点での指標として、類似団体よりも低い指標もありますが、供用開始から年数が浅いこと、また、今後、供給量の増加が予定されていることから、全体的に経営状況は改善されていくと見込んでいます。国の「新水道ビジョン」では、地域の中核となる水道事業者の役割として、近隣の中小規模の水道事業者の支援が挙げられています。また、平成30年12月に成立した改正水道法により、国や県の役割が明確化され、さらに広域連携の推進が期待できる環境が整ってきています。今後、水道事業の持続の観点から、本市と周辺自治体の双方にメリットのある方法で、用水供給等の広域連携の検討・協議を進めてまいります。