収益等の状況について
当施設は、市街地の中央部に位置し、商業地区に集中する駐車需要に対応するため、昭和49年に2階3層の立体式駐車場を建設、昭和50年から運営を開始した。設置後は高い収益性を有していたが、商店街の衰退などにより、利用者が減少し、単年度収支の赤字が続いており、収益はかなり悪い状況である。しかしながら、周辺店舗利用者など一定の需要があることから、現行設備で稼働可能な期間は当面サービスを継続している。
資産等の状況について
施設の老朽化が進んでおり、長寿命化や設備更新などの大規模な修繕の検討が必要となっている。
利用の状況について
稼働率について、当施設周辺の商店街の衰退などにより、利用者が減少し、かなり悪い状態が続いている。通勤のための定期利用者や周辺店舗利用者など、一定の利用はあるが、立体式駐車場の収容台数に対して稼働率はかなり低い水準となっている。
全体総括
本市の他の有料駐車場を含む全体の駐車場整備事業としては、収益的収支比率は100%を超えており、一般会計からの繰入金や企業債残高もないため、独立採算による安定経営を果たしている。しかしながら、当施設に関しては、稼働率の低さなどにより、単年度の赤字が続いている。今後、施設の老朽化に伴う多額の設備投資が見込まれることから、駐車場の需要等を踏まえ、事業廃止も視野に入れた検討が必要である。